日本百名山「武尊山」(川場スキー場よりピストン)

山行記録

◎2015.2.11(Wed) 天気:晴れ 気温:-4~2℃

◎コース:08:51 Dリフトトップ-09:36剣ヶ峰山山頂-11:07武尊山山頂-13:19剣ヶ峰山山頂-13:45 Dリフトトップ(行動時間:4時間54分)

◎徒歩による標高差:約300m


*徒歩による行動距離:約4.9km

”日帰りできる雪山”
そんなテーマで対象の山を探してみると、そう多くは無いことに気付いた。

ロープウェイが利用できる山だとしても、ロープウェイの運行時間、というものがあり、その時間に縛られる。
ロープウェイの運行時間が、09:00-17:00とすれば、8時間の内に全て完結しなければならない。
しかし、ロープウェイに乗っている時間だけで、登り降りの合計は30分位要する。
行き帰りの準備を整えるのに他、30分。
ロープウェイ最終便一時間前には帰る計画にしたいので、それで60分。
昼飯等、休憩で60分。
つまり、8時間の内、行動時間にあてられるのは、精々5時間がいいところだろう。
更に、雪山、ということで、装備は重い。
雪に足はとられる。
ラッセルもあるかも知れない。
これらの影響により、夏道コースタイムの1.5倍位の行動時間を要することを前提で考えれば、行動時間で使える5時間は、夏道コースタイム換算で言えば、3時間半~4時間の範囲内が妥当、と言える。

夏道コースタイム換算で3時間半から4時間か…。

今回は、数少ない、そんな都合のよい山を見つけ、Kと共に向った。
向った山は、日本百名山「武尊山」だ。

現地、川場スキー場到着は、07:10頃。
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今日は祭日、ということで、スキー場は混んでいる。
”早く着いたな…”と思っていたが、既に先着の車は100台はあるだろう。

そそくさと準備を終え、リフトのチケット売場へ向った。
売場で”登山者”である旨を伝えると「登山届」を出すように指示された。
所定の用紙に必要事項を記入し、チケット購入時に登山届を出すと、リフト乗車券と共に、登山届出済証を渡された。
登山届出済証には、固有の番号が振られている。
登山届出済証は、リフト乗車時、係員に提示するように言われた。
更に、下山届として、登山届出済証をチケット売場に返却するように言われた。

下準備が終わり、ゲレンデに出た。
リフトの運行開始は08:00だが、まだ時間がある。
リフト乗場に順番待ちの行列ができていたので、そこに並んだ。

待っている間、リフトの係員の方と話しを交わした。
天気がいい日は、60人位の登山者が来るそうだ。
昨日は吹雪いていたが、5人の登山者が上に登っていった、と言っていた。

吹雪いていたか…。
ひょっとするとラッセルか?

ようやくリフトが動き出し、一本目のリフトに乗り込んだ。
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リフトは途中で乗り継ぎがある。
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登山者のリフトの料金は、基本”一回券”で処理される。
一回券の料金は、450円/一回。
登りで二本、降りで二本、乗るので計4回。
合計1800円要する。
多人数であれば、ちょっと割安な六回券(2400円)の利用ができる。

Bリフトのトップに着いたが、Dリフトは、まだ、動いていない。
下で係員がそのように話をしていたので、Dリフトが遅れて動くことは知っていた。
時間があったので、休憩室へ向った。

どうも、先週登った縞枯山の際、傷めた靴擦れが未だに痛い。
筋の芯までダメージがあった様子で、筋が腫れ上がっているようだ。
靴を脱ぎ、ファストエイドキットからガーゼを取り出し、痛む箇所にテープで固定した。
靴紐を相当緩めたら、だいぶ楽になった。

そうこうしている内にDリフトが動きだし、トップへ向う。
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スキーヤーと共にトップに降り立ち、登山口へ向う。

時計の気温計で-1℃。
ぼちぼち準備して出発。

08:51 Dリフトトップ

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差し当たり、傾斜はきつめだが、雪は柔らかい。
アイゼンを履かずに、この斜面を登る。

これは斜面を登り切ったところ。
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昨日吹雪いた、とのことで、ラッセルが心配だったが、新雪で踏み抜くのは前掲画像程度だ。
今回のコースは全般、森林限界上を歩くことになる。
多少雪が降っても、人気のあるこのコースはよく踏まれているだろう。
森林限界上では、新雪は吹き飛びラッセルは大したことはない、と読み、今日はラッセル対策は何もない。

なかなか…、迫力がある斜面ですな。
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この辺りから雪が締まってきた。
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また、傾斜がきつくなってきたので、ようやくアイゼン装着。

斜面上部の傾斜は更にきつくなる。
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足元は、皆、様々だ。
スノーシュー、ワカン、アイゼン。
前掲画像のスキーヤーはツボ足だ。

ワカンのみの方が、真っ先に進めなくなり、斜面途上で立ち往生していた。
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スノーシューも危なげ。
スノーシューの大半は、MSRのショートタイプ。
危なっかしいので、先行者と間を取りつつ進んだ。

アイゼンに履き替えるのが面倒なのは解りますが…。
この先すぐ、ルート最難関の剣ヶ峰山降り斜面があり、どの道、アイゼンに履き替えなければならない。

斜面を登り切り、剣ヶ峰山の鋭鋒を望んだ。
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この鋭鋒は、両面、スッパリ切れ落ちている。
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09:36剣ヶ峰山山頂

