日本二百名山「奥大日岳」(室堂よりピストン)

◎2018.10.23(Tue) 天気:晴れ 気温:—

◎コース:09:35室堂-10:40雷鳥沢キャンプ場11:17-11:48新室堂乗越-13:34奥大日岳山頂13:49-15:36新室堂乗越-16:03雷鳥沢キャンプ場(行動時間:8時間28分)

◎標高差:約340m



*ログは手入力

室堂エリアの雷鳥沢にキャンプ場がある。
今月上旬に剱岳を登った際、このキャンプを横目にしていたわけですが、スッキリ広々したテント場で、「キャンプ場」と名乗るのに相応しく木製の椅子やテーブルが点々と配置されていた。

登山を一服していた私は、ここ2年ほどマイブーム的な感じでキャンプに走っていた。
「いいキャンプ場だったよ」とKに話しをしたら、Kも以前から目をつけていたらしく、じゃ、行こう、という話しになった。

さて、室堂まで行って贅沢キャンプではあまりにも勿体ない。
この雷鳥沢キャンプ場をベースに手頃な山がある。
行きの行程2時間半ほどで登れる「奥大日岳」だ。
そんなことで、この山が今回の旅の目的となった次第です。

扇沢駅に着いたのは07:35頃。

駐車場はガラガラ。
トロバスの乗車待ちの行列に並んだが、登山者の数は見渡す限りでは他1パーティーしか見受けなかった。
08:00発のトロバスに乗車。

のち、黒部ダム横断。

今日も観光放水されていた。

黒部ダムー黒部平間の移動は、ケーブルカー。

トロバスに乗っていた客の半数ほどしかケーブルカーに乗らない。

黒部平ー大観峰間の移動は、ロープウェイ。

乗り物を乗り継ぐ度に乗車客は減っていく。

大観峰ー室堂間の移動はトロバスなのですが、写真撮り忘れ。

室堂に着くとロビーでは登山者に対して「入山届」を提出するよう促される。
必要事項を記入し、係の方へ渡した。
そしたら、空欄に②と書いた。
”ん?本日の提出2枚目って意味か?”
って、なんかイヤーな予感…。

提出した内容により、私たちが今晩雷鳥沢キャンプ場泊と理解した係員さんは”今晩大荒れですよ。テント張るなら管理棟の近くがいいです。”とアドバイスいただいた。
万一の時は管理棟に逃げ込め、ということらしい。

そう。
今日は、時間が経つにつれ、次第に天気が悪くなる予報であった。
昨日の17:00にヤマテンを確認した時点では、今晩、剱岳積雪10cmと予報されていた。
ゆる~い私たちは何が何でも奥大日岳を登ろうと考えているわけではない。
天候に恵まれれば登るし、ダメならキャンパーになるだけのこと、と考えていた。
そうは言っても、既に初冠雪を終えている立山だ。
この次、雪になるなら大雪もあり得ると考え、大袈裟かな…、と思いつつ、足慣らしを兼ねて冬靴を履いてきていた。

09:35室堂

登山指導員さんと別れ、外へ出た。
立山初冠雪後、室堂ライブカメラを確認していたが日に日に雪は消え、今やほとんど消えていた。
北斜面でちょこっと残っているだけだ。

どうも冬靴は苦手だ。
靴ひもの縛り加減が難しい。
きつく縛ればうっ血して足が痛くなるし、緩く縛れば足が靴の中で浮いて、やはり痛くなる。
そんなことで、道々、締めたり緩めたりしながら歩いた。

これが目当ての「雷鳥沢キャンプ場」。

10:40雷鳥沢キャンプ場11:17

雷鳥沢キャンプ場にテントの花は咲いていない…。
現状、このだだっ広い空間に2張り。
私達のテントが3張り目か…。
しかし、先の2張りは今日、帰るのかもしれない。

管理棟へ向かい、場所代を払った。
管理棟には若い男性2人いる。
水は出ている。
トイレも普通に使えた。

管理棟の近くって張れっていってもなー。
このだだっ広い空間で寄り添うようにテントを張ることに抵抗を感じ、せめて西風が避けられるよう、ハイマツ近くにテントを張った。

テントを張り終わり、昼飯を食った。
天気は晴天。
気温は低いが日差しで暑いくらいだ。
奥大日岳を登らない理由は見当たらない。
予定どおり登ることにした。

サブザッグに荷物を詰め、出発。

まずは、雷鳥沢を渡る…。

…って、橋がない!

