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山行記録
◎2012年09月04日(Tue) ~ 2012年09月05日(Wed) 天気:晴れ(9/4)、晴れ後曇り(9/5) 気温:16.1~31.7℃
◎コース:
1日目:14:20田代駐車場-15:15雷段-16:15小ピーク(P1402)-17:21 P4(小無間避難小屋)(行動時間:3時間1分)
2日目:04:00 P4-04:58 P2-06:03小無間山山頂-06:46関ノ沢ノ頭(中無間山)-07:58大無間山山頂-08:56関ノ沢ノ頭-09:43小無間山山頂-10:53 P2-11:43 P4 12:15-13:22小ピーク-13:58雷段-14:36田代駐車場 (行動時間:10時間36分)(延べ行動時間:13時間37分)
◎標高差:1669m
最高点の標高: 2299 m
最低点の標高: 625 m
累積標高(上り): 2648 m
累積標高(下り): -2539 m
以前に敗退し、私にとっては課題となっていた「大無間山」。
*敗退記録はコチラ → 塩見・赤石・聖「小無間山」(田代よりピストン)
今週、ようやく再訪すること叶いました。
山行日前日、送別会があった為酒を飲んでいる。
そんなことで、10:00に家を出、ゆるゆると現地へ向かう。
「新静岡I.C.」で降り、国道362号線を川根方面へと車を走らせていると時間帯通行止め。
*「通行止め」に関する情報は少ない。僅かに見受けたのはこれくらい。 → http://www.jalan.net/yad328400/topics/entry0002020621.html
が、通過したタイミングがよく、無事クリア!
現地、田代駐車場到着は14:04。
時計の気温計で31.7℃!?と、標高660mにも係らず暑い!!
ぼちぼち準備して出発。
一日目
14:20田代駐車場
そんなことで山頂へ向けて出発。
今回予定のルートは初日は静岡市営小無間小屋に宿泊。
翌日に山頂へ向かい、ピストンで下山。
そんなルートを予定しています。
前回、大無間山を敗退した私は、普通に登ったのでは私の体力的にちょっと無理があると判断。
考えられる選択肢としては、
- トレラン式超軽量装備で早立ち
- 小無間避難小屋泊
と、いったところです。
トレラン式でいったとしても早立ちせねばならず、駐車場前泊は避けられない。
ならば。
時間に余裕のある私は避難小屋泊を選択した次第です。
ただし、避難小屋泊が楽か?といえばそうでもない。
予定ルート中水場は無し。
結果、背負う水は4L。
プラス、テント以外のお泊りセット一式こみ込み10kg超の荷をP4までの標高差、1100m以上を担ぎ上げなければならい。
なお、敗退時に小無間山まで行っているので今回は写真は端折り気味です。
↓
15:15雷段
↓
16:15小ピーク(P1402)
本日の体調は悪くはない。
私にとっては重い荷を背負っておりますが、コースタイム位ではクリアしており、足も前へ出る。
↓
17:21 P4(小無間避難小屋)
時計の気温計で19.0℃。
標高を稼ぎ、陽が傾いてきたこともあり、風が抜けることと相まって清々しい。
前回登った時は雲に覆われていた大無間山は、本日はよく望める。
で、本日のお宿。
内部。
広さは概ね12帖。
”水場”は無いが、天水をデカい桶に溜めている。
その水は茶色く濁り、虫エキスたっぷりです。
飲用する気にはなれませんが、洗物位には使える。
差し当たり、汗でベタベタになった私の頭へこの茶色い水をぶっかける。
荷物の整理等していると18:00近くとなり、腹が減っているのでさっそく飯にする。
性懲りもなく、またビールも担ぎ上げた。
本日の夕食は、鰻丼とカップラーメン。
新静岡I.C.~田代駐車場間はコンビニゼロ。
結果、この間で食材を調達する為には地元の商店など、酒屋など…。
私にとっては懐かしい雰囲気のお店でいろいろ調達する。
で、陽の沈むを眺めつつ、のんびり飯を喰い、酒を飲む。
これは…。
プライスレス!!
こんな時期のこんな時間。
しかも平日。
恐らく今現在、この山域にいる”人間”は私だけであろう。
実は、それを期待してもいたのですが、見事にあたり小屋は独占で正に一人ぼっち。
この”非日常感”。
金では買えません。
一人ぼっちで夜空を見上げてみたりもしてみる。
上の画像はキャノン「PowerShot D20」で撮影したもの。
夜景モードで露光時間15秒に設定して撮影したものです。
ほんとうは、星満開!だったのですが、上手い具合には撮影できませんでした。
21:00就寝。
二日目
03:00起床。
多少、疲労感が残っている。
外に出て見ると、月が良く見え本日も晴れの予感。
食欲は、無い。
朝飯としてゼリーと、コーヒーのみ飲み込む。
のんびりマッタリ道具をかたす。
04:00 P4
時計の気温計で16.1℃。
気温は低いものの、南風が入っているのか?風は生暖かく寒くはない。
余計な荷物は全て小屋にデポし、大無間山へ向けて出発。
現在、時間は4時頃と日の出前なので当然辺りは真っ暗。
しかし、危険地帯であるP1~小無間山に到着するころには日の出を迎えている。
とはいうものの、P4~P1間もアップダウンが激しく続き油断ならない。
足場は小石混じりのジャリが多く、ライトの明りでは踏み跡が明瞭でない。
ややもすると、尾根から外れそうになる。
↓
04:58 P2
この辺りまで来るとだいぶ空が明るくなる。
樹林の合間より朝焼けに染まる富士山を望む。
さて、問題の場所に到着。
この場所の危険な感じをどのようにお伝えすれば良いか?
