瑞牆山「カンマンボロン」について(ルート検討図)

瑞牆山の岩峰群中に「カンマンボロン」と呼ばれる岩壁がある。
その岩壁は「洞ヶ岩」と呼ばれる岩峰の一部をくり抜いたような場所にある様子だ。

このカンマンボロンへ至る道は、国土地理院地図にも、山と高原地図にも記載はないが、通称「パノラマルート」と呼ばれているらしい。
このパノラマルートは、「みずがきやま自然公園」より入山し、瑞牆山の岩峰群を縫うようにして歩き、大ヤスリの基部に至り、富士見平小屋より続く一般登山道に合流する。
所謂、バリエーションルートだ。

岩峰群を縫うように歩くので、ルートファインディングが難しいらしい。
場所によっては、人ひとり横向きになって岩の隙間を進む箇所があるようだ。
岩峰群の合間では、GPSの精度もあまり当てにはできないかもしれない。
現地には、道迷いの間際らしいトレースも沢山ついているだろう。

今回は、この「パノラマルート」の山行計画を立ててみた。

まずは、大まかなルート概要から。
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上の図は、ヤマレコからカンマンボロンに関する記録を検索し、GPSログをランダムにダウンロードしたものをカシミール上で重ね合わせたものです。

これでパノラマルートに関する、概要が確認できる。

核心部アップ。
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移動軌跡にバラつきが見えるが、GPS機器の性能や当日の電波受信状況の影響によるバラつきと思われる。
最も安定した軌跡は赤ラインで、経路も合理的なので、データの信憑性は高い。

この赤ラインを参考にして、山行計画を立てることにする。
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みずがき山自然公園→カンマンボロンまで

まず、駐車場の位置。
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次は取付き。

みずがき山自然公園内には、「瑞牆の森」と呼ばれる遊歩道が設けられたゾーンがある。
その遊歩道から入山し、パノラマルートの入口へ向かう。

で、パノラマルートの取付きはここ。
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地形図に落とすとこんな感じ。
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取付きには、”通行はおすすめできない”旨の看板有り。

後、大鳥川を右手に見つつ進む。
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尾根2本過ぎたら、大鳥川沿いを離れ谷戸を進む。
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大鳥川沿いを離れる際、細い枝沢を渡るらしい。
また、カンマンボロンへ向かう目印として、赤字で”カ+矢印”と頻繁にでてくるらしい。

さて。
どうも、この谷戸を登り切ってから先が迷走ポイントらしい。

この先、岩峰が三つある。
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これら各岩峰へ至るトレースや、岩場を巻く道等、入り組んでいるらしい。

また、色々記録を見ていると、”岩を根が抱いた木”とか、”ボルトを打った岩”とか、”ブナの巨樹”とか…。
こういったものが目印になっており、なんだか探検めいていて楽しそう。

ここから先のルートを、文章で纏めるとこうなる。

1.金属プレートの道標がある。

2.金属プレートの道標より上に、赤ペンキで”カ↑”と上へと登るようにマーキングがあり、そこで右折(東)する薄いトレースがあるので、そこを進む。このトレースは緩い降り。

3.この巻き道の途中、登り(北)の分岐があるので、そこを登る。なお、分岐を曲がらず、そのまま真っ直ぐ(東)進むと大ヤスリへと至る。

4.目印のブナの巨樹にあたる。ここで左右に道が分かれているので、ここは右折(東)。

5.ブナの巨樹先で、更に左右に道が分かれているので、そこは左折(北)。ここは既に洞ヶ岩の基部。

6.倒木がある。

7.人ひとりが横になって通れる岩の割れ目がある。

8.カンマンボロン到着。

と、こんな感じとなる。

現地は岩峰が折り重なり、岩場が続き、地形がかなり複雑で地形図上からルートを見極めることはできない。

単純には、

1.上記”2.”のポイントで、”カ↑”の指示どうり、上へ(北へ)登ってしまい、”ボルトを打った岩”の基部に至る。

2.右折(東)。この場合、途上に傾斜がかなり急で、進入するのに躊躇するほどの岩の斜面がある様子。

3.”ブナの巨樹”に至る。

4.以降、上記”4.”以降と同じ。

でも、行ける。

この辺りの判断は現地に行ってみないと判らないし、皆迷い、この辺りで岩場を彷徨している。
最もトレースが錯乱しているエリア、とも思われる。

そんなことで、地形図に赤線は引けない…。
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カンマンボロン→大ヤスリまで

カンマンボロンへ至る道に赤線は引けないが、パノラマルートを継続する為に大ヤスリへ向かうには、記録を見る限り地図上仮に”A点”としたポイントを起点にして皆、出発している。
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次の目標は”大面岩”と書かれた木製のプレート。

恐らく、この辺りにある。
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このポイントで、小面岩方面へ分岐するトレース有り。
地形図上で”小面岩?”としたが、よく分からない。

次の目標は”小平地”。
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この間、急登、木の根ガタピシ、シャクナゲの藪か?

恐らく、難しいのはここまで。
この後で迷いやすいところは、地形図上では見当たらない。

次は、岩場に挟まれて暗い、傾斜が急な谷戸を進む。
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岩場の壁面に金属プレートの道標有り。

次は、右手にある岩峰を右手に巻きつつ、大ヤスリへ向かう。
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大ヤスリ手前で、”廃道につき下山危険”との道標あり。

注意点!

  • 掲載の図はあくまで検討図です。このルートで行けることを保証するものではありません。
  • 実際に現地を歩いているわけではありませんので、記載内容に間違いがある可能性があります。

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