日本百名山「羅臼岳」(木下小屋よりピストン)

山行記録

◎2014.7.22(Wed) 天気:晴れ 気温:21~33℃

◎コース:06:46岩尾別温泉登山口-07:40オホーツク展望台-08:43弥三吉水-10:10銀冷水-10:29大沢入口-11:19羅臼平-12:26羅臼岳山頂13:10-13:56石清水-14:10羅臼平-14:43大沢入口-14:53銀冷水-15:35弥三吉水-16:15オホーツク展望台-16:48岩尾別温泉登山口(行動時間:10時間2分)

◎標高差:1430m

息子が夏休みに入り、かねてより計画していた利尻山山行計画を実行することにする。

私の計画はこうだ。
初日は始発便の飛行機で新千歳まで移動し、後、レンタカーで麓に移動して宿泊。
二日目に山行で、山行後、引き続き麓に泊まる。
三日目は、観光を兼ね、ユルユルと新千歳まで移動し、最終便で帰る。
又は、晴れて、体力に余力があれば、もう一座登って帰る。
その場合、前日中に麓まで移動して宿泊。
”もう一座”で念頭にあるのは、大雪山(旭岳のみ)ないし、雌阿寒岳。
この両山なら、然程時間をかけずに登ってこれる。

利尻山を登るだけなら、稚内空港まで行った方が楽で早い。
しかし、山行当日、利尻島の天気が悪い場合はどうすれば良いのか…?
その場合は、山行場所を羅臼岳に変更する。
両山は移動距離にして400km以上離れている。
これなら、両山、同じ天気ということはないであろう。
もっと言えば、別に、この両山でなくても良い。
他の山で天気が良い山があれば、その山へ向う。
そんな多方面作戦を念頭に入れ、新千歳からレンタカーで移動する計画を建てた次第です。

この場合、一つ問題がありまして…。
広大な北海道を南北に車で縦断しなければならない。
余程、運転好き?慣れ?した人向けの計画です。

そんなことで、北海道へ向う私自身、飛行機を予約した時点でどこの山を登るか?曖昧な状態だ。
天気次第で、前日まで分からない。
これでは宿の手配が取れない。
結果、道内滞在中は全てテント泊の計画です。

03:00自宅発。
05:00成田空港着。

そう、成田です。
飛行機はバニラエアで手配した。
初LCCです。
オプション内容は忘れたが、片道8000円と安く、この安さに負けた…。

”横浜に住んでいるのに成田か…”と、ちょっと面倒な気分を味わいつつ、待ち時間の間に明日の天気予報をチェックする。
明日の利尻島の予報は、雨マークが付いた…。
根室もイマイチ。
しかし、網走は天気が良い。
”利尻は止めろ、ってことだな”と、素直に予報を受け入れ、この時点で知床へ向うことを決める。

無事、飛行機は飛び、新千歳着。
さっそく手配のレンタカーのカウンターで手続きを取る。
空港からシャトルバスで営業所まで移動し、レンタカーのキーをもらう。
この時点で、概ね08:00。
さっそく知床へと車を走らせる。

テント泊なので、途中でガスカートリッジを手に入れなければならない。

事前にその情報もチェック済で、私の移動経路上で、もっと知床に近い場所で入手できるのは、”坂本ホーマ斜里店”
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所謂、日用雑貨店です。

で、見っけ!
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更に車を走らせ、宿泊場所である「国設知床野営場」到着は、15:33。
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ここのキャンプ場は綺麗で気に入った。
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羅臼岳を日帰りで登ろうとすると、登山口は羅臼温泉側と岩尾別温泉側の二カ所がある。
羅臼温泉側から登った場合、標高差は、概ね1600mに達する。
岩尾別温泉側から登れば、1500mに満たない。
今回は、息子連れであり、更に最終日に条件が整えば”もう一座!”と、欲張っていることもあり、多少でも余力を残しておくべく、岩尾別温泉側から計画した。

他、羅臼温泉側には、登山口にテント場有り。
本当は、登山口辺りにテント場があれば、そこにテントを張りたかったが、計画している岩尾別温泉側には、無し。
ヒグマが怖い私は、無難に、登山口に最も近いこのキャンプ場にテントを張ることにした次第です。

