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山行記録
◎2011.4.6(Wed) 天気:晴れ 気温:3.4℃~5.3℃
◎コース:08:10瑞牆山荘前駐車場-08:57富士見平小屋-09:54大日小屋-10:44大日岩-12:54金峰山頂上-14:17大日岩-15:44大日小屋-16:15富士見平小屋-16:50瑞牆山荘前駐車場(行動時間:8時間40分)
◎標高差:1089m
最高点の標高: 2595 m
最低点の標高: 1429 m
累積標高(上り): 1493 m
累積標高(下り): -1376 m
今回は、2月末に登った瑞牆山から仰いだ「金峰山」を登ることにする。
瑞牆山より仰いだ金峰山は、当然ながらその頂は更に高く、登山口からは更に遠く、更に雪に埋もれており、とても魅力的で、瑞牆山に登って自信を持った私は、同行のK達氏と「次回は、金峰山ね」と約し瑞牆山を後にしました。
その後、震災後のガソリン不足の問題や、買占め問題等でなかなか「金峰山」に手をつけられずにいたのですが、ようやくやってくることができた。
と、いうことで、現地瑞牆山荘前駐車場到着は、07:51。
今回同行は、もちろんK達氏。
時計の気温計で3.4℃。
ぼちぼち準備して出発。
08:10瑞牆山荘前駐車場
2月末に瑞牆山へ行った際には登山道を間違え、まずは車道歩きとなってしまいましたが、今回は問題なく登山道からの出発。
地図には載っていませんが、駐車場奥より林へ延びるトレースを発見したので、そこから進入し、無事登山道に合流。
この先、一度車道へ出ることになる。
その車道は今年2月に通った時は雪が被っていましたが、本日はまったく無し。
車道より富士見平小屋へ向かう途中からアイスバーンが出現。
瑞牆山ビュースポットにて
↓
08:57富士見平小屋
富士見平小屋より
雪がないので、意外にサクサクここまで来ることができた。
ここから大日小屋へ向うことになり、私達にとってはようやっと未知の世界への突入となる。
大日小屋へのルート上の積雪は、全般こんな感じ。
鷹見岩
↓
09:54大日小屋
別に用事はなかったのですが、初ルートなので大日小屋を偵察。
あまりの気温の高さと日当りの良さで、雪がどんどん融けています。
ここまでの道中。
多少アイスバーンがあるものの登山靴でクリアしてきましたが、”そろそろ限界”と、ここでチェーンスパイクを装着。
大日岩へのルート上の積雪は、全般こんな感じです。
積雪量は大したことはないですが、ベチャ雪で、チェーンスパイクに雪ダンゴがはり付く。
大日岩への途上にて
↓
10:44大日岩
時計の気温計で5.3℃。
入山前にラジオで聞いていた甲府の天気予報は、本日晴れで最高気温22℃とのこと。
気温が高いのもさることながら、陽射しが強くものすごく暑い。
上着は全部脱ぎ捨て、今やアンダーウェアのみになっている。
体感温度はかなり高いものの、この先残雪は多く、こんな感じ。
”ヤマレコ”で、金峰山登山の際、ラッセルで苦しまれている方々の記事を拝見していました。
具体的な積雪量は上記写真のような感じであった様子で、先人の方々の努力により私レベルの者でも容易に通過できます。
感謝。
なお、トレースを離れ雪を踏み抜くと股位まで埋まります。
砂払いの頭
ようやくここまで登ってきました。
しかし、大日小屋でチェーンスパイクを装着して以来、雪ダンゴがくっついてくることもあり、足が上がらず、体力の残量は残りすくなくない。
かつ、砂払いの頭の道標をよくみると”金峰山山頂まで1時間”と、あっさり表示されている。
さらに、砂払いの頭までが森林限界で、ここから眺望がきくようになるのですが、金峰山山頂もよ~く見える(見えてしまう)。
人間不思議なもので、目標が目に見えると”すぐソコじゃん”と気楽に思ってしまいますが、私の体験上、目に見えるものほど性質が悪い。
体力的にきつい中、体に鞭打ちさらに前進。
砂払いの頭先のヤセ尾根上にて
P2497手前の斜面。
こんな感じで一か所トラバース有り。
落ちたら最後、200~300mはいっちゃいそうな場所で、かつ、ベチャ雪で雪が締まっておらず、足をとられないよう慎重さが要求される。
ここが、「山と高原地図」上で”危険”マークが入っている部分と思われます。
だいぶ、頂上が近づいてきました。
五丈岩
↓
12:54金峰山頂上(バックは八ヶ岳)
息をゼイゼイ切らしながら、やっと山頂に到着。
すると、天気が良いこともあり、絶好の眺望が待ち受けていてくれました。
朝日岳方面
八ヶ岳&瑞牆山
甲武信ヶ岳
前回登った瑞牆山を見下ろすことができるとは・・・。
しかも、瑞牆山へ登った時にはあんなに大きく感じた山頂岩石群がこんなに小っちゃく見える。
・・・感動。
ところで・・・。
どうも、八ヶ岳がひん曲がって見えるのは目の錯覚でしょうか?
レンズの影響?のような気はせず、私の目で見た実感もこんな感じでした。
大海原で地球が丸いと感じる話はよく耳にしますが、山でも地球が丸いと感じることができるのでしょうか?
秩父方面~南アルプス方面~北アルプス方面~越後方面と、グル~っと見渡した時の私の感想は”地球は丸いんだな~”と思わずにいられませんでした。
当初予定よりは時間のかかってしまった私達は、昼飯もまだ済ませていないこともあり、早々に下山へと行動開始。
P2497
↓
14:17大日岩
ここで昼食。
ここで、本日最大の難所が待ち受けていました。
「山と高原地図」上で、”大日岩上へ登れる”と備考の記載を見受けていたので、行きがけは時間が読めなかったのでスルーしましたが、今は帰りがけのこともありチャレンジしてみました。
大日岩上へのルートは赤ペンキでマークされていますが、所々雪で隠れており解りずらいです。
が、踏み跡を追い間違いないルートを進んだと思うのですが、途中で”壁”が出現。
”壁”
明らかに人工的に”穴”が開いており、手掛かり、足掛かりは確認できます。
ただし、これを登るには素人では相当なリスクを負うことになり、落ちたら最後、岩の上に5mは落下することになります。
私の場合、なんとか登れそうな雰囲気はありましたが、登ったが最後、かなりの確率で”降りられなく”なりそうでしたので諦めました。
・・・結果、敗退。
15:25大日岩出発
↓
15:44大日小屋
↓
16:15富士見平小屋
↓
16:50瑞牆山荘前駐車場
無事、帰還。
下山が遅れた私達は、またもや、駐車場ラスト1台の状況になってしまった…。
今回登った「金峰山」。
私達にとっては、恐らく今シーズン最後の雪山となることと思います。
今後は、体力・装備を余念ないよう準備し、来シーズンの雪山に備えたいと思います。
本日は、増富ラジウム温泉郷「立正佼成会 増富佼成寮」にて入湯し帰宅。