日本百名山「利尻山」(鴛泊コースピストン)


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山行記録

◎2014.9.2(Tue) 天気:晴れ 気温:13~24℃

◎コース:01:49利尻北麓野営場-02:17ポン山分岐点(三合目)-03:52第一見晴台(六合目)-04:45第二見晴台-05:23長官山(八合目)-05:40利尻山避難小屋-06:51沓形分岐-07:13利尻山北峰07:38-07:52沓形分岐-08:33利尻山避難小屋-08:53八合目(長官山)-09:46第一見晴台(六合目)-10:59ポン山分岐点(三合目)-11:19利尻北麓野営場(行動時間:9時間30分)

◎標高差:約1510m

合計距離: 13622 m
最高点の標高: 1708 m
最低点の標高: 167 m
累積標高(上り): 1664 m
累積標高(下り): -1607 m

今回は、北海道遠征計画第二弾。

第一弾の際、利尻山の計画を立てたものの利尻山の天候悪化により、山行場所を羅臼岳に変更を余儀なくされた私は、執念深く、利尻山の計画を再度立てた。
今回は電車で札幌へ移動し、札幌でレンタカーを借りる。

車を走らせること、5時間…。

稚内フェリーターミナル着は15:00過ぎ頃。
稚内フェリーターミナル

時間に余裕があったので、市街地にある「ハセガワスポーツ」に立寄りガスカートリッジを調達。
今回も宿の手配はしておらず、テント泊を予定しています。

フェリーの受付を済ませ、出航は16:30。

天気は晴れ、風は微風。
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海上から望む利尻山は、当初、モヤがかかっていたが、近づくにつれ判然としてきた。
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こっちは礼文島。
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時刻表通り、18:10鴛泊着岸。
自宅を出てから、13時間経過してしまった…。

後、島内にあるコンビニで「携帯トイレ」及び食材を調達。
後、「利尻富士温泉」にて入浴。
宿泊予定地である「利尻北麓野営場」到着は19:30頃。
既に、受付は締まっており、辺りは闇夜。
駐車場に駐車中の車は2台のみ…。

当初、テント場にテントを張ろうと計画していましたが、この時間から張るのも面倒くさく、車中泊に変更。
酒飲んで、さっそく寝る。

さて。
今回は二泊三日で計画を立てている。
内、一日は既に終わってしまった。
残る二日に予定を詰め込むだけ詰め込んでいる。

明日は、

利尻山登頂 → 礼文島移動。

最終日は、

礼文岳登頂 → 帰宅

と強行日程だ。
取りあえず、明日は利尻山を登って礼文島に移動しなければならない。
礼文島へ向うフェリーの最終便は、早、13:05…。
この便を乗り過ごすと、明日、礼文島へ移動できなくなる。
乗船受付を考えれば、12:00には港に居たい。
ということは、11:00頃には下山する計画でないとマズい。

利尻山は甘くない。
鴛泊コースであれば、標高差は1500mジャスト程度で、行動距離は10kmを超える。
コースタイムは概ね9時間。
ということは…?
02:00には出発しなければならない…。

”そうですか…、では01:00起きですね!”

01:00に目覚ましをセットし、寝る。

…。

予定通り01:00起床。
寝ぼけた頭で、準備する。

時計の気温計で13℃。
ぼちぼち準備して出発。

01:49利尻北麓野営場

利尻北麓野営場

”最近、このパターン多いな…”
闇夜の中、山頂へ向けて出発なんですが…、まずは、トイレへ直行。

そしたら、トイレの個室に地図を忘れてしまったことを、後ほど気付く。

流石、北端の百名山、朝起きると寒かった。
結果、インナーダウンを着て今、歩いている。

闇夜につき画像割愛。

02:17ポン山分岐点(三合目)

三合目

ようやく体も温まり、先ほど通過した「甘露泉水」でダウンは脱いだ。
どうも、キャンプ場の方が寒く、山中の方が暖かい。
時折、生暖かい風が上から吹き降ろしてくる。

四合目(野鳥の森)。
四合目

五合目(雷鳥の道標)
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と、「山と高原地図」では省略されているが、コツコツ道標が出てくる。
この道標には、プレート下部に標高が示されていた。
闇夜の中の画像につき、あいにく標高は確認できない。

03:52第一見晴台(六合目)

第一見晴台(六合目)

さて。

時間はまだ、04:00前ではありまが、東を望むと薄っすら出てきた。
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日の出には、まだ、時間がある。
先へ進む。

六合目上に「携帯トイレ用ブース」あり。
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七合目(胸突き八丁)。
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だいぶ標高を稼ぎ、樹林は低木又はハイマツ帯になる。
低木はダケカンバ。
枝が登山道に伸びてきており、一部、その枝でトンネルのようになっている。
闇夜の中につき…。
何度もこの枝に頭をぶつける…。

利尻山はチョー!尖っている!
傾斜は徐々にキツクなってきた!

