日本百名山「瑞牆山」(パノラマコースからカンマンボロン経由、不動滝コース周回)

山行記録

◎2013.10.2(Wed) 天気:晴れ 気温:17~26℃

◎コース: 07:36みずがき山自然公園-08:39カンマンボロン-10:14大ヤスリ岩-10:44瑞牆山山頂11:12-12:18不動滝13:01-13:57みずがき山自然公園(行動時間:6時間21分)

◎標高差:約760m

合計距離: 9850 m
最高点の標高: 2234 m
最低点の標高: 1466 m
累積標高(上り): 1377 m
累積標高(下り): -1326 m

今回は、以前より興味があった「カンマンボロン」へ行ってみることにする。

カンマンボロンへ至るにはパノラマコースと呼ばれるルートを経由することになり、このルートは地図に示されていない。
所謂、バリエーションルートだ。

このルートについては、私なりに下調べしてみた。
参考 → 瑞牆山「カンマンボロン」について(ルート検討図)

どうも、カンマンボロン周辺は地形が複雑で、カンマンボロンになかなか辿りつけない様子。
結果、暗記するほど地形図を眺めた。

このルートを登ることは、N坂氏との前々から約束だ。

そのN坂氏と、更にS本氏を誘い、現地へ向かい、みずがき山自然公園駐車場到着は07:15。
みずがき山自然公園駐車場

時計の気温計で19℃。

ぼちぼち準備して出発。

07:36みずがき山自然公園

みずがき山自然公園

今日は、台風22号が関東に最接近する日だ。
こいつは足が早い。
かつ小型で、台風による影響は限定的との読みで、むしろ、台風一過による快晴を期待しつつ予定どうり計画を実行することにした。
予報によると、台風が関東に最接近するのは正午前。
今のところ、晴れ。

本日予定のルートは、冒頭でも述べたパノラマコースでカンマンボロンに至る。
後、パノラマコースを継続して大ヤスリに至り、瑞牆山登頂。
下山は、不動滝コース。
そんなルートを予定しています。

まずは、アスファルトを進む。
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後、「瑞牆の森」に入る。

パノラマコースの取付きはこの瑞牆の森内にある。
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*クリックで拡大可

後、右手眼下に天鳥川を見つつ、進む。
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後、尾根二本過ぎたら沢沿いを離れ、枝沢へレールを替える。
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*クリックで拡大可

最初は緩いが、徐々に傾斜は増していく。
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前掲画像は枝沢を右岸側から左岸側へ乗り換えようとしているところ。

この枝沢を登り切れば、金属プレートの道標にあたる。
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*クリックで拡大可

ミスルートのポイントは、枝沢を右岸から左岸に渡った先。

右岸から左岸に渡り、上へ向かえばいいのに、山腹をトラバース気味に直進してしまった。
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直進した後、上へ向かうこともできるが、その場合、更に傾斜がきつくなりデカい岩が往く手を阻む。
デカい岩が往く手を阻んでいることで、ミスに気づき元の場所に戻った。

話戻る。

金属プレートが設置されている岩を乗り越えた先に、赤ペンキで”カ↑”がある。
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ここで右手を望むと山腹をトラバースするトレースがある。
3427-12

このトレースを進む。

このトレースは言わば、パノラマコースのトレース。
”カ↑”の赤ペンキが示す如く、このトレースを辿らず、上へ登ってもカンマンボロンへ到達することはできる。
そのルートについては、ここでは説明が複雑になるので割愛。

進むとすぐ、上へあがるトレースがある。
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私達はカンマンボロンへ向かうので、ここでパノラマコースを離れ、上へあがる。

上がるとすぐ、ブナの巨樹にあたる。
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ここは、ブナを右手に見つつブナを巻いて洞ヶ岩の基部まで上がる。

これは、洞ヶ岩の基部に至ったところ。
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倒木を乗り越え、左折。

すると、こうなる。
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この斜面を登り、更に洞ヶ岩に近寄る。

この斜面を上り詰めるとこうなる。
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ここで赤ラインのように左折すると、正面に岩の割れ目を望む。
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こいつを潜り抜ければ、カンマンボロン到着です。

08:39カンマンボロン

カンマンボロン

いやはや…。
やっと着いた。
下調べしておいて良かった。
それがなければ、こんなにスムーズにここにたどり着けなかったと思う。
この岩峰の下で、ささやかな満足感に浸る。

一通り撮影を済まし、パノラマコースへ復帰。
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残りのルートを消化するべく、前進再開。

その道は暫し、なだらかな道が続く。
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しかし、標高を稼ぐべく、徐々に傾斜は増していく。
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途中、木製プレートで「大面岩」と書かれている道標があるらしいが、私の目には入りませんでした。
しかし、そんな目標がなくてもトレースは明瞭。
黙々と進む。

ここは、ルートの目印にしていた”小平地”。
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*クリックで拡大可

平地でケルンが目印。
ここで一服入れる。

次は、岩が迫る狭い、急傾斜の谷戸を登る。
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谷戸上部には固定ロープ有り。
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谷戸を登り切ると、金属プレートの道標有り。
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*クリックで拡大可

谷戸を登り切った後、岩峰を右手に巻き、岩峰の鞍部に至る。

すると、ようやく大ヤスリを望む。
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*クリックで拡大可

点景
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点景
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これは、先ほど巻いた岩峰。
小ヤスリを巻いていたのか?

更に進み、”下山危険”のプレート発見。
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その先は既に大ヤスリの基部。
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画像のロープを跨ぎ、パノラマコース終了。
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画像白線を右に曲がれば、富士見平小屋へ至る。

”?”

古は知らず、樹林帯メインで、このルートの名称が示す”パノラマ”っぷりは感じることはできなかった…。

10:14大ヤスリ岩

大ヤスリ岩

さて。

ここまで来れば、もうひと踏ん張り!

一服入れた後、行動開始。
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不動滝コース分岐。
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山頂直下。
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補助ロープ有り。

10:44瑞牆山山頂11:12

瑞牆山山頂

時計の気温計で17℃。

ほぼ、無風。
陽射し強し。

いや~!
やっぱ、来てよかった!

これは八ヶ岳方面。
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山頂ガス。

これは金峰方面。
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山頂ガス。

これは、南ア方面。
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山頂付近は際どくガスから免れている。

これは富士山方面。
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富士山の頭は見える。

今時分位が、関東に台風が最接近している位か?
運がいい。
ここより標高が高い、甲武信、金峰の山並みがこちら方面へのガスの進入を抑えてくれている様子だ。
暫し、眺望を堪能する。

しかし、今回は膝に堪えた…。
パノラマコースは傾斜が急で、岩場が多い。
そんなシチュエーションでは段差も高い。
自然と膝の可動域が大きくなり、膝を酷使し過ぎた。
登りで膝が崩壊するかと思った位だった。
オヤジの肉体にはちょっとキツイ!
そんなことで、山頂滞在は思いの外、長いものとなる。

これは同行のS本氏。
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どうやら、このポーズが気に入ったらしく、”撮ってくれ”としきりに私にせがむ。

これは、この山の眺望写真のお約束。
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大ヤスリ岩を見下ろしてみたりする。

さて。
残るは飯の心配。

不動滝で飯を喰うべく、下山開始。
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下山間際、ようやく金峰山が頭を出してくれた。

不動滝への分岐を過ぎ、さっそく降る。
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傾斜は急で、段差が高いところもしばしば出てくる。
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山の北斜面側のルートなので、基本、鬱蒼としている。
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こんな感じの瑞牆山のお約束も有り。
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”だいぶ降ったな…”と思っていたところ、最後のトドメのような感じでこれがある。
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”頑張って…?”

その意味はすぐに思い知ることになる。
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”しし”とは猪のことであろう。
猟でここに猪を追いこんでいたポイントなのか…?
まあ、猪の短い脚では、ここを無事に降ることはできない。
落ちれば骨の2、3本は簡単に折れるであろう。

”間違いなく!猪が喰えるポイント!”

下から見上げるとこんな感じ。
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こんな感じで上部にもう一段ある。

ここまで降ると、だいぶ沢音が大きくなる。

で、不動沢に出た。
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ここで、前掲画像のようなプチルートミスをする。
どこかで、不動沢を対岸に渡渉しなければならない。
前掲画像の場所が正規のルートと思われる。
ここを我らは直進してしまう。
後、適当な場所で渡渉し、藪を抜け、登山道に復帰する。

復帰して、暫し進むと、不動滝休憩スポットとでも言うべき場所に着く。
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12:18不動滝13:01

不動滝

ここでようやく飯を喰うことにする。

最近のパターンだが、シャリバテが怖い私は途中でコツコツ口に入れることにしている。
今日もそうだ。
買ってきた飯は既にほどんど食ってしまっており、残っているのはカップラーメンのみ。
バーナーで湯を沸かし、カップラーメンをすする。

しかし、実にここは居心地がいい。
樹林で陽射しは下までほとんど届かない。
水はすぐ、目の前にある。
沢の音が清々しい!

辺りを見渡すと焚火の跡がある。
ここにテントでも張っていたのか?
その是非はともかく、そんな気分にさせられる。

どうも、ここより先は整備された道になる様子だ。
不動滝コースも気が抜けないところが多かった。
この先はちょっとは楽させてくれるかな?

さて、帰ろう!
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ここから先の道は今まで通ってきた道と明らかに雰囲気が違う。

今まではこんな構造物は皆無だった。
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こんなに道は広くなかった。
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気分よく降る。
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砂防ダムの脇を抜けると林道に出た。
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更に緩くなった斜面に林道がジグザグと縫うように付いている。
時折、林道をショートカットしつつ降る。

更に降るとアスファルトに出た。
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今回の登山も、もう終わる。
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13:57みずがき山自然公園

みずがき山自然公園

無事、帰還。

時計の気温計で26℃!

不動滝までは涼しい思いをし、飯を喰っている時はカッパまで羽織っていましたが、ここに至ると夏と変わらない陽射しと気温となる。

カンマンボロンへ行くのはN坂氏と半年前からの約束だった。
今回、無事約束を果たすことができた。
帰りの車中でまた、N坂氏と新たな約束を交わした。
ヘマしないように準備万端にしておかないと…。

本日は寄道せず帰宅。

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