スマートフォン登山用GPS化計画(ヤマレコGPSログを地図ロイドに取り込む方法)

平素、私が登山の際に伴うGPSは”ガーミン「オレゴン450TC」”です。
結果、登山において「山旅ロガー」及び「地図ロイド」を使用することはありません。
しかし、先日久々に地図ロイドをいじくってみるとバージョンアップを重ね、劇的な変貌を遂げていました。
今回は、その内の新機能「ヤマレコGPSログを地図ロイドに取り込む方法」として、そのメリット及び操作方法についてご報告いたします。

ヤマレコGPSログを地図ロイドに取り込むメリット

大袈裟に言えば「道迷いから解放される」ということです。

「山旅ロガー」及び「地図ロイド」の機能として、

  • 地図上に現在位置表示
  • 地図上に移動軌跡の表示及び移動軌跡の記録

と、大きく二本柱がある。

一見、”道迷い”から解放される為にはこれで充分なような気がしますが、表示される地図は「国土地理院地図」又は「Yahoo地図」になります。

国土地理院地図は言わずと知れた「地形図」。
Yahoo地図は道路マップがベースです。
いれずれの地図でも、地図上に登山道はある程度反映されており、キッチリ整備されている登山道では問題ない、と思われます。

国土地理院地図であれば、等高線がビッシリ張り巡らされており、尾根・谷戸の形状までスマートフォンのディスプレイに浮かび上がらせる。
しかし、きっちり整備されていない登山道の場合、「山と高原地図」というわけではないので、記載の登山道の程度、例えば”破線”なのか?”廃道”同然なのか?そういった情報は手に入りません。

その意味では「地図ロイド」+「山と高原地図」の併用が理想的と思いますが、そもそも、地図が読めなければ「山と高原地図」も宝の持ち腐れとなってしまいます。

もっと言うと、地図どころか”東西南北”すら解らない人(私の職場で隣の席に座っている女性のこと)もいる。
まあ、そんな方は一人で山に行くことは無いとは思いますが、最悪!!そんな人でも山で迷わない?かもしれない方法があります。

具体的には”ヤマレコ”の山行記録データを地図ロイドに取り込む。
地図ロイドにヤマレコ収録のGPSログデータを取り込んで表示させておけば、地図上にガッチリレールを敷いたようなもので、あとはそのレールの上を歩くだけ。
山旅ロガー」も連携させておけば、移動軌跡が地図ロイド上に表示される為”どこでレールから外れたか?”も確認でき、心強いことなによりです。

ヤマレコGPSログデータ取込方法

1.まず、山行予定場所を地図表示する。
290-3.png

今回の例題は”谷川岳”。
先日、私がヤマレコにアップした”谷川岳”の山行記録を地図ロイドに取り込んでみたいと思います。

2.メニュー → トラックログ と進む。

3.ヤマレコにログイン
290-1.png

勝手に名前を付けてしまいましたが…。
画像中の”ログインボタン”を押す。

すると、こうなる。
290-2.png

”ヤマレコで検索”を選択すると、初回はヤマレコのID、パスワード等を入力する画面が表示され、地図ロイド上でヤマレコアプリを認証させる手続きに入ります。
次回より、オートでログイン。
で、私はオートでログインしてしまいました。

4.山行記録指定
290-4.png

ログインすると画面は自動的に地図に切り替わる。
地図センターの十字線をピンに合せると山行記録を検索できるようになり、現在は”谷川岳”のピン上にセンターがきているので、”谷川岳の山行記録を検索”とボタンが表示されている。

私の谷川岳の記録は”トマの耳”までしか歩いていないので、そちらのピンへ十字線をずらしてみる、と…、
290-5.png

ボタンは”谷川岳(トマノ耳)の山行記録を検索”と変わる。

で、ボタンを押すとこうなる。
290-6.png

山行記録の一覧が新着順で表示される。

で、私の記録を選択するとこうなる。
290-7.png

画面は下までスクロールでき、山行記録の概要を確認できます。
その内容は、PCでヤマレコ山行記録を見るのと同等です。

5.GPSログデータを取り込む

前掲画像中にある”ルートを地図ロイドに保存”ボタンを押すとこうなる。
290-8.png

ここでログの密度を調節することができる。

基本的に、密度が濃いほどデータの信頼性があがりますが、濃ければ濃いほど通信時間は長くなる。
また、PCのディスプレイではなく、サイズの小さいスマートフォンのディスプレイで見ることになるので、密度が濃い意味合いは薄くなるかと思います。

なお、ご参考までに。

私がヤマレコに登録したGPSログは500ポイントに減らして登録してあります(PC上でデータが重くなるのを回避する為)。
私見としては、200ポイントないし、400ポイントで充分ではないかな~、と思いますが…。
移動距離にもよりますので、ご自身で試してみてください。

ここでは”約400点に減らす”を選択。

すると、こうなる。
290-9.png

“OK”を押して、データ取り込み完了です。

6.地図ロイドにヤマレコデータを表示させる。

前掲画像で”OK”を押すと

トラックログ一覧ページへ自動的に戻り、取り込んだデータが表示される。
290-10.png

“07:47:05″は私が朝、会社出勤前にヤマレコにデータを登録した時間。
その後ろにある(500)の意味は…、ログのポイント数でしょうか?

ちょっと不明。

このデータをタップすると…。
290-11.png

無事、地図にルートが表示される。

拡大してみたり…。
290-12.png

バッチリです。

使用方法

予め、本記事の要領でヤマレコGPSトラックデータを地図ロイドにアップロードしておく。

下にリンクの記事の要領で「地図ロイド」及び「山旅ロガー」を起動する。
スマートフォン登山用GPS化計画(「地図ロイド」+「山旅ロガー」(準備編))*第二版

本記事”6.地図ロイドにヤマレコデータを表示させる。”の要領でヤマレコGPSトラックデータを地図ロイドに表示させる。

以上です。

地図ロイドに取り込んだヤマレコGPSログの軌跡と共に、自分が歩いた軌跡が地図ロイド上に表示されます。

注意点!!

  1. 地図ロイドに取り込むヤマレコデータは当然ながら他人様の記録です。ルートに安全の保証はなく、ヤボな言い方ですが、リスクは自己責任です。
  2. ヤマレコのルート入力は手入力も可能です。遵いまして、ルートに信憑性の欠けるものを私自身、ヤマレコ記事上でチラホラと見かけます。ルートの選定は、まずパソコンでヤマレコ記事を確認し、信憑性のあるデータと見定め、後、同記事をスマートフォンに取り込むことをお勧めします。

手入力でなくても位置情報の精度は、各GPS機器の性能に左右されます。

その精度の確認方法は、ヤマレコ記事からGPSトラックデータをダウンロードし、カシミール3Dで閲覧する。

カシミール上で縮尺を最大表示し、位置情報のブレ度合を確認することで目安となります。
*例えば、”休憩”等一カ所に停滞している場合、GPSの精度が悪いとポイントがあっちこっちに大きく飛びます。

ヤマレコ記事からトラックデータをダウンロードするのはここから可能です。
290-13.jpg

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