空が明るくなり、途上でライト消灯。

04:45第二見晴台

第二見晴台

東。
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もう、今日が始まろうとしている。
ご来光になるまで、ここで休憩するか。

時間があったので、色々撮ってみた。

これは礼文島。
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これは、今まで登ってきた尾根&鴛泊。
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これは往く手。
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手前のピークが「長官山」。
未だ、利尻山のピークは見えない。

ご来光…。
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今日が生まれた。

さて。

ぼちぼち、前進再開。
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ようやく写真が撮れるようになったので、沿道に咲いていた花をポツポツ撮った。

【シュムシュノコギリソウ】
シュムシュノコギリソウ

【ヤマハハコ】
ヤマハハコ

05:23長官山(八合目)

長官山(八合目)

今まで、長官山の影に隠れていたこの山のピークをようやく望む。
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なお、画像に落書きをしましたが、避難小屋はこの鞍部にあります。

これは「沓形稜」。
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「沓形コース」は痩せ尾根、崩壊地のトラバース等、地図上に”危険マーク”の記載がありますが、画像の如く、この稜線は傾斜はきつく、ギザギザしてます。
矢印上部末端辺りから崩壊地のトラバースが始まり、渡り切って鴛泊コースと合流する。

これは、「沓形稜」の末端&沓形港。
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これは、途上に現れる「利尻山撮影スポット」。
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ここから望む利尻山は姿がいい。

…。
やはり”晴れ”はいいな。
前回登った「光岳」のガスとは対照的だ。
今日の利尻山は雲一つかかっておらず、機嫌がいい。
景色もよい。
寒くもなく、暑くもない。

”満足!”

【ミヤマアキノキリンソウ(コガネギク)】
ミヤマアキノキリンソウ(コガネギク)

【タカネナナカマド】の実。
【タカネナナカマド】の実

【リシリブジ】
リシリブジ

これはトリカブトの仲間。

05:40利尻山避難小屋

利尻山避難小屋

「利尻山避難小屋」は、こじんまりとした樹林の中に建っている。
入口の引き戸は、レールが崩壊しており閉めることはできない。

中を覗いてみた。
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宿泊者、複数名あり。
道具はあるものの、もぬけの空となっており、どうやら山頂へ向われている様子だ。

裏に携帯トイレ用ブース二カ所あり。
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内部。
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利尻山を登る際は、携帯トイレ必携です…。

さて、前進。
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再び、樹林帯を抜ける。
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【トウゲブキ】
トウゲブキ

トウゲブキはお疲れ気味…。

来た道を振り返る。
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だいぶ登った。
右端で肩状になっているのが、「長官山」。

対する往く手は、このようになっています。
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登山道整備中で、今、私が通過中のこの早朝から工事着手されていました。

”影”利尻富士。
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【シコタンハコベ】
シコタンハコベ

九合目手前辺りで、降りの登山者とすれ違い会話をする。
利尻山避難小屋泊の方だった。
どうやら、昨夜の宿泊数は8名だった様子。
既に9月、しかも平日というのに、結構居るな~。

九合目。
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携帯トイレ用ブースあり。
結果、鴛泊コース上には、携帯トイレ用ブースは三カ所ある。

トイレ間のコースタイムはこうなっています。
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*前掲画像は、利尻山避難小屋に設置されている携帯トイレ用ブース掲示のもの。

六合目の第一見晴台以降、低木のダケカンバが密集しており、登山道外に侵入することは難しい。
八合目以降は更に低木化が進み、ハイマツが目立つようなり、やはり、登山道外に侵入することは難しい。
プラス丸見え。
くどいですが、携帯トイレは必携です。

【イワギキョウ】
イワギキョウ

尾根はだいぶ痩せてきた。
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痩せた尾根は、途中で崩壊地際を通過する。
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なにやら痛々しい…。
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06:51沓形分岐

沓形分岐

沓形コース方面。
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沓形稜は、鴛泊コースよりも崩壊が進んでおり、武骨な姿を晒している。

この分岐よりちょっと上に行くと、この光景になる。
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高低差3mほどえぐれており、これは登山道として使われることにより浸食が加速した結果とのこと。
昔はこの浸食が無かったのか、と思うと考えさせられるというか、複雑な心境になる。

