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山行記録
◎2013.10.30(Wed) 天気:晴れ後雨 気温:5~15℃
◎コース:08:30那須山麗駅-08:35那須山頂駅-09:07茶臼岳山頂09:19-09:47峰の茶屋跡-10:15朝日岳の肩-10:21朝日岳山頂10:38-10:40朝日岳の肩-10:49熊見曽根東端-11:21北温泉分岐-12:04三本槍岳山頂12:57-13:20北温泉分岐-14:03朝日岳の肩-14:45峰の茶屋跡-15:30那須山麗駅(行動時間:7時間)
◎標高差:約520m
最高点の標高: 1925 m
最低点の標高: 1337 m
累積標高(上り): 1517 m
累積標高(下り): -1449 m
今回は、五度目の正直!位の企画で「那須岳」の山行計画を立てる。
この那須岳。
どうも私と相性が悪いのか?それとも地域的な問題か?天候が安定している日が少ない気がする。
一週間前の週間天気予報で”晴れ”を確認し、那須岳の山行計画を立てる。
日が近づくと天候悪化で中止。
ある時は、前日の天気予報で晴れを確認していても、当日05:00発表の予報を確認すると天候悪化なんてこともあった。
この時は、その予報を東北自動車道、佐野SAで佐野ラーメンを食ってる中、確認した。
そこまで行ったのに係らず、已む無く、自宅のある横浜へトンボ返りした。
東北の山を登る際、東北自動車道で那須エリアを通過する時も、このエリアだけ大雨に見舞われているのを何度も経験してもいる。
そんなことで、初回の計画は何時したか?忘れるほど昔のことであったが、本日こそは!絶好の機会が訪れる。
本日は、T川氏及びM澤氏と共に、東北自動車道を北上。
車中、ロープウェイの運行開始が08:30と知り、ノンビリ車を走らせる。
現地、那須ロープウェイ駐車場到着は07:52。
時計の気温計で14℃。
ぼちぼち準備して出発。
08:30那須山麗駅
ロープウェイ乗車券の販売開始まで、まだ、時間があるが、既にストレッチも済ませ、手持ち無沙汰となった私達は、山麓駅へと向かう。
ロープウェイの始発は08:30。
乗車券販売開始は08:15~08:20頃。
まだ、販売開始の時間にもならず、改札辺りに屯う。
販売開始時間が近づき、乗車券を求める方々の行列ができ始めたので、我らもその列に並ぶ。
直後に、観光バスが乗り付け、団体さんの行列が我らの後に続く。
改札が開き、ゴンドラに乗る。
乗車時間5分弱で山頂駅に到着。
↓
08:35那須山頂駅
駅を出て、麓を見下ろす。
今日は三週ぶりの登山だ。
その間、日本列島台風襲来により山に行きたくても行けなかった。
三週ぶりの登山となると、どうも、いつもと体が違う。
どうも、体が重い…。
どうも、頭が重い…。
いつもなら、
”早く山頂に着きたい!”
こればっかり頭にあるが、脚が前に出ない。
ノンビリ、この坂を観光客と共に登る。
三週ぶりの登山故か…?
カメラを忘れた。
已む無く、スマホで記録を残す。
登山道の往来は、平日にも係らず非常に多い。
紅葉時期故か?この山の人気故か?
多分、両方当てはまっている。
内、登山者は多くはない。
那須山頂駅の標高は1684m。
茶臼岳山頂は1915m。
その標高差は231m。
茶臼岳は火山の山であることもあり、その標高差231mは差し詰め、富士登山を凝縮したような印象。
これは既にお鉢に乗ったところ。
富士山に比べれば、お鉢も小さい。
お鉢に乗れば、すぐに山頂到着。
↓
09:07茶臼岳山頂09:19
時計の気温計で9℃。
南よりの風が強い。
晴れてはいるものの雲が低く、眺望は山座同定するほどには効かない。
山頂狭し。
適当な場所を見つけ、ザックを降ろす。
これは、茶臼岳の釜。
雲の影響で周りの峰々を望むこと叶わず、一服入れた後、ゴールである三本槍岳へ前進開始。
これは、お鉢の反対端より山頂方面を望んだところ。
素晴らしい…。
この山のこの道を歩いてみたかった。
茶臼岳は先ほどもご紹介したように、富士山かのような光景が続く。
朝日岳は、前掲画像のように森林限界上のアルプスかのような光景が続く。
三本槍岳は、湿地が続く。
那須岳は、そんな色々な山の魅力みたいなものを凝縮したような山だ。
しかも、ロープウェイが山腹に付き、お手軽感もある。
茶臼岳を登り、既に体は温まっている。
朝、感じたような頭が重い感じも消えている。
脚は軽い!
体が山に馴染んだ!
気分MAX!で、峰の茶屋跡へと降る!
途上にて、茶臼岳山腹を振り返る。
山腹より、未だガスを吹き、噴気孔周囲は硫黄で黄色に染まっている。
往く手を望むと峰の茶屋跡避難小屋が見えた。
↓
09:47峰の茶屋跡
ここに至ると人はかなり疎らになる。
また、観光客は一人も居らず、見かけるのは登山者のみとなる。
小屋内部。
避難小屋内部の掲示を拝見すると、山域は宿泊禁止とのこと。
結果、この避難小屋に泊ることも不可。
トイレも無し。
純粋に”避難”小屋です。
ここは、ロープウェイの山麓駅へと続く分岐でもある。
本日は下山時、この道を使って降る予定。
結果、ロープウェイは片道切符、650円しか払っていない。
さて。
前進再開。
まずは、剣ヶ峰を巻く。
後、朝日岳の肩へと登り返す。
傾斜はかなりキツイ。
また、粘土質の土で登山靴のソールの溝が埋まり滑りやすい。
尾根上部はヤセ気味。
前掲画像より上部は更に痩せている。
補助のクサリは、朝日岳の肩まで切れることはない。
来た道を振り返ってみたりもする。
いや~…。
ダイナミックだわ~…。
朝日岳の肩直下では、こんな感じで斜面をトラバースする箇所有り。
画像は恐怖で腰が引けているT川氏。
トラバース、もういっちょ!
