日本二百名山「天狗岳」(渋の湯よりピストン)

山行記録

◎2014.4.8(Tue)~2014.4.9(Wed) 天気:両日晴れ 気温:-8℃~18℃

◎コース:
◎一日目:12:16渋の湯-13:16八方台分岐-13:47唐沢鉱泉分岐-14:39黒百合ヒュッテ16:08-16:13中山峠-16:35ニュウ分岐-16:53中山展望台-17:29黒百合ヒュッテ(行動時間:5時間13分)
◎二日目:07:11黒百合ヒュッテ-07:15中山峠-08:03稜線分岐-08:14天狗の鼻-08:23東天狗岳山頂-08:53西天狗岳山頂-09:09鞍部-09:23稜線分岐-09:57黒百合ヒュッテ11:37-11:57唐沢鉱泉分岐-12:17八方台分岐-12:51渋の湯(行動時間:5時間40分)
*延べ行動時間:10時間53分

◎標高差:約760m

今回は、”初氷上テント泊”をテーマに天狗岳へ向う。

泊りということで、急ぐ必要はない。
自宅がある横浜を、ノンビリ08:00頃出発。

当初、登山口は”唐沢鉱泉”と計画していた。
しかし、”唐沢鉱泉からでいいのか…?”と、ふと気になる。
ヤマレコで情報をチェックしてみると、唐沢鉱泉を登山口としている記録は見当たらず、唐沢鉱泉の営業はゴールデンウィーク辺りかららしい。

今年は雪が多かった。
山梨県は、百何十年ぶりの大雪だったとか…。
嫌な予感がした私は、カーナビの目的地を”渋の湯”に変更して車を走らせる。

現地、”渋の湯”登山者用駐車場到着は11:50。
渋の湯

時計の気温計で18℃。

ぼちぼち準備して出発。

一日目

12:16渋の湯

渋の湯

”春だな~”
タイツを履いているのがアホらしいほど生暖かい陽気の中、出発。

今回予定のルートは、初日は”氷上テント宿泊体験”ということで、黒百合ヒュッテまで移動して泊る。
翌日、天狗両山登頂して下山。
そんな計画です。

渋の湯への道程では、路上に雪はなかった。
渋の湯に着いたら、まずは駐車料金を支払わなければならない。
その料金は、2000円/日。
で、チケットをダッシュボードに置いておく。

渋の湯の前を通り過ぎ、登山口へ向う。

で、登山が始まると共に、雪道となる。
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で、ノッケからキツイ傾斜が続く…。
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今日の装備は、雪山仕様+テント泊仕様。
いったい何キロ背負ってるのか…?
15~16kgほどか?

ショルダーパットが肩に食い込む。
鈍った体にはキツイ!
息を切らしつつ登る。

13:16八方台分岐

八方台分岐

ここは”パノラマコース”と呼ばれる尾根の上。

この先、暫しマッタリと緩い傾斜が続く。
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”パノラマ”たる所以は、こういったことか?
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時折、樹林の密度が薄くなる。
その度に視界が開け、黒百合ヒュッテの裏山である”丸山”や、天狗岳を望む。

13:47唐沢鉱泉分岐

唐沢鉱泉分岐

なお、”唐沢鉱泉”方面のトレースはこのようになっている。
4536-10

トレースは在るは在るが、薄い。
時節柄、踏み抜き覚悟か?

私の記憶では…。
確かこの道は涸沢で、頭大サイズの岩がゴロゴロし、その岩は苔ており、非常に歩きずらかった。

しかし、そんな邪魔なものは全て雪に埋まっており、今は非常に歩きやすい。
4536-11

14:39黒百合ヒュッテ16:08

黒百合ヒュッテ

ようやっと、行動を停止できる場所に到着した…。
取りあえず、ザックを降ろす。

小屋でテント泊の受付を済ませ、さっそく設営に取り掛かる。
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アンカーは、テントサイトのエリアを示すロープの支柱、ストック及びピッケルを使用し、フライの四隅のみ固定。
ザックの中身をバラし、テントの中に放り込む。

設営が終了したら、異様に腹が減ってきた。
しかし、飯の時間にはまだ早い。

と、いうことで、小屋でカレーを注文。
4536-14

金800円也。
平日であり、飯時でもないこともあり、”作ってくれないかな?”と思いつつ注文してみたら作ってくれた。

飯を食い終わり、手持ち無沙汰となった私は、黒百合ヒュッテの裏山とでも言うべき”丸山”へ向ってみることにする。
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16:13中山峠

中山峠

黒百合ヒュッテから中山へは、直登ルートはない。
一度、中山峠に出て、コの字に向うことになる。
そのコースタイムは登りで40分。

前掲画像を右に曲がれば、明日の目的である天狗岳へ至る。
中山はここを左折。

個人的に興味がある”ニュウ”へと至る道だ。
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なお、黒百合ヒュッテからニュウへのコースタイムは登りで1時間10分。
行ってみたい気がしないでもないが、散歩にしてはチト遠い。
重いザックを背負って、体力の余力が少ないこともあり、無難に中山へ向った次第です。

途中、”見晴し台”と呼ばれるポイントがある。
見晴し台

その見晴しっぷりはこんな感じ。
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素晴らしい…。
ようやっと、”八ヶ岳”を望んだ。

16:35ニュウ分岐

ニュウ分岐

ここを右に曲がればニュウへ至る。
私は左折。

途中、松?の藪が濃い箇所あり。
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藪をわけつつ進む。

丸山山頂直下はそれなりに傾斜がある。
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”そろそろ山頂か…?”等と思いつつ進む。
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しかし、降りだした…。
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雪に埋まっているのか?山頂を示す物体は発見できなかった。

16:53中山展望台

中山展望台

今、歩いてきた道の終点が、この”中山展望台”。
画像の如く、広く、どっしりしている。

で、展望。
4536-27

これは、蓼科方面。

これは、天狗方面。
4536-28

もう、陽が沈む。

帰りますか。
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17:29黒百合ヒュッテ

黒百合ヒュッテ

時計の気温計で2℃。
短いようで長かった、一日の行動をようやく停止する。

先ほど小屋でカレーを食った影響か?食欲がない。
ラーメンとアルファ米少々を食す。

シェラフに潜り込み、酒を飲みながらウッツラウッツラ横になる。
流石に、床は冷たい。
床には銀マットとモンベル「U.L.コンフォートシステムパッド120」を敷いている。
私が潜り込んでいるシェラフは、モンベル「U.L.スーパースパイラルダウンハガー #3」に、モンベル「U.L.スリーピングバッグカバー」を被せている。
着ているものは、長T、フリース、インナーダウン。
この状態で横になると、ダウンが潰れた面から冷気の刺激がくる。
しかし、ダウンが潰れていない面は問題ない。

ちなみに、枕はモンベル「U.L.コンフォートシステムピロー」
空気で膨らませるこの枕から、冷気の刺激は受けない。

SOTO「マイクロレギュレーターストーブ ウインドマスター」はキッチリ仕事を果たしていた。
ドロップダウンする雰囲気すらなく頼もしい。

時刻は19:00頃。
就寝前、トイレの用を済ます為、小屋のトイレを使った。
小屋前に掲げられている気温計を確認すると、-7℃を示していた。

20:00頃、就寝。

夜、冷気の刺激で何度か目が覚める。
腰回り、シャツがちょっと捲れているだけで、そこに冷たい刺激が加わる。
目が覚める度に、シャツを直す。

二日目

03:30に目覚ましが鳴る。
04:30に出発し、山頂でご来光を拝もう、という作戦の為だ。
しかし、起きれない…。

眼球の奥がガンガン痛い。
昨夜に引き続き、食欲は湧かない。
疲労が残っているのか?気力が湧かない。
どうも…、高山病の影響が出たようだ。
私は、この位の標高でも、このような症状にシバシバ見舞われる。
ボヤけた頭で、上半身を起こし座る。

私の登山靴は外に放置してしまった為、靴紐がガチガチに凍っている。
ダブルウォールのアライテント「エアライズ2」は、ダブルウォール故に結露が少ないと聞いていたが、その通りだった。
結露しないわけではないが、以前、ツエルトに寝た時と比較すると話にならない位少ない。
ツエルトで寝た時は、もっと気温が高い状況で内壁が真っ白に結露したが、エアライズは部分的に若干の結露があるのみ。
ボンヤリ座っていると、なにやらモヤが漂っている。
どうやら、モヤはシェラフに溜まった水蒸気が蒸発している結果の様子で、モンベル「U.L.スリーピングバッグカバー」のゴアテックスは有効に機能している様子。

シェラフの外は寒い。
シェラフから出る気がまったくしない。
しかし、小用を足したい。
寒さのせいか?我慢できず、意を決し、シェラフを出る。

外はまだ暗い。
小屋前の気温計を確認すると-8℃。
昨夜、就寝前に確認した-7℃という気温から察するに、-10℃は切るかと思っていたが、左程ではない。
テントに戻り、再度、シェラフに潜り込む。

