日本百名山「八ヶ岳(赤岳)」(赤岳山荘より文三郎尾根途中まで)

山行記録

◎2012.11.28(Wed)天気:晴れ 気温:-5.9~1.2℃

◎コース:08:49赤岳山荘-11:37行者小屋-12:34文三郎尾根中腹-12:52行者小屋13:38-15:52赤岳山荘(行動時間:7時間3分)

◎標高差:約779m

合計距離: 10335 m
最高点の標高: 2493 m
最低点の標高: 1725 m
累積標高(上り): 688 m
累積標高(下り): -871 m

03:00にセットされた目覚ましが鳴り、目が覚める。
が、不覚にも二度寝してしまい、再び目が覚めたのは04:10。
しかし、”なんだ、10分しか余分に寝てないジャン”と、04:00に目覚ましをセットしていたと、妙な勘違いをしノンビリ準備して自宅を出発。

本日目指す山は、八ヶ岳連峰中、最高峰の赤岳。
先日購入した雪山セットを使ってみたく、この山へ向う次第です。

東名自動車道に乗り、”妙に車が混んでいるな…”と不審に思い、ここで1時間遅れたいたことに初めて気づく。
朝の一時間はデカイ。
途中、サービスエリア、トイレ、コンビニ、下道といづれも混み、結果、一時間の遅刻では済まない。
ようやく、赤岳山荘”手前”に至ったのは08:13。

ここまで順調でしたが”あと、もうちょっと…”というところでアイスバーンに往く手を阻まれる。
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画像だと傾斜感がイマイチ伝わりませんが、それなりに斜度がある。
私の車はノーマルタイヤ。
このタイヤではこのアイスバーンの突破は不能で、已む無く、タイヤチェーンを装着。

アイスバーンを乗越え、ようやく赤岳山荘に到着したのは08:23。
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時計の気温計で-3.0℃。

ぼちぼち準備して出発。

08:49赤岳山荘

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もう、この時間になってしまいましたが、ようやっと山頂へ向けて出発。
歩きだしてみたものの、いつもより荷が重いせいか?足が前に出ない。
赤岳山荘~行者小屋間のコースタイムは2時間。
今のところ積雪・アイスバーンはないもののそのうち出てくる。

”この調子じゃ、2時間はちょっと無理だな…”と、少々、弱気になりつつも、ダメなら帰るだけ、と楽観しつつ進む。
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南沢を一時間も遡ると、日当りの悪いところはこのような景色となる。
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しかし、日当りが良い個所はまったく積雪はない。
土・岩上をアイゼンで歩くと”ガキュッ”と、痛々しい音をアイゼンが奏でる。
アイゼン装着はもうちょっと我慢し、粘る。

しかし、この10分後には日当りの好い場所でもこのようになり、ようやくアイゼン装着。
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更に10分ほど歩くと、細い沢は氷で埋まる。
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傾斜が緩くなり、広い河原にでて、正面に赤岳を見据える場所までくれば、すぐ先が行者小屋。
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11:37行者小屋

行者小屋

行者小屋は既に営業しておらず、当然ながら夏のような活気はなく、小屋前に並べられているテーブル等も全て片付けられている。

しかし…。

赤岳山荘よりここまで2時間はムリだな、と思ってはいましたが、3時間近くも費やしてしまった。
正直なところ、キツイ!!
体が重い!
ここより、文三郎尾根経由で稜線に出るまでコースタイムで1時間。
更に赤岳山頂まで約1時間。
仮に最も順調に進めたとして山頂到着は14時。
山頂から登山口まで下山に要する時間は4時間。
つまり、最も順調に進めて下山は18:00。
しかし、赤岳山荘~行者小屋のタイムを考えれば、この下山時刻は絵空事で、こんなに順調に進めるとは思えない。

反面、ここまで来て”諦めるのか?”と思うとなんか忌々しい。
結果、”文三郎尾根を13:00までに登り切る”というのを目標にしてみる。
13:00までに登りきれなければ諦めて帰る。

そんなルールを自分に課し、前進。
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12:34文三郎尾根中腹

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ちくしょ~!!

足が上がらない。
雪に足がとられる。
尾根に入ってから、4・5歩進んでは立ち止まり、ゼーゼーと息を切らすを繰り返す。
こんな調子では13:00までに文三郎尾根を登りきるなんで、絶対ムリ!
どうせ、13:00まで粘って登り続けても稜線まで着きやしない。
大体、腹が減った。
ポケットに突っ込んでおいた行動食も全て食べきった。
心無しか?頭痛もする。
と、ネガティブな思考に囚われる。

緊張の糸が切れた…。
近くて遠い、赤岳。
どうやら、スタミナ、体力、気力、経験。
いづれも私には不足している様子。
諦めて下山することにする。

今までは登るのに必死で廻りを見渡す余裕はなかったのですが、下山するべく後を振り返ると…。
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阿弥陀岳が妙に神々しい。
私の拙い技術で撮影しているので、画像から私の感動は伝わらないかと思いますが、この景色を見られただけで来た甲斐があった、と自ら慰める。

さて、降りますか。
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12:52行者小屋13:38

行者小屋

ここでようやく飯にする。
”登る”という作業から開放された為か?妙にホッとしており、根が生えたように小屋脇に立てかけられたベンチに座り込む。
ベンチに座り込み、暫し、コーヒーを飲みつつマッタリと過ごす。
行動を停止し、体の火照りも治まったはずですが、陽があるのでまったく寒くない。
時計の気温計を確認すると時計が陽に温められたのか?0.1℃。
なお、文三郎尾根下山時の気温は-5.9℃。

そんなことで、居心地が良く帰る気がしなかったのですが、陽が傾き阿弥陀岳に遮られると寒くなる。
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ぼちぼち帰りますか。
下山開始。

15:52赤岳山荘

赤岳山荘

無事、帰還。

時計の気温計で1.5℃。

いや~。
今回は失敗でした。
しかし、また来たい!
今回の山行で、なにかとノウハウみたいなものを手に入れることができました。
そもそも私には赤岳は早い!
それらを念頭に、次回挑戦は赤岳鉱泉泊を念頭に硫黄岳にチャレンジしてみたいと思います。

本日は寄道せず帰宅。

なお、頭痛の原因はサングラスをせずに行動した為、雪目になったのが原因の様子です。

日本百名山「八ヶ岳(赤岳)」(赤岳山荘より文三郎尾根途中まで)」 に2件のコメント


  1. SECRET: 0
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    はじめまして、清水と申します。
    私は長野県原村に住んでいますので
    いつも八ヶ岳を麓から眺めています。
    いよいよ八ヶ岳も白くなり、里も氷が目立つようになってきました。
    麓から見る八ヶ岳が真っ白なんですから
    冬山が雪だらけのワケですよね♪
    今の山の景色はとくに素晴らしいと思います。
    雪目、お大事に。


  2. SECRET: 0
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    清水さん>
    はじめまして。
    ここ1週間で大分、冷え込みがキツクなってきた様子です。
    原村、いいですね~。
    仕事の都合がなければ移住したい位、羨ましいです!

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