こっちのトラバースの方が、平たい岩が谷側に斜めっており、危険。
両トラバースをクリアすれば、朝日岳の肩に到着。
↓
10:15朝日岳の肩
さて。
本日二番目のピーク、朝日岳へさっそく向かう。
↓
10:21朝日岳山頂10:38
時計の気温計で10℃。
相変わらず、南よりの風強く寒い。
茶臼岳。
手前のピークはP1900、三本槍岳は左奥のピーク。
一通り、眺望を堪能し、写真撮影を済ませ、更に奥へと進むべく前進開始。
↓
10:40朝日岳の肩
朝日岳の肩より茶臼岳。
朝日岳の肩から熊見曽根東端の分岐までは、緩い坂を登ればすぐ着く。
↓
10:49熊見曽根東端
ここを左に曲がれば三斗小屋温泉へと向うこととなり、有名な煙草屋等がある、渋いルートへ至る。
我らは右折。
右折すると、すぐ、P1900がある。
なお、森林限界上でアルプス的雰囲気があるエリアはここまで。
P1900より、傾斜が急な斜面を降ると湿地エリアに突入する。
一言で言えばデカい窪みになっており、ここは”清水平”と呼ばれている。
こんな感じで木道が敷かれており、湿地を保護している。
なお、前掲画像正面に写っているピークが”三本槍岳”。
遠かったこのピークも、もう、手が届かんばかりになった。
休憩も入れずに前進。
ちなみに、道はこのようになっている。
茶臼岳~朝日岳間の足場は岩・石がメインだったが、今や”土”へと変わっている。
湿地のエリアを過ぎても、その土は全般湿り気味。
ズボンの裾の汚れが気になる方は、スパッツ有効です。
↓
11:21北温泉分岐
ここは左折して三本槍岳へと進む。
そんなにキツイ傾斜ではないのですが…。
久々の縦走スタイルで、妙に疲れている。
まあ、この斜面を登り切っちゃえば山頂に着く。
急ぐ必要はない。
ゆっくり登る。
↓
12:04三本槍岳山頂12:57
時計の気温計で15℃。
相変わらず、南よりの風が強い。
三斗小屋温泉方面。
茶臼岳方面。
山頂は広い。
風を避けるのに適当な場所を見つけ、バーナーを出し、飯を食うことにする。
本日同行のT川氏は久々の登山だ。
5ヶ月ぶり位か?
お疲れ気味なので、長めの休憩を取ることにする。
本日の目的を達成した達成感。
飯を食って腹いっぱいになった満足感。
陽が照っていて暖かい。
ここで昼寝したい位だ。
そんな感じで、そうとうノンビリしていましたが、当初15、6名は居た登山者は全て下山へと向かい、我らのみ山頂に取り残された。
ぼちぼち帰りますか。
下山開始。
↓
13:20北温泉分岐
清水平。
P1900直下の急傾斜。
ここにきて、この急傾斜はきつい。
息を切らしつつ登る。
この斜面途上で、さきほどガスから免れていた三本槍岳がガスに埋まるのを望む。
P1900を登り切るとポツポツ、雨が降り出してきた。
”イヤな予感…”
本降りになる前に下山するべく先を急ぐ。
が、そんな努力は2、3分で無駄となり、雨は本降りとなる。
已む無く、カッパを着用するべく行動停止。
時計の気温計を確認すると8℃と、山頂では15℃あった気温が一気に下がる。
↓
14:03朝日岳の肩
画像の如く、今居る我らの所もガスに巻かれた。
休憩せず、下山。
ここで、雨が霰混じりとなり、雨粒が大きくなった。
時計の気温計を確認すると、更に気温は下がり5℃になった。
後、強い北西よりの風に体が煽られる。
朝日岳の肩では、足がよろめくほどだった。
記録を残そうとスマホを取り出すも、パネルは雨に濡れ、まったく機能しなくなる。
先ほどカッパを着用したものの、着用した後すぐ、雨が止むことはよくあること。
それを疑い、上着しか着用していなかった。
パンツも着用するべく、再度、行動停止…。
次は何が来るか?
こんな森林限界上で雷に打たれようものならたまらない。
避難小屋に逃げ込むべく先を急ぐも、急傾斜プラス足場が悪く、思うように進まない。
↓
14:45峰の茶屋跡
ようやく安全地帯に逃げ込んだ。
今や、ガスは避難小屋まで下がってきている。
しかし、雨は小降りとなり、これ以上天候悪化する雰囲気はない。
軽く荷物を整理し、下山開始。
↓
15:30那須山麗駅
無事、帰還。
時計の気温計で7℃。
トイレを借りるべく駅舎に入ると、雷雨につきロープウェイ運行停止を告げていた。
那須岳は、ロープウェイが整備されており、手軽に登れる山だ。
登山道は整備され、道標はしっかり備えられており、手厚い。
茶臼岳だけなら、いわゆる観光地に近い。
山を舐めているつもりは無いが、標高が2000mに満たない那須岳でこんな目に会うとは想像が薄かった。
いつも通り、持つものを持っていたから困らなかっただけだ。
やっぱり、登山は手抜きできないな。
そんなことを思わされた山行でした。
なんか、最近反省文が多い…。
本日は寄道せず帰宅。