オスプレー「コード42」について(概要)

雪崩講習に参加するにあたり、講習時に必要なものを色々買った。
それらを機能的にパッキングできるザックも欲しくなりまして…。
ザックまで買う必要はなかったのですが、買っちゃった。

コード42は、「スノーパック」と呼ばれるカテゴリーに含まれる。
要するに、バックカントリースキーヤーの為のザック、という位置づけだ。

スキー板やスノーボードを効率的に収納できるよう、特徴的な外観をもっている。
8314-2

ザック正面は、スノーボード等を積載できるよう、ストラップを正面に回して固定できる仕組みになっている。
8314-3

板だの、ボード等が当たる面は、その荷重に負けないよう、又は、エッジで簡単に切れないよう、ガッシリと分厚い構造になっている。
8314-4

ここには私の場合、こんな感じでスノーシューを固定したかった。
8314-5

ピッケル装着例。
8314-6

更に、ストックを装着。
8314-7

アイスツールループは一つしか設けられていないので、下段はカラビナでザックに接続。

更に、スノーシューを装着。
8314-8

ザック正面の上部固定用ストラップは、サイドのストラップと連動になっている。
8314-9

連動になっていることにより、このバックルを締め上げれば、フロントからサイドまで、一気に締め上がる。
8314-10

バックルの操作は、グローブをはめたままでもストレスがない。
ストレスが無いのは、このバックルのみならず、全般、例えば、ジッパーの持ち手は全てデカいループが備わっている。

テープのロック解除は、バックルを捏ね繰り回さなくても、このように上げるだけで可能。
8314-11

これは、下部の固定ストラップ。
8314-12

下部のストラップは、上部とは異なり、ストラップの長さはバックルによりロックされており、長さの調節には時間がかかる。
まあ、板だのボードの下受け部分なので、道具に合わせてストラップの長さを一度調整すれば、頻繁に長さを調節する場所ではない、ということか?

ストラップ内側は、人口皮による補強あり。
8314-13

重量・エッジに耐えられる仕様になっている。

他、サイドにも固定可能(Aフレームスキーキャリー)。
8314-17

下部の固定は、ストラップですらない。
8314-18

チェストストラップには、ホイッスルが付属。
8314-14

右腕側ショルダーベルトには、凍結防止仕様のハイドレーションカバー付き。
8314-15

これを開けるとこうなる。
8314-16

この中に、ハイドレーションのホースを収納することになる。

スノーキットポケット。
8314-19

ザックの上蓋をいじることなく、ザック正面からアクセスできる。

この中に、所謂、スノーキットを収納。
8314-20

収納しているのは、手前から、

  • ブラックダイヤモンド「クイックドロープローブツアー280」
  • ブラックダイヤモンド「ディプロイ3」
  • BCA「スノーソー」

このスノーキットポケットと、BCA「スノーソー」との相性は抜群で、取っ手の湾曲は計ったようにピッタリと合う。
8314-21

更に、ポケットのサイズは、BCA「スノースタディキット」のサイズとピッタリと合う。
8314-22

バックパネルアクセス。
8314-23

ザックの上蓋を開けることなく、ザック内部にアクセス可能。
なお、赤いのはシェラフで、ザックの形を整えるのに、中に詰めていた。

シェラフを取り出せばこんな感じ。
8314-24

バックパネルのパネル裏面はこんな感じ。
8314-25

このパネル側にハイドレーションのタンクを収納することになる。
8314-26

結果、外気に触れることなく、ショルダーパットへホースを送り込むことが可能となる。
8314-28

冬季にハイドレーション…?
過去に、凍結防止策を何も施さずにハイドレーションを使ったことがある。
その時の気温は最低で-7℃位だったか?
当然、ホースは外部に露出していた。
その際、真っ先に凍結したのは、ハイドレーションのバルブだった。
バルブを”ジャリッ”と噛んだら水が出てきた。

人間の体温はどの位熱いのだろう?
例えば、雪山テント泊で一晩明かした場合、床下の雪は相当融ける。
当然、マットを敷いているにも係らずだ。
例えば、先日登った編笠山の時は-16℃、かつ、強風が吹き荒れていた。
バラクラバはバリバリに凍り、指先は凍傷になるかと思うほど寒かったが、編笠山山頂でザックを降ろした際、ザックは溶けた雪で濡れていた。

つまり、雪が融ける、ということは、どんなに寒くても、マット下は0℃以上の温度があり、ザック表面も体に触れていた面は0℃以上の温度があったと思われる。
その熱は、例えば、オスプレー「コード42」のザック内にも伝わるだろう。
当然、ショルダーパッドにも伝わるだろう。
ということは、どんなに寒くても、ザックが人間に背負われている限り、最も肌に近い場所に配されているコード42のハイドレーションシステムは凍結しないと思われます。

…。

本当かな?
次回の実験対象。

上蓋は二重に仕切られている。
8314-29

下段は、”エンボス加工”とのことで、ゴーグル入れ。
8314-30

上段は、ヘルメットホルダーを兼ねている。
8314-31

上蓋上部には、ループが四ヵ所設けられており、別途、テープ、バックルを購入すれば、アイゼンの固定に役立ちそうだな。

このように多機能ザックですが、多機能故に欠点?いや、仕方ないか。
重量は1.65kg有り(サイズ:M/L)。

他、コード42の上位機種として、「コードABSコンパチブル42」がある。
こちらは、雪崩エアバッグシステムの搭載が可能となっています。
*雪崩エアバッグシステムである「ABSバリオベースユニット」は別売り

カタログデータ

スキー&スノーボード登山やスキーパトロールのために開発されたトップローダー。バックパネルアクセスも可能。正面にJジッパースノーキットポケットがあります。

  • ダイアゴナル、Aフレームスキーキャリー
  • スノーボードキャリー(正面に垂直/背面に水平)
  • ヘルメットキャリー
  • ウェット/ドライギアディビジョン
  • エンボス素材のゴーグルポケット
  • 凍結防止カバー付きのハイドレーションスリーブ
  • 両サイドにヒップベルトジッパーポケット
サイズ S/M、M/L
対応背面長 S/M=38~48cm、M/L=47.5~58cm
容 量 S/M=40リットル、M/L=42リットル
重 量 S/M=1.64kg、M/L=1.65kg
推奨パッキングウェイト 11~17kg
外 寸 縦65×横33×奥32cm(M/Lサイズ)
推奨レインカバーサイズ S~M
生 地 420HDナイロン、420Dヘックスリップダイヤモンドナイロン
カラー ブラック(BK)
ナイトログリーン(GN)
フードゥーレッド(RD)

価格:18,360円(*オスプレー「コード42」の最新相場はこちら

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください