日本百名山「平ヶ岳」(鷹ノ巣尾根コースピストン)

山行記録

◎2014.8.13(Wed) 天気:晴れ 気温:12~24℃

◎コース:23:51鷹ノ巣登山口-02:03下台倉山-03:04台倉山-04:11白沢清水-05:45姫ノ池-06:20平ヶ岳山頂07:06-07:40姫ノ池-08:33白沢清水-09:23台倉山-10:20下台倉山-12:16鷹ノ巣登山口(行動時間:12時間25分)

◎標高差:約1300m

関越道の降り車線を、登り車線の渋滞を横目に見ながら車を走らせる。

私のお盆休みに入った。
正確には、明日から休みに入る。
当初、丹沢辺りに行こうかと思案していましたが、心理的に物足りなさを感じた私は、会社が終わった後荷物をまとめ、平ヶ岳へ向っている次第です。

この平ヶ岳。
日帰り対象の百名山とはして、体力的に最もキツイ山なんじゃないだろうか?
”鷹ノ巣尾根”と呼ばれる尾根を伝って登るのが一般的だ。
この場合、標高差1300mと行動距離20km超をクリアしなければならない。
山中に小屋もない。
避難小屋すらない。
他、短縮ルートで中ノ岐登山口というものがあるらしいが、この登山口へ至るにはゲートがあり一般車は通行できない。

そんなことで、私の頭の中では、平ヶ岳は”最もきつい山”と刷り込まれている。

どうも頭が壊れているのか?夜な夜な、キツイと知っている平ヶ岳へ向っている。
更には、関越道の行楽帰りの渋滞を見た私は、渋滞が発生する前に帰るべく、寝ずに登ろうとしている。
我ながら”そんなセッカチに登らなくても…”と思うが、登りたくて仕方ない。

現地、鷹ノ巣登山口駐車場到着は、23:30頃。
鷹ノ巣登山口駐車場

時計の気温計で17℃。
ぼちぼち準備して出発。

23:51鷹ノ巣登山口

鷹ノ巣登山口

登山口に至る途中、所々で雨が降っていた。
それは、この辺りも同様だった様子で、アスファルトは濡れている。

しかし、今は雨が降る気配はまったく無く、月が眩しいくらいだ。
5962-4

この月明かりの助けを借りつつ、入山。

下合倉沢にかかっている橋(板?)を渡り、その先にあるこの道標が目に入る。
5962-5

”すぐやせ尾根です”か…。

この道標の先、傾斜は一気にきつくなる。
道標の言う”やせ尾根”も数本渡った。
闇夜、ということで、高度感をほとんど感じない。
ロープ設置個所多数有り。
雨上がり後、ということで、道はぬかるんでいる。
パンツの裾は、すぐに真っ黒になった。

本日の新潟県内は、基本、晴れ予報だ。
週間天気予報では、私のお盆休み中に天気が良いのは今日だけ、と報じていた。
それもあり、今日、我ながらせっかちに山を登っている。

時折、月は雲に隠れる。
深夜、ということで雲は低い。
月明かりに照らし出される、直近の目標の「下台倉山」はガスで煙っている。
ここまでして登っているのに、山の天気がよくなかったら最悪だな…。
夜登って、ガスの中降る。
そうなったら、”今日は訓練!”と自ら慰めるしかなくなる。

登山口から下台倉山までは時間がかかる。
その間、闇夜でほとんど見通しが効かない。
高度感もない。
そんなことで、現在地の把握ができない。
坦々と登るだけだ。

道はぬかるんでいて、ライトの灯りを頼りにぬかるみを避けつつ進む。
そんなことで、早く進むことはできない。
まあ、今日は距離が長い。
体力をちょっとでも温存しておかないと、後でえらい目に合う。

02:03下台倉山

下台倉山

ようやく稜線に乗った。

下台倉山の上に出たら、空にガスは無かった。
5962-7

03:04台倉山

台倉山

山頂には三角点があるだけ。

台倉清水。
5962-9

稜線に乗ってから北よりの風が吹いており寒い。
時計の気温計を確認すると12℃。
休憩ついでにカッパを羽織る。

04:11白沢清水

白沢清水

ここまで登ると空が白んできた。
5963

ようやくまともに写真が撮れるようになったが、現在、あいにく密林中…。
5962-12

更に進み、山頂を望む。
5962-13

…ガスってんな。
どうも北よりの風が相変わらず強く、風上よりバンバンガスが襲来してくる。

反面、南側を望むとガスから免れている。
5962-14

前掲画像は、朝焼けに燃える燧ケ岳。
今のところ、越後三山及び今居る平ヶ岳が防波堤になり、南方へのガスの進入を抑えている様子。

現在の私の足元。
5962-15

途中、何度も泥濘に足を突っ込んだ。
また、熊笹はたっぷり露で湿っていた。
パンツの裾はテロテロになるまで濡れた。
そのパンツの湿りは徐々にソックスに伝わった。
結果、ソックスは水に浸かったのと変わらない位まで濡れた…。

スパッツ必携です。

途上にて。
5962-16

ご来光を望む。

姫ノ池へ向う道は傾斜がきつい。

また、登山道は表土の流失が激しい。
5962-17

進行方向に目を向けますと…。
5962-18

未だガスは離れない。

だいぶ登り、来た道を振り返る。
5962-19

長い道のりだったが、この斜面を登り切れば残るは緩い傾斜でコースタイム40分ほどで山頂に到着する。
5962-20

闇夜の中を歩いていたので、急いた登り方をしていない。
その関係か?これだけ歩いても、ヤニ食いの私にしては珍しく息は上がっていない。

05:45姫ノ池

姫ノ池

平ヶ岳。
5962-22

陽がそれなりに高くなり、画像の如く、だいぶガスは取れてきた。
しかし、北方から襲来するガスは未だ多く、山頂に付いて離れない。
”ガスが取れるまで待つか…”と脳裏を過るも、そんなに時間をかけては不眠で登った目的である渋滞回避が間に合わなくなる可能性がある。

そんなことで、山頂へ向けて前進再開。
5962-23

途中は庭園かのような景色が続く。
5962-24

湿地帯では木道は途切れない。
5962-25

緩い傾斜を、誰もいない湿地帯を、景色を愛でつつ進む。

山頂を包んでいたガスは、私の到着を待っていてくれたかのように消え去った。
5962-26

景色は…。

素晴しい!
5962-27

06:20平ヶ岳山頂07:06

平ヶ岳山頂

時計の気温計で16℃。
相変わらず北よりの風強く寒い。
陽が出て、気温は上がったが、カッパを脱ぐ気にならない。

日常であれば…。
私の起床時間に山頂に到着した。

山頂は画像の如く地味だった。
しかし、北よりの風を避けるのにちょうどよく、ここで飯を食うことにする。

飯を食った後、だだっ広い山頂をウロチョロしてみた。
5962-29

これは、至仏山&背後に日光連山。
5962-30

至仏山&武尊山。
5962-31

左手で、ちょこんと小高くなっているのが、平ヶ岳山頂。
5962-32

さて。

そろそろ帰りますか。
5962-33

背後の一際高いピークは会津駒ヶ岳か?
5962-34

いや~。

平和な景色が続くな~!
5962-35

玉子石か…。
5962-36

”行くか…?”
一瞬思案するものの、冷静に考えれば私は不眠で登っている。
ぼちぼち余力が無くなりつつあるのも実感している。
寄道したいけど、欲張っちゃうとえらいことになりそうなので…。
寄道せず、下山再開。

