私の登山は通常、日帰りに終始しています。

そんな私がテント泊をしようと思うと、正直なところお泊りセット一式の重さにどうも慣れない。
＊装備一式重量参考：モンベル「バランスライト40」について（実容量確認）

”もっと楽にテント泊ができないか？”考えたあげく、思いついたのがツエルトをテント代わりにしよう、というものでした。

しかし、ツエルトは水に弱い、という弱点がある。
その弱点を克服するため購入したのが、”モンベル「U.L.スリーピングバッグカバー」”です。

もう少々前置を。

私が所有しているツエルトは”ヘリテイジ「エマージェンシーツエルト」”。

メイン出入口の開口部についてはジッパーで開閉しますが、その他開口部についてはホックで閉めているだけです。
それなりにまとまった雨が降った場合、当然、フロアー部より雨水が浸入してくると思います。
最悪、その雨水はフロアーを川のように流れるかもしれない。
また、雨が降らなくても、フロアーが防水加工されているわけではないので、土上にツエルトを設営した場合、土の湿気をモロに受ける。
更に、外気温が多少でも低ければツエルト内が結露し、濡れる可能性もある。
可能性を数え上げれば切が無く、要するにツエルトは”水”に弱い。

上に挙げたような問題は、ヘリテイジのこのツエルトに限った話ではなく、程度の差はあれど、世に出回っている”ツエルト”と呼ばれるものは全般、こんなもんです。
大抵の濡れてはマズイものはザックに仕舞っておけば事足りる。
露出せざるを得ず、濡れてはマズイものといえば”シェラフ”。

そこで今回、シェラフ用のカッパとして”モンベル「U.L.スリーピングバッグカバー」”を購入してみた次第です。

概要

サイズ。

横に並べているのは、”イスカ「ゴアテックスライトスパッツ」”。
スタッフバックのサイズはほぼ、同サイズ。

重量。

”215g”と、カタログデータである”225g”より軽い。カタログの記載ミス？

開封。

表地。

このシェラフカバーの防水処理は”ゴアテックス”に依っている。
雰囲気は、ゴアテックスのカッパと変わらない。

裏地。

私個人的には、最も興味津々だったのがこの裏地。
このシェラフカバーは軽量化優先の為、裏地が省略され、生地の構成はゴアテックス２レイヤー、となっています。

つまり、

1. 表地
2. ゴアテックスフィルム

の二層で生地が構成されており、前掲画像は剥き出しになったゴアテックスのフィルム、ということになります。

このフィルムは神経質な使用方法が要求されるのか？モンベルホームページ上でも、取扱説明書上でも、”単体での使用はできません”と記載されている。
シェラフカバー内にシェラフを突っ込むことで”三層目”が加わり、そのように使ってくれ、ということのようです。

さっそくシェラフを突っ込んでみる。

頭周りの開口部。

開口部は広々しており、出入りに問題はない。

中に入ったら状況により紐で閉める。

身頃は、二廻りほどゆとりがある。

この辺りはモンベルのシェラフ特有の”ストレッチ性”を考えれば当然の造り。

長さの比較。

なお、並べているシェラフは”モンベル「U.L.スーパースパイラルダウンハガー #3」”。

ザッと、こんな感じです。

お泊りセット現状重量

テント→ツエルトにすることで、お泊りセットの総重量を以下のように抑えることが可能となります。

装備品	旧		新
	装備品名	重量	装備品名	重量
テント	アライテント エアライズ2	1750g	ヘリテイジ エマージェンシーツエルト	300g
シェラフ	モンベル U.L.スーパー～#3	620g	同左	620g
カバー	———-	—–	モンベル 「U.L.スリーピング～」	215g
マット	モンベル U.L.コンフォート～90	330g	同左	330g
枕	モンベル U.L.コンフォート～	90g	同左	90g
合計	2790g		1555g

通常装備+1.5Kg。

他、食材。

これならなんとかなるでしょ～！

カタログデータ

非常に軽くコンパクトになり、スリーピングバッグと一緒にスタッフバッグに入れておくこともできます。フルシームシーリングを施し、防水性を徹底しています。2レイヤーのため単体での使用はできません。スタッフバッグつき。
【素材】●構成：ゴアテックス®2レイヤー●表地：30デニール・バリスティック®ナイロン・リップストップ
【重量】225g（実測値：215g）
【カラー】ブルーサファイア(BLSA)/ ラズベリー(RAS)
【サイズ】最大長225×最大幅85cm
【適応身長】～178cm
【収納サイズ】約8×8×15cm
【価格】16800円（＊モンベル「U.L.スリーピングバッグカバー」の最新相場はコチラ）