まったく登る気がしないので、気が済むまで寝ることにする。

次に起きたのは、06:00頃。
外は既に明るい。
目覚ましにコーヒー。
食事にロールパン二個食す。

気温が上がってきたお蔭か?元気が出てきた。
口に物を入れたら、気力も湧いてきた。
高山病の症状も、大分和らいだ。

さっきまで、まったく登る気がしなかったが、ここまで来て登らずに帰る手はないだろう。
結果、登ることにする。

07:11黒百合ヒュッテ

黒百合ヒュッテ

時計の気温計で2℃。
ほぼ無風。
天気は快晴。
絶好の登山日和の中、山頂へ向けて出発。

07:15中山峠

中山峠

途上にて。
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東天狗岳を望む。
見えているピークは山頂ではなく、”天狗の鼻”。

更に進み、樹林帯から解放されると天狗両山を望む。
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完全に樹林帯を抜け、森林限界上に至る。
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その出鼻は、急斜面。
ソリ?シリセード?のトレース有り。

陽射しはチョー強い!
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影がクッキリ映る。
陽射しに皮膚が焼け、暑い!

08:03稜線分岐

稜線分岐

この後、数本トラバース。
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これもトラバース。
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で、天狗の鼻直下に到着。
4536-40

ルート中、ここが最も傾斜がキツイか?
楽そうなトレースを追えば問題ない。
私は楽そうなトレースに従わずに進んだ。
結果、アックスのピックを使って登るハメになった。

で、この斜面をクリアした!

08:14天狗の鼻

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この岩峰の脇から進行方向を望むと、ようやく山頂が見えた。

天狗の鼻を巻いている為、まだ、こんな感じのトラバースあり。
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これを過ぎれば、もう、山頂は目の前。
4536-43

08:23東天狗岳山頂

東天狗岳山頂

時計の気温計で4℃。
無人で微風。

八ヶ岳の山並みを望む。
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これは、八ヶ岳北方。
4536-46

他…。
全部丸見え!

これは、南ア主峰ども。
4536-47

北ア、中央、浅間、秩父、御嶽山等々、望む。
切が無いので、画像割愛。

さて。

次は、こいつに向わなければならない。
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そう、西天狗。
さっそく向う。

で、鞍部到着。
4536-49

…。
画像を端折っているわけではない。
昨夜から、ろくすっぽ飯を食っていない私はここに来てバテており、写真を撮る余裕がなかっただけだ。

そんなことで、早、山頂到着。

08:53西天狗岳山頂

西天狗岳山頂

時計の気温計で14℃?

時計が服に密着していたのかもしれない。
しかし、時計は嘘をついていないかのように暑いのは間違いない。

で、ここからでないと拝めない景色がこれ。
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東天狗岳。

”?”

よく見ると、東天狗のピークを巻くトレースが付いている。
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疲れていることもあり、天狗の鼻からの下山路は傾斜が急で危険なこともあり、下山はこのトレースを追うことにする。

09:09鞍部

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鞍部に到着。
巻き道取付きには、進入防止用のロープ有り。

トラバース途上にて。
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実際の傾斜感は画像より強い。
時折、積雪が薄くなり、アイゼンの歯が利きずらい箇所有り。
ヘマしないよう、慎重に進む。

09:23稜線分岐

稜線分岐

無事、夏道登山道に復帰。

ここは”天狗の庭”への分岐点。
下山は天狗の庭方面へ降れないか?観察しつつ歩いていたが、あいにくそちら方面にはトレース無し。
天狗の庭は、デカい岩が隙間なくゴロゴロしているのを、夏道で経験で知っている。
踏み抜くと胸までズボッとはまる可能性がある。

冒険は止め、既存のトレースを使い、適当に下山することにする。
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なので、中山峠は経由せず、ヒュッテ目の前に降り立つ。

09:57黒百合ヒュッテ11:37

黒百合ヒュッテ

無事、下山。

腹が減った…。
飯を作るのも面倒くさく、小屋で飯を食いたい。
お楽しみは後に回し、撤収に取り掛かる。

撤収完了後、小屋でビーフシチューセットを所望。
金1200円也。
あいにく、画像は無し。
ライスかパンを選べるが、本日はライス切れ。

そんなことで、かなり長居をしてしまった。

ぼちぼち下山することにする。
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11:57唐沢鉱泉分岐

唐沢鉱泉分岐

この後、暫し平坦な道が続く。
4536-59

なんか癒される…。

12:17八方台分岐

八方台分岐

この後、暫し急傾斜続く。
デカいザックを背負っていることもあり、膝にこたえる。

沢の音が聞こえる。
硫黄臭が鼻につく。

この急傾斜も、もう終わる。
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12:51渋の湯

渋の湯

無事、帰還。
時計の気温計で16℃。

駐車場は満車に近い。
この山の人気のほどを思い知る。

本日は寄り道せず帰宅。

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