これ、火山豆石って言うんでしょうか?
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触るだけで、ポロポロと剥がれ落ちてくる。
こんなに脆いんじゃ、こんなに浸食してしまうのも解るな…。
かつ、ここは山頂直下とでも言うべき場所で、ルート上、最も傾斜がきつい。
そんな道を、朝からたった一人で整備されている方がいた。

この浸食地帯も、もう抜ける。
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くどいですが、現在、登山道整備中です。
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再度、崩壊地際通過。
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ここは先ほど同様、浸食により深くえぐれているが、こんな感じで整備されている。
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下から望んでいた際、”あれが山頂か…”と思っていた岩峰。
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しかし、まだ先があった。
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これが、北峰のピークです。
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景色はチョー!ダイナミック!!
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目立つ岩峰は「ローソク岩」。

07:13利尻山北峰07:38

利尻山北峰

時計の気温計で13℃。
微風。
私の格好はTシャツ一枚だが、陽射しがあるので寒くはない。

景色は、ずーーーっと海が続く。
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これは東南方面。
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肉眼では、大雪山脈及び夕張山地が見えた。
知床方面は、ウーーーッスラデコボコが見えたので、あれが羅臼岳だったか!?
あいにく、私のカメラの画像では逆光であることもあり、判然としない。

これは礼文島。
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利尻島と隣同士の島だが、島の雰囲気はまったく違う。
利尻島は火山の島だが、礼文島は海底隆起の島とのこと。

礼文島の右手よりに樺太が見えるはずなのですが…、陸地なのか?目の錯覚なのか?イマイチ判然としない。
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ローソク岩。
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ローソク岩から続く尾根は荒々しいが、反対斜面の尾根も荒々しい。
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つまり、全部!荒々しい!

利尻島には、基本、沢がないらしい。
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なるほど。
辺りを見渡しても、涸沢は見えるものの、水が流れている雰囲気はない。
火山の島である利尻島に雨が降っても、水は地中に浸透し、ほとんど伏流水となってしまうらしい。
伏流水は地上に湧出するが、海中にも湧出するとのこと。

これは、利尻山最高所である「南峰」。
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今居る北峰より、2~3mほど高い。
南峰へ向う道は、進入禁止のロープが張られている。

ここから見る限り、出鼻の急斜面の浸食が最も激しい。
あそこでうっかりスリップすると、下の下まで落ちてしまう可能性がある。
それでなくても、山頂へ至る途上の補修現場を見れば、”進入禁止”とされている以上、行く気はまったく起きない。

ここで、二度目の朝飯としてコンビニで買ったおにぎりを食った。

さて、下山開始。
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この稜線!いや、尾根というべきか!?
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北の山は、水平分布により標高が低い場所でも樹林は低木となり、上部はハイマツに覆われる。
ここの標高は、1700m。
流石に、私の地元の丹沢の山とは違う。
そりゃそうか。
ここは日本百名山最北の山だ。
かつ、島自体が山みたいなものだ。
どこの山とも似ていない。

そういえば、深田久弥氏著「日本百名山」で最初に登場するのが、利尻山。
最後、100番は宮之浦岳。
両山、島自体が山みたいなもので、”島が山”の百名山はこの両山しかない。
最初と最後、北端と南端にこの両山をもってきたのは、深田氏は狙ったか?
味なことをする…。

北端から南端か。
日本百名山全座登頂するのはえらい大変だな。
利尻山を登って、ようやく49座目。
ここまでくるのに5年近くかかった。
まあ、寄道も多かったですが…。
残る山は、遠方又は、日帰りは難しい。
全座登頂できるのは、あと5年では難しいだろうな。
この5年、私なりにドップリ山に浸かった。
そろそろ仕事しないと。

…。
脱線失礼しました。

再び、浸食地をくぐる。
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登山道整備中です。
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こんな朝早くから…。
ご苦労様です。

07:52沓形分岐

沓形分岐

崩壊地際を抜け、更に降る。

ダケカンバのトンネル。
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”お、下から人が登ってくる”
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九合目を過ぎた辺りで、初めて登りの登山者とすれ違う。
その後は、パラパラとすれ違うようになり、延べ20人ほどとすれ違ったか?
内、登山の装備を持たない方は一割ほど。

急傾斜を降り切り、ゆる~い熊笹の道が続く。
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避難小屋はもう近い。

08:33利尻山避難小屋

利尻山避難小屋

まだ、避難小屋泊の方が一部、残っていた。
その方は、山岳ガイドの「渡辺敏哉」さんと、そのお客様ご一行。

小屋前のベンチに4枚ローターのマルチコプターが置かれていた。
”?!!”
興味深々の私は思わず尋ねた。
”空撮ですか?”
”そうです”

え~!!すげ~!!