近寄ると、橋はルール変更されていた。

途中、老夫婦と出会った。
「すぐ上の木道脇のハイマツ帯に雷鳥がいますよ」と言っていたが、既に姿を消していた。

11:48新室堂乗越

稜線上に這い上がり、ここより先は緩い傾斜が続く。

なんせ、テント場から山頂までの標高差は340mしかない。
それっぽっちなのですが、ここでも冬靴が足を引っ張った。
未だに、程よい締め具合を把握できていない私は、ここでも縛ったり緩めたり…。
めんどくさー。

そんなことで、途中、写真はほとんど撮っていない。

いきなり、山頂手前!

次いで、山頂!
って、手抜きですんません!

13:34奥大日岳山頂13:49

山頂にはそれを示す木製道標が転がっていた。

いやいや…予報に反して天気がいい!

立山。

次いで、剱!

北アルプス南方に目を向けると槍(が居るんですが、目を凝らしてみてください)!

しかし、雲はだいぶ厚くなってきた。

一服したのち、下山開始。

下山を開始したのですが、ちっと道を間違えた。
”道”に対して違和感を持ち、一度立ち止まったが、まあいいや、と進んだ。

お目当ては、これです。

ちょっと分かりずらいですが、画像手前の丘。

これは、これです。

三角点=山頂とするならば、先ほどの画像箇所が山頂なのですが、大日連山の最高点は、こことのこと。

このケルンが「最高点」。

登山道に復帰し、下山再開。

山頂-新室堂乗越間には2つのピークがある。

P2511と名無しピーク。

今は下りなので、手前はP2511。

画像手前に見えるピークがそれなのですが、こちらはピークを踏んで通過。

次いで、名無しピーク。

こちらは画像のごとく、ピークを踏まずトラバースになる。

このトラバースは、けっこうガタがきています。

土嚢、鉄柱等、工作によって、ようやく道になっている状況です。
岩は脆く、従って浮石多し。

15:36新室堂乗越


*地べたの画像ですんません…。コースタイム記録用の画像です。

この時間、”晴れの間隔”がかなり少なくなってきた。
陽の力を借りれば寒さを感じないが、陽が陰ると耳が痛くなるほどに冷える。

16:03雷鳥沢キャンプ場

無事、帰還。
なんと!テントは我らの一張りのみになっていた…。

腹減った…。
道具の片付けもそこそこにバーナー出して、飯を食った。

17:00。
管理棟のお兄さん方が出てきて、”一張り頑張って!”と声をかけられた。
なんだか罰ゲームみたいになってきたな…。
お兄さん方々は、帰るのか?管理棟を離れ、どこかへ行ってしまった。
後、トイレで管理棟へ行くと、19:30に戻る、と入口に掲示されていた。

室堂周辺は電波状況が良い。
大手3社、全ての電波が入るだろう。
剱岳へ行った時は、屋外なら剣山荘でauの電波が入った。
むしろ、docomoより受信状況は良いようだった。

ここでは、地デジを試してみた。
入る!
私のギャラクシーs9+に、地デジアンテナを差し込んだら視聴できた。
写らない局もあるようだが、よく分からない。
私が見ていたのはテレビ富山だったか?富山テレビだったか?
どっちかは見れた。
何故か地面に置くと電波が途切れ、石の上など、ちょっと高いところに置くと電波が入る。
お陰で、まさにキャンプ場よろしく、一張りしか居ないが!賑やかな夜飯となった。