玉子石は、この丘の中のどこかにある。
5962-37

07:40姫ノ池

姫ノ池

姫ノ池周辺には、いっぱい花が咲いていた。
…のですが、花の名前を調べる時間がないので、今回は取りあえず割愛。
山中で撮った画像を、ここでまとめて掲載。

【イワハゼ】
イワハゼ

【エゾシオガマ】
エゾシオガマ

【キンコウカ】
キンコウカ

花ではないが…
【モウセンゴケ】
モウセンゴケ

こいつは食虫植物らしい。

更に降る。
5962-39

振り返って、平ヶ岳。
5962-40

不眠で登った平ヶ岳。
不眠を厭わず、やはり登ってよかった。
お蔭で、こんな晴天に恵まれた。

いやいや…。
そんなカッコつけて、感想を述べている場合じゃない。

これからあそこまで行かなければならない…。
5962-42

うわ~…、遠いな~。
しかも、あそこまで行って終わりではない。
更にその先、降らなければならない。

降りますか…。
5962-43

降り出すと、ようやく登りの登山者とすれ違う。
すると、”何時に登り出したんですか?”と問われた。
どうやら、”こいつ、どんだけ健脚なんだ”と勘違いされたらしい。
”0時です”と返事をすると別の意味でビックリしていた。
そんなやり取りを登山口に着くまでの間、すれ違う登山者と数回繰り返す。

ようやく樹林帯に逃げ込んだ。
5962-44

陽は更に高くなり、暑い。
ここで、カッパを脱ぐ。

08:33白沢清水

白沢清水

ここまで降ると、かなりの登山者とすれ違うようになる。

台倉清水。
台倉清水

09:23台倉山

台倉山

振り返って平ヶ岳。
5962-48

だいぶ降ったな…。

往く手を望む。
5962-49

あんなに遠かった下台倉山は、もう目の前にある。

10:20下台倉山

下台倉山

さて。
膝の踏ん張りが効かなくなってきてはいるものの、ここまではほぼ、コースタイム位で降ってきており、まずまずのペースであった。
しかし、ここであることに気付く。

”下台倉山の標高は1604m?”

ということは、これだけ歩いて、まだ山頂から540m位しか降っていない…?
ということは、これから今まで降ってきた以上の標高差、約760m消化しなければならない…?
”ウソだろ~…”

寝不足故か?どうも今日は独り言が多い。
下台倉山は、登りでは”もう、こんなに登ったか!”と満足の対象でしかなかったが、降りにおいてはトドメのような衝撃を受ける。
そう。
これから、傾斜がきつい鷹ノ巣尾根を降らなければならない。

闇夜では、その全貌を拝むことは叶わなかったが、鷹ノ巣尾根とはこれだ。
5962-51

この画像中ですら、その全貌を写しきれていない。

緊張の糸が切れた。

渋滞回避の為、”コースタイム位では…”と意識しつつ降っていたが、もう、そんなことはどうでもよくなった。

さて、降りますか。
5962-52

大袈裟に書いたが、そんなに滅茶苦茶きついわけではない。
5962-53

ロープは多数設置されているが、その距離は短いものばかりだ。
5962-54

しかし、その設置個所がハンパない。
5962-55

また、この終盤に至っても、時折、こんな感じで登り返しを強要される。
5962-56

わずかな距離だが、これがまた…シンドイ。

斜面はひな壇になっている。
5962-57

傾斜は緩くなっては、きつくなり…、きつくなっては緩くなり、波のように押し寄せてくる。
5962-58

ロープはいったい…、何本垂れているのか?
5962-59

当初は数えていたが、切がなく、数えるのを止めた。
5962-60

それでも尾根中腹位まで、なんとか降ってきた。
5962-61

途中、相当回数休み休みではあるが…。
5962-62

前掲画像は、途上の痩せ尾根。
5962-63

こんな感じで複数回出てくる。
5962-64

ようやく…。

この長い闘いも終わった。
5962-65

私の膝は久々に崩壊。
鷹ノ巣尾根では、コースタイムの倍位の時間を使ってしまった。

下台倉沢。
5962-66

ここで毎度の如く、頭に沢水をぶっかける。
いや~…。
生き返る!&ほっとする…。

この後は地味に林道が続く。
5962-67

12:16鷹ノ巣登山口

鷹ノ巣登山口

無事、帰還。
時計の気温計で24℃。

登山靴を脱ぐと、濡れたソックスを履き続けていたので、足は真っ白にふやけてしまっていた。

今回は、久々に完全燃焼系。
しかし、”早く帰らななきゃ…”と、車を走らせる。

途中、あまりの睡魔に負け、S.A.で仮眠をとる。
結局、渋滞につかまりつつ帰宅。

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください