日本二百名山「茅ヶ岳(金ヶ岳)」(日本百名山選定者「深田久弥氏」終焉の山)

山行記録

◎2011.3.30(Wed) 天気:晴れ時々曇り 気温:5.5℃~12.6℃

◎コース:08:16茅ヶ岳登山口駐車場-09:10女岩-10:20茅ヶ岳頂上-11:44金ヶ岳頂上-12:58茅ヶ岳頂上-14:38深田公園-14:43茅ヶ岳登山口駐車場(行動時間:6時間27分)

◎標高差:824m

合計距離: 10440 m
最高点の標高: 1756 m
最低点の標高: 926 m
累積標高(上り): 1368 m
累積標高(下り): -1346 m

今週は、同志K達氏と金峰山へ行く予定でしたが、月末、期末かつご栄転とのことで、私の相手をしてくれませんでした。
K達氏を出し抜いて”百名山”をゲットするわけにもいかず、”では、偵察ということで”ということで、茅ヶ岳から金峰山を覗いてみることにする。

この”茅ヶ岳”。
中央自動車道からよく見え、八ヶ岳の手前にあることもあり、私の過去の苦い経験で、山を登り始めたばかりの私は知ったかぶって”茅ヶ岳”を指し、知人に”あれが、八ヶ岳”と言ってしまったことを今でも忘れることができません。
知ったかぶっていた当時の私はそんなレベルでしたが、その後、いろいろ本を読んでみると、日本百名山選定者「深田久弥」氏の終焉の山であることを知りました。
”日本百名山は良く知っている”という方は多いと思いますし、”日本百名山”を知っているなら”深田久弥氏”を知っているという方も多いと思います。
が、深田久弥氏が山行中にお亡くなりになられ、その山が”茅ヶ岳”だったということまで知っている方はあまり多くないのでは?
ましてや、その事実を知りつつ”茅ヶ岳”を登られたという方も多くない?(少なくとも私の周りにはいない)。
今回は、金峰山の偵察という大義もありますが、私が目指す”百名山制覇”という事業に手を付けているにもかかわらず、その”日本百名山”を選定された深田久弥氏の終焉の地となった”茅ヶ岳”を知らずに”百名山”を語る 資格があるのか?

今回はその資格も得るべく臨んだ山行です。

と、いうことで”茅ヶ岳登山口駐車場”到着は07:48。
茅ヶ岳登山口駐車場

時計の気温計で、7.3℃。
ぼちぼち準備して出発。

08:16茅ヶ岳登山口駐車場

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”震災後”かつ、”平日”ということもあり、駐車場はガラガラでした。
私の他2台車が駐車されていましたが、登山者風でもなく、おそらく私が唯一、登山者として駐車している様子。

出だしはかなりユルイ坂。
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と、いうのも出だしは車道と並行した道なので、車が登れる位の傾斜ということです。

で、20分程歩いて車道に出る。
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が、車道を渡ってすぐ登山道へ
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ここから車が関係ない”登山道”が始まり、気持ち傾斜がキツクなりだしました。
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下山は尾根スジルートを予定していますが、登りは沢スジ。
沢といっても枯れ沢ですが、沢を詰めていくと傾斜がいっそう強くなります。

09:10女岩

女岩

沢スジのどん詰まりにあるのが”女岩”です。
この岩屋?の奥から塩ビのパイプが伸びており、それが水場になっています。
ここで一服していたのですが、どうも上から”カラカラ”と小石の落石が3回程。
10分位しかいなかったのですが、気持ち悪いので早々に退散し更に前進。

で、前進してみると、傾斜がかなり急になる。
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かつ、登山道が不明瞭で、”赤テープ”を頼りに上へ上へと登る。
傾斜は急で、登山道が不明瞭なので、赤テープから赤テープへとほぼ直登?
不明瞭の原因は、なぜか?この時期に落葉の堆積がスゴイ。

風に飛ばされず、雨にも流されず、吹き溜まりというわけでもなく、何しろ大量です。
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全般こんな感じです。この中に登山道が隠れています。
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この道を更に進むと茅ヶ岳へと続く尾根道にでる。
そこから、茅ヶ岳に到着するまでの途上に深田久弥氏終焉の地があります。

地図でそのようになっていたので、わかってはおりましたが”終焉の地”は登山道脇に突然やってきます。
深田久弥氏終焉の地

見晴らしの良いところで、人ひとりが横になるにも問題ない場所でした。

10:20茅ヶ岳頂上

茅ヶ岳頂上

茅ヶ岳からの眺望はほぼ360°の眺望がある。
本日は晴れてはおりますが、あいにくの春霞で眺望はイマイチ。

で、金峰山アップ。
金峰山

遠望するに、先月末に瑞牆山から見た金峰山とあまり状況が変わっていない。
茅ヶ岳は頂上まで登っても雪が付いていませんが、金峰山は未だ冬の中にいる様子。

で、これから挑む「金ヶ岳」を望むと意外に?ボリュームがある。
金ヶ岳

さっそく「金ヶ岳」へ向かうと・・・。
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…雪がある。

金ヶ岳へ行くには、まず、茅ヶ岳を100mほど下り、後、金ヶ岳へ登り返す。
その下りは北斜面になっており、ここだけ雪が残っている様子。
気温が高いのでベチャ雪になっており、靴に雪ダンゴをくっつけながら進むことになります。

茅ヶ岳~金ヶ岳間(点景①)
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茅ヶ岳~金ヶ岳間(点景②)*茅ヶ岳から延びる尾根。下山はこの尾根を下ります。
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11:44金ヶ岳頂上

金ヶ岳頂上

時計の気温計で11.0℃。

”茅ヶ岳山塊”最高峰は金ヶ岳ですが、”日本二百名山”としての茅ヶ岳は茅ヶ岳の様子。
それ故か?”茅ヶ岳”山頂は、いろいろデコレーションされておりましたが、金ヶ岳山頂にあるのは頂上を示すプレートのみ。
なお、山頂からの眺望は木に覆われているところが多く、あまりききません。

ここで、飯時だったのですが、これから茅ヶ岳へ登り返さなければならないので”それをやっつけてから”と我慢し、下山へと行動開始。

金ヶ岳~茅ヶ岳間の鞍部
金ヶ岳~茅ヶ岳間の鞍部

12:58茅ヶ岳頂上12:28

茅ヶ岳頂上

時計の気温計で12.6℃。
ここで昼食。

で、茅ヶ岳頂上出発
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登りは、暑い思いをさせられるのがイヤだったので沢スジを利用しましたが、下山は尾根スジで下ります。
急傾斜→フラットの繰り返しです。

点景③
IMGP0802.jpg

点景④(防火帯)
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14:38深田公園

IMGP0807.jpg

深田公園はひっそりとした所にたたずんでおりました。

石碑
深田公園石碑

14:43茅ヶ岳登山口駐車場
茅ヶ岳登山口駐車場

無事、帰還。

金峰山の偵察ができ、深田久弥氏終焉の地も訪れることができ、本日の目的を達成することができました。

今回登った「茅ヶ岳」。
私が登った時は、春霞で眺望はイマイチでしたが、茅ヶ岳頂上で出会った年配の方のお話しによると、頂上からの眺望は最高で、富士山、北アルプス、南アルプス、八ヶ岳と一望でき、日本百名山の山々からの眺望っぷりにも劣らぬ眺望とのこと。
”金ヶ岳”からの眺望は樹林によりイマイチなので、二百名山制覇の対象と考えれば茅ヶ岳まで登れば充分で、かつ、絶好の眺望が期待できます。
お手軽に眺望が楽しめ、かつ、登山気分も味わいたいという方にはピッタリかもです。

ただし、今回登ったコースで言えば”女岩ルート”ではなく”尾根道ルート”の方が登山道が明瞭で不安なく歩けると思います。

本日は、パノラマリゾートひまわりの丘「明野温泉 太陽館」にて入湯し帰宅。

なお、深田公園にある石碑には深田久弥氏の言葉が刻まれておりました。

”百の頂に、百の喜びあり”。

う~ん。
深い。
私の百名山制覇への道程はまだ遠いです。

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