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時計の気温計で-4℃。

剣ヶ峰山の影に隠れていた武尊山のピークがようやく顔を出した。
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剣ヶ峰山の山頂は、画像の如く、極めて狭い。
どこかの会の山行だろうか?
先ほどのスノーシューだのワカンだのを履いて急斜面を登っていたパーティーは、ここに至ってもそれを履いていた。
ここでアイゼンに履き替えなければならないのですが…。
後から後から、続々と登山者が通過するこの狭い山頂でアイゼンに履き替えるのは至難の業だ。
しかし、誰にどれだけ迷惑をかけても、ここでアイゼンに履き替えなければならない。

これをスノーシューで降る人はいないだろう…。
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今日は気温が高く、陽射しがある。
登山者は多く、よく踏まれ、融け気味の雪は脆い。
そんなことで、アイゼンの刃はイマイチ決まりが悪い。
今日のルート上の最難関です。

しかし、この剣ヶ峰山のピークは姿がいいな…。
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さて。

これから、この緩い斜面を武尊山へと進む。
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樹林は、蔵王よろしく、樹氷となっていた。
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稜線上での積雪状況は、イメージ通り強風により吹き飛んでおり、ラッセルとはならない。
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吹き溜まりの深いところで膝位あったが、それも長くは続かない。

山頂直下。
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山頂直下は、若干、傾斜がきつい。

11:07武尊山山頂

武尊山山頂

時計の気温計で-2℃。
気温は高いが、風がそれなりに強く、冷気が顔面を刺激するので、バラクラバで顔を覆った。

天気が良いこともあり、眺望はすこぶる良い!
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見覚えのあるピークが目に留まると、拾うようにして写真を撮った。
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これは中ノ岳へと続く稜線。
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ほとんど踏まれることのない、中ノ岳へと続く稜線方面は、ちょっと進むだけで、軽く膝上位まで潜った。

ところで、私は腹が減っている…。
かつ、登り始めから刺激が加わり続けた靴擦れの痛みはピークに達しようとしており、差し当たり、靴を脱いで痛みから逃れたかった。
そんなことで、ここで飯を食うべく、まとまった休憩を取りたかった。
風下で、バーナーを出せるところを探しだし、ここで飯を食うべくKに提案したが、私には緩く感じる風を強く感じるらしく、あえなく却下された…。

はいはい…。

じゃ、降りますか。
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斜面の途上で、風が緩い?
K曰く、風が緩い、中途半端な斜面でザックを降ろし、飯を食うことにした。

その為に、重めのこいつをわざわざ背負ってきた。
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この休憩の間、靴をずっと脱いでいた。
この靴擦れは、今シーズン中は治らないだろうな。
先週痛めて、一週間経っても靴を脱ぎたくなるほど痛い。

コンビニで買った鍋焼きうどんは冷凍食品だ。
云わば、デカい氷玉を湯に代えるような作業だが、ここでもSOTO「ウィンドマスター」は頼もしく燃焼した。
10分ほどか?
氷玉は、沸騰した。
以前、冬期用にSOTOのガソリンストーブを購入したが、このガソリンストーブを最後に使ったのは何時だったか?
2~3年前か?
雪の中にガスカートリッジを突っ込んでも安定して燃焼するウィンドマスターがあれば、ガソリンストーブはほぼお蔵入りだな…。

等々…。

天気はよい。
気温は高い。
風は緩い。
景色はよい。
道具はよい。
山頂は既に踏んだ。
リフトの最終便には余裕がある。
足はダメ…。

この非日常的な空間は、居心地が良すぎ!
足が痛くて歩きたくなさ過ぎ!
ここに長く留まる理由は多く、急いで出発する理由はほとんど無かった。

そんなことで、だいぶ長居をしたが、今、我らがいる斜面の中途半端っぷりはこんな感じだ。
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下界でいうなら、交差点角で飯を食っているようなものであり、しかも、雪山なのに私は靴を半脱ぎにしている。
いい加減、人目の煩さを感じてきた。

さて、帰るか。
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13:19剣ヶ峰山山頂

剣ヶ峰山山頂

更に降る。
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リフトも見えた。
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今回の山行も、もう終わってしまうが、最後に注意点。

この斜面途上トレース脇に、ポッカリ穴が開いている。
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”誰かが踏み抜いたのか…”と思ったが、その深さが半端ない!
雪面上から地面までの落差は3mはあるか?
こんな穴に落ちて、更に上から雪が落ちてきたら雪崩で埋まるのと変わらない。
そんなことになったら、自力脱出は不可能と思われます。

こんな感じの穴が二ヶ所あいていました。

13:45 Dリフトトップ

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無事、帰還。
時計の気温計で2℃。

やっと、靴紐をダラダラにできる…。

靴擦れが生じたシューズは、スポルティバ「ネパールキューブGTX」。

靴擦れが生じているのはこの部分。
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「3Dフレックスシステム」により、この部分は柔らかく可動するのですが、靴紐の締め具合が悪かったようで、この可動部分について右脚外側にのみ異常に圧迫が生じてしまう。
高価なシューズだったが、この靴擦れはちょっとやそっとでは治らないだろう。
来シーズンまでお蔵入りだな。
せっかく買ったが、またシャルモの出番か…。

今回の登山は、元々、近畿の百名山「伊吹山」の予定だった。
しかし、伊吹山は天候が悪く武尊山に変更した、という経緯があった。
武尊山にしておいてよかった…。

本日は寄道せず帰宅。

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