完全に陽が落ちる前、一張り増えてた。
剱帰りだろうか?不明。

さてさて。
残るお楽しみは雪!
なんですが、もし、雪ではなく雨の場合、まさに罰ゲーム。
不安と期待を抱きつつ、19:00には寝た。
寝て早々、冬靴が原因か?今まで経験したことがないこむら返りの激痛が太ももに走る…。
雨を警戒して、シェラフにカバーまで掛けている。
身動きの取りづらいことハンパない。
痛みに思わず叫んだが、Kが介抱してくれて収まった。

夜半、雨がテントを叩く音や、風でポールがたわみ、私の頭にちょっかいを出してきたりとかで何度か目が覚めた。
何度か目が覚める内の何回かは、サラサラ、という音の記憶なのだが、夢だったか?
うっつらうっつら、何度も起きては寝て、寝ては起きてを繰り返した。
その最後、起きた時は外の明るさがテント内を明るくしていた。
”朝か…”雨音がテントを叩いていた…。
昨夜、19:00には寝ているので、12時間近く寝ていたはずなのですが、何度も起こされた影響か?まだ眠い。
半分、夢の中、テントの床を触ってみると濡れていた。
よく見ると、濡れていたどころではない。
大お漏らしだった。
”まあ、シェラフさえ濡れていなければいいか”と私は思っていたが、Kが濡れていることに耐えられず、早く帰ろうと騒ぎ出した。

今日は雨…。

テントの中身をゴッソリ管理棟へ移し、そこで整理しよう、というのだ。
Kは言い出したら人の言うことを聞かない。
今日はこれから天候回復で、雨は弱まるのにな…と思いつつ、雨の中、Kの提案に従った。
管理棟の洗面前で荷物を片していると、管理棟のお兄さんが起きてきた。
「浸水?仕方ないね」と、お兄さんの歯磨きの邪魔をしつつ荷物を片した。

黙々と片し、黙々とテントを撤収し、黙々と室堂へ向けて歩いた。
室堂の平地まで高度を上げると、木板上では薄っすらシャーベット状の雪が積もっている。
ちょうど、雨と雪の境界線にいたということか。
室堂で気を取り直し、ホテル立山で宿泊者に混じって朝食ビュッフェを食って帰った。
まあ、昨日は天気良すぎたからね。
奥大日岳も登れるか当日のその時まで分からなかったんだし、今日は帰るだけだから雨は仕方ないか。

テント構造につきまして

どこから浸水したんだろう?
今回のテントはK所有のパイネ「Gライト」
ゴアテックスラミネートのシングルウォールだ。
シングルウォールそのままで使っているが、今まで”雨”というものに不安を感じたことがない。

Kは目止め処理はしたことが無いと言っていた。
だからこそ、予防措置としてシェラフにカバーをかけたわけですが、浸水の原因はすぐにKが見つけた。
ベンチレーション用の吹き流しが外に出ていなければならないのに、風に押され、室内に入ってしまっていた。
結果、屋根に穴が開いた状態になってしまい、雨が室内に滴ったわけだ。
このアクシデントはダブルウォールなら、ほぼあり得ない。
もし、吹き流しが風で押され、テント内に入ってしまったとしても、屋根に穴が開いた状態にはならない。

他、テント場では、荷物は全てテント内に収めてくれ、と言われた。
これは、獣対策のようで、ザックを外に置いておくと獣がちょっかいを出すらしい。
食い物荒しですね。
これは、オートキャンプ場なんかでもそうで、食い物だけでなくゴミを外に出しておくと普通に獣や鳥に荒らされる。
夜、寝ていると獣の気配や足音が聞こえたりする。
なんで、オートキャンプ場だったらゴミだの食材等は、寝る前に全て車の中やクーラーに仕舞っちゃう。
このオートキャンプ場式を登山に応用するなら、やはり、テント内に全て収納する必要があるだろう。
時期、時間、場所によっては、その獣ってのが、熊の可能性もありますからね。
そのように考えると登山用テントは収納力に秀でるダブルウォール式一択ということになるのかなー?と考える今日この頃です。

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