渡辺さんのスマホに保存されていた、空撮動画を見せてくれた。
凄い!
”俺もやってみて~~!”

昨日の日没時及び、今朝のご来光時も撮影したので見てみてください、と言われた。
その動画がこれです。

山中泊登山ツアー [01-02 September 2014] from toshiya watanabe on Vimeo.

当日の感動が甦ってきました…。

他、ヘリのことなど色々伺った。

  • ヘリ:10万円
  • カメラ:10万円
  • バッテリー三本+ヘリ重量:10kg

ちょっとハードルが高いな…。
金もそうだが、登山道具プラス10kgか。
テント装備より重くなる。

ま、今後の課題ということで…。
渡辺さんとお別れした。

08:53八合目(長官山)

八合目(長官山)

青空に浮かぶ利尻山も、また良い。
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”ん?”
早、雲が湧いてきた。
この雲はこの後成長し、山頂はガスをまとってしまっていた。
それは、夕方位まで続いた。
ちなみに、昨日もそうだった。
翌日、礼文島から望んだ利尻山もそうだった。
二泊三日中、稚内地方の天気予報は”晴れ”だった。
実際、稚内は雲一つ無い晴れだったが、利尻山は海上に浮かぶ高峰故にガスに巻かれやすいので注意が必要だ。

さて、残る心配は、フェリーの乗船時刻のみ。
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”どんどん降りますよ~!”ということで、ハイマツ&ダケカンバの隙間を進む。

しっかし、密集し過ぎているんだよな~…。
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体にバンバン当たってくる。

また、頭上注意です…。
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09:46第一見晴台(六合目)

第一見晴台

今度は、足元注意です…。
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登山道保護の為と思われますが、小石がばら撒かれている。

傾斜が緩くなる、と同時に低木帯は終る。
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乙女橋。
第一見晴台

10:59ポン山分岐点(三合目)

ポン山分岐点

行きでは闇夜につき、判然としなかった「甘露泉水」。
甘露泉水

時刻は既に11:00を回っており、暑い…。

ここで、頭に水をぶっかけた。
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この水は、沢水ではなく伏流水です。

ここを過ぎれば登山道ではなく、整備された遊歩道になる。
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登山終了。
マッタリ降る。

北麓野営場管理棟。
北麓野営場管理棟

トイレはこの管理棟内にある。
地図をトイレに忘れたので、トイレを覗いてみたが無かった…。
管理人さんに尋ねたら、保管してあるとのこと!

”ラッキー!”

無事、地図回収。

11:19利尻北麓野営場

利尻北麓野営場

無事、帰還。
時計の気温計で24℃。

利尻山の登山道は痛んでいた。
ある資料によると、その痛んだ登山道の整備は利尻の町の方々のボランティア活動で賄わられているらしい。

いや、これは…。
えらい大変な作業だ。
今日、登山道の整備をされていた方は、そんな利尻の町の方だったのだろうか?
私が登っていた時点で、作業真っ只中、といった感じだったので、日の出から作業を開始されていたのだろうか?
たった一人で、黙々と作業をされていた。

要するに、登山道が崩れないようにする為に、たった一人で作業をしている訳である。
その作業をしている方の脇を、私は、登山道上のザレた箇所を崩しながら降ることになる。
どんなに気を付けても、脆い登山道は崩れてしまう。
作業をしている方にしてみれば、せっかく土を盛っているのに”こいつ、ふざけんなよ”となってしまうだろうし、私は私で、申し訳なくも、崩しつつ降る。

その資料によると、利尻山の登山者は年間一万人。
たった一人で作業されていた現場を見てしまった私は、富士山みたいに入山料(保全協力金?)とって、登山道の補修はプロにお任せした方が良いような気がするのですが…。

下山後の話。
ほぼ予定通りの時刻に下山できた。
この後は、礼文島行きのフェリーに乗り込み、礼文島は「緑ヶ丘キャンプ場」にテント泊。

携帯トイレについて

島内で販売されている「携帯トイレ」とは、こういった物です。
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開封。
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使用方法。
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*使用方法にある「折畳便器」は付属しません。

利尻山中に設置されている「携帯トイレ用ブース」には、洋式便座が備わっているが、無くても使用可能。

便袋内。
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要するに、オムツみたいな高分子吸水材が入っている。

使い終わったら密閉袋に入れる。

密閉は外袋口に設けられている、このチャックによる。
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このチャックの構造は、このように頑丈な作りになっています。
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