画像に落書きをするとこんな感じとなります。
前掲画像は”北”の話。
北の前にまず、”南”がある。
こちらの崩落も激しいですが、登山道自体の傾斜は緩く、差ほど”問題”とは感じない。
これの次に”北”がある(北斜面側崩落地帯フモトより)。
写真だとイマイチ傾斜感が伝わりませんが、実際の傾斜は前掲落書きのとおりです。
今回、再チャレンジとなりますが、ロープが別途追加されている。
また、若干ルートが変わったような気が…?
立木の根元も前回より大分安定しているような気もする。
真に慎重を要する個所は、この斜面の出鼻10mほどでこの間、正に崩壊地キワを歩くことになり、立木をあてにできずロープのみ。
その上部は傾斜はあるものの、摑まる立木に事欠かず、慎重にいけば問題なし。
この斜面途上で日の出を迎える。
で、無事クリア!
↓
06:03小無間山山頂
改めてここに来るとなんか懐かしい…。
ヘロヘロになって座り込んでいる私がそこに居るよう。
本日はまだまだ余力がある。
一服入れた後、未体験ゾーンへと前進。
唐松谷ノ頭
前進するとすぐ、唐松谷ノ頭に到着する。
ここから望む大無間山は素晴らしい!
唐松谷ノ頭南面崩落地
以前に登った高塚山の際もさんざん崩落地を目にしたが、この山も崩落地が多い。
↓
06:46関ノ沢ノ頭(中無間山)
眺望無し。
「山と高原地図」では、このポイントで”迷”マークがついていますが、そちら方面にはロープあり。
中無間山先は倒木多し。
大無間山への途上にて。
その2。
ルート途上で忽然と現れるこの展望スポットより南アルプスを見渡す。
あまりにピークが多く、同定する気になれない。
↓
07:58大無間山山頂
時計の気温計で16.3℃。
ようやっと山頂に到着。
大無間山山頂は広々としておりドッシリした印象。
しかし、樹林に覆われ眺望はない。
他、テントを張るのに丁度よい感じで木版が敷かれているのが2~3か所ある。
今回の山行はリベンジとのことで計画しましたが、山頂に辿りついてみればそんなことはどうでもよくなっている。
といいますか、そんなことは途中で忘れ、私なりに必死に登っており、そんなことを考えている余裕はなかった。
程よい疲労感と共に山頂で暫し佇む。
本日は下山のほうが距離が長く厄介。
”さて、帰りますか”。
一服入れた後下山開始。
今回はピストンなので、下山はあっさりいきます。
↓
08:56関ノ沢ノ頭
↓
09:43小無間山山頂
小無間山~P1間でキツイのは、崩壊地のみではない。
崩壊地上部の樹林中も傾斜がキツク慎重に降る。
崩壊地通過時の足場。
崩壊地の足場は前掲画像のように小石と砂利と土のミックス。
踏み固められていない場所に足を置くと、かなりの確率でガラガラと崩れる。
↓
10:53 P2
↓
11:43 P4 12:15
最近の私の行動食のブームは”ロールパン”。
パッケージ裏面を拝見すると1個あたり89kcal。
多少かさ張るものの軽い!
朝、食欲がなかった私はこのロールパンを食いつないでここまできましたが、ここにきてようやく腹が減ったのでデポした荷物を回収し飯にする。
一服入れた後、行動開始。
ここで痛恨!のルートミス。
この場所で尾根を乗り換えるのですが、気づかずそのまま進む。
ちょっと進むと道が荒れていたので”?”と感じ、ガーミン「オレゴン450TC」で軌跡を確認すると間違えたルートで問題ないような表示をしている。
↑ *電子コンパスエラー?原因不明。
更に進み、バリエーションルートかのような相貌を見せる。
が、踏み跡らしきものはある。
↑ 私のような間抜けがいるか?獣のトレース?
”絶対おかしい”と、再度、GPSを確認すると大いにルートを外れている。
已む無く、傾斜がキツク、まったく踏み固められていない斜面を登り返す。
ようやく元の場所に戻ると正解ルート方面にはキッチリテープが貼られている。
↓
13:22小ピーク
↓
13:58雷段
↓
14:36田代駐車場
無事、帰還。
下山途中、ルートミスの辺りから体力の限界に達した様子で足の踏ん張りがきかず、久々に膝痛がでました。
今回歩いたこのルート。
最大の難関はやはり、P4~小無間山間のピークの連なり。
P4~P1間の小波に揺さぶられ、小無間山の大波でトドメを刺される。
前回は正にトドメを刺されました。
今回は行きは難なくクリアしたものの下山時は、何度も繰り返されるこの波に
”いい加減にしてくれ~!!”
と心中叫びながら通過していました。
それさえ乗り切っちゃえば、距離は多少あるもののマッタリした稜線があるだけです。
本日は寄道せず帰宅。
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初めましてローリングウエストと申します。大無間山のチャレンジ記事を見つけて懐かしい気持です。小生も静岡に住んでいたころ大無間山に日帰り登山に挑戦し敗退してしまい、リベンジはやはり小無間小屋に泊まって達成することができました。小生も200名山を目指しており今144座となりました。また時たま覗かせて頂きます。
SECRET: 0
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ローリングウエストさん>
はじめまして。
思い出深い山ってありますよね。
苦労して登った山なら尚更のことと思います。
その意味では、私にとって大無間山は思い出深い山の一つとなりそうです。
200名山制覇!がんばってください!
安全登山お祈り申し上げます。