奥秩父「鶏冠山」(第三岩峰まで)

◎2015.9.16(Wed) 天気:曇り 気温:—

◎コース:07:00西沢登山口-07:52鶏冠谷出合-10:34チンネのコル-11:11第一岩峰-11:22第二岩峰-12:49第三岩峰13:09-13:31第二岩峰-13:44第一岩峰-14:11チンネのコル-15:27鶏冠谷出合-16:12西沢登山口(行動時間:9時間12分)

◎標高差:約1030m

「鶏冠山」と名付けられた山が甲武信ヶ岳の近くに座している。
私がこの山を知ったのは15、6年位前、甲武信ヶ岳を登った時のことだ。
木賊山山頂近くに”立入禁止”だったかな?
そんな看板をぶら下げて、トラロープが鶏冠山への取付きを通せんぼしていた。

本当にそうだったか?忘れた。
なんせ、15年位前の話だ。
まあ、私の記憶の中ではそうなっている。
甲武信ヶ岳からの下山では、徳ちゃん新道を使った
その際、見晴らしのよいとろこで鶏冠山から伸びる急峻な尾根を望んだ。
当時の私は、素直に”この尾根に入っちゃいけないんだ”と思い、鶏冠山が登山の対象になるとは思ってもみなかった。

今回は、かつて、登山の対象ではない、と思っていたこの山を登ることにした。

現地、西沢登山口駐車場到着は06:48。
西沢登山口駐車場

同行はM本氏。
ぼちぼち準備して出発。

07:00西沢登山口

西沢登山口

今日は平日。
更に午後から天気が崩れる予報になっている。
そんなことで、駐車場はガラガラだった。
というか、私の車のみ停まっている。

駐車場にトイレはない。

行きがけにあるナレイ沢広場にあるトイレで用を済ます。
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西沢沿いに更に進み、吊り橋を渡った。
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吊り橋を渡るとベンチがある。
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ここで西沢の遊歩道を離れ、鶏冠山へと続く東沢へ道を分ける。
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最初に現れる二又に挟まれた尾根が、鶏冠山への取付きだ。
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07:52鶏冠谷出合

鶏冠谷出合

尾根に乗る為には、東沢を徒渉しなければならない。

この石を伝って対岸に徒渉した。
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尾根の取付きは、尾根末端ではなく、鶏冠谷側へ少し入った横っ腹にある。
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さっそく尾根に取り付いた。

暫し、黙々と急斜面を登る。
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標高を稼ぎ、山頂岩峰群に近づくと、その岩峰群を避けるようにトラバースしながら進む。
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途中、道は荒れていた。
浮石多し。
テープと踏み跡を頼りに進んだ。

10:34チンネのコル

チンネのコル

さて。
出発から3時間半かけて、ようやく主稜線に乗ることができた。

そんなことで、さっそく”岩”を望むことができる。
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というか、これが第一岩峰か?

11:11第一岩峰

第一岩峰

少々自信がないが、ここを第一岩峰としておこう。

ここから往く手を望んだ。
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画像の如く、岩峰がいっぱいあり、何が何だかよくわからなかった。
しかし、この岩の連なりの最後、ひと際高くそびえている岩壁が本日のクライマックスである第三岩峰のそれだ、ということだけはわかった。

第二岩峰への登り。
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11:22第二岩峰

第二岩峰

第一岩峰、第二岩峰共に、鎖が垂れており、その意味では安全だった。
ただし、板が層状に重なったような岩質で、かなり脆い岩だった。
ホールドになりそうな岩角を、確認で手でグイグイ押し引きすると、抜ける個所多数あり。
これは、主稜線上全般同様だった。

さて、いよいよ本日のクライマックスである、第三岩峰取り付きに到着した。
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今までの岩峰と異なり、この岩壁には鎖は垂れていない。
普通に高低差20mほど、クライミングすることになる。

ルートはすぐ分かった。
中段の松が生えているところがテラス状になっており、そこまでは難しくない。
そこから上は、ホールド、ステップ共甘くなる。
ヘマしたらイチコロだな…。
というか、雰囲気はクライミングのゲレンデと変わらない。

偵察で、試登してみた。
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中段松で、支点構築可能。
中段松から終了点までの間、ノッペラとしたスラブだったが、中間あたりに残置ハーケンあり。

まあ、フリーで登れないことはない様子ではあった。

しかし、こんなところで無理しても仕方ない。
ザックに入っているロープを出すことにした。
更にM本氏にクライミングの一連の流れをレクチャーした。
私がトップで登り、セカンドはM本氏。
ビレイデバイスの持参はないので、ムンターで代用した。

さっそく岩に取り付き、登った。
中段の松まで登り、更に上部へと攀じった。

登り切ると”終了点”といってよいような、リングボルトが岩に打ち込まれていた。
リングには、古びた残置のスリングが数本巻き付けられていた。
松を終了点にしよう、と考えていたが、このボルトを使う。

まず、ロープでセルフをとる。
リングにカラビナを引っ掛け、私のハーネスにかかっているスリングを使い、流動分散で終了点を構築した。
ロープをカラビナにムンターで結びつけ、ロープアップ。
次いで、M本氏に”登っていいよー”と声をかけた。

M本氏が支点を回収しつつ、ジリジリと登ってくる。
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道具の効果は偉大だ…。

このようにしてクライマックスを乗り切った。
乗り切った後、私たちは満足感に浸った。

12:49第三岩峰13:09

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ここは第三岩峰のピーク上なわけですが、「鶏冠山山頂」を示す道標が立っていた為、私たちは”鶏冠山の山頂”と思い込んでいる。
というか、思うのが普通でしょ…。
ここが山頂でないことに気付いたのは下山後のことだ。
まあ、”妙に山頂が近いな…”とは思ってはいたが…。

天気はよくない。
ここに座っている間にも、ガスがバンバン沸いてくる。
ガスは冷気を伴い、私たちの体を冷やす。
ロープワークのレクチャーで時間を食い、予定よりだいぶ遅れてもいる。
主稜線上で雨が降り出したらたまらない。

ここで簡単に食事をとり、さっそく下山に取り掛かることにした。
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13:31第二岩峰

 
 
 
 

13:44第一岩峰

 
 
 
 

14:11チンネのコル

チンネのコル

15:27鶏冠谷出合

鶏冠谷出合

ここで、今日初めて人に会った。
東沢を遡行していた様子のパーティーだった。

振り返ると、山はガスに埋もれていた。
9398-27

16:12西沢登山口

西沢登山口

無事、帰還。

M本氏は、私に比べれば若く、体力があり、運動神経は良く、バランス感覚に優れ、何よりタフだ。
しかし、今日が初登山!
ちょっと刺激が強すぎたか…?
妙に疲れている様子だった。

しかし、山頂見落としは痛いな~…。
また、登るか。

いや。

暫くいいか…。

本日は寄り道せず帰宅。

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