テントの設営も完了し、再度、車を走らせ、知床自然センターに向う。
知床自然センター

ここで、ヒグマ撃退スプレーをレンタル。
ヒグマ撃退スプレー

料金は1000円/日。
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他に、保証金として2000円取られる。
ヒグマ撃退スプレー

内容物は”唐辛子エキス”。
こいつをヒグマの顔面に噴射する。
有効射程は7~9mだったか?
噴射の際は、風向きに要注意。

これで、長い下準備が終わった。
翌日に備え、温泉入って、飯食って、21:00就寝。

翌日。
04:00に目覚ましが鳴る。
しかし、起きれない…。
前日は準備も含め、01:30起きだった。

その後、眠い目をこすりつつ、何とか登山口に到着したのは、06:30頃。
岩尾別温泉登山口

既に出遅れており、ホテル「地の涯」前駐車場は満車。
といいますか?これはホテルの駐車場であって、登山者が置いてもよい駐車場か不明。

時計の気温計で21℃。
ぼちぼち準備して出発。

06:46岩尾別温泉登山口

岩尾別温泉登山口

さて、出発。
前掲画像は、ホテル「地の涯」です。

どうやら、登山口はこちらにある様子…。
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前掲画像の如く、ホテルの敷地脇を抜ける。
なお、木下小屋へ至る道も、このホテル脇の通路のような道を抜けて至ることになる。

で、木下小屋。
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この小屋は、素泊りのみで営業している。
トイレ、水場有り。

さっそく入山。
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暫し、樹林帯続く。
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07:40オホーツク展望台

オホーツク展望台

で、展望。
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今まで、尾根に這い上がるべく、山腹をウネウネと登っていたが、ようやく尾根に乗り、眺望が開けた。

眺望が開けたお蔭で、この山のピークも望める。
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標高を稼ぐと共に、展望は更に開ける。
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前掲画像に写っている海はオホーツク海。
つまり、登山口方面。
画像が小さいのでちょっと解りずらいが、画像中に知床五湖等が写りこんでいる。

しかし、今日は天気が良い…。
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今朝、天気予報を確認したところ、宗谷地方の天気はよくなかった。
羅臼方面も網走は良い予報だったが、釧路はイマイチだった。
やはり、山を変えて良かった。
利尻を無理やり登っても、このような天気は望めなかっただろう。

08:43弥三吉水

弥三吉水

ここには水場がある。
弥三吉水

「山と高原地図」では、この水は”要煮沸”と注意書きがある。
これは、確かキツネの糞が問題だった記憶が…。
*参考:エキノコックス症(ウィキペディア)

ま、ウィキペディアのとおりです。
リスクがあるのに、生水飲んでも仕方ない。
しかし、沢の水は冷たく、この水を頭にかける。
生き返る!

ちなみに、「山と高原地図」でいう”テント場”はこんな感じです。
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更に進む。
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前掲画像は”点景”として撮影したのですが、なぜ、この写真を撮ったか…?
豪雪に押しつぶされたか?どうも、木の横枝が低いところから生えている箇所が多い。
これらに何度頭をぶつけたことか…。
7~8回は派手にぶつけた。
私の不注意から招いた結果ではありますが、念のため、掲載。

極楽平。
極楽平

仙人坂。
仙人坂

この名の由来は知らない。
道標が立っていたので掲載。
極楽平が終わった先にある。

10:10銀冷水

銀冷水

先ほどの”弥三吉水”の水は、地中からパイプが伸び、そこから水が出ていたが、こちらの水は完全に沢水。
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画像だと、”道”に見えますが、道に見えるのが沢です。
こちらの水場の方が、先ほどに比べ圧倒的に露出度が高く、要煮沸感が濃厚。

で、テン泊適所。
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「山と高原地図」では、三張程度可能とのこと。

これも、並びにあるテン泊適所。
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10:29大沢入口

大沢入口

”大沢”ということで、ここは水が流れている。
ヤマレコでは、”雪渓”ポイントと確認していた。

登りで、雪渓の画像を撮り忘れた…。
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雪渓詳細は下山時にて。

雪渓が終わった先は岩場となる。
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「山と高原地図」では、この岩場について”一ノ岩場””二ノ岩場”等と記されていた。
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しかし、その境目はよく分からなかった。

メアカンキンバイ。
メアカンキンバイ

という名の花らしい…。
この岩場周辺には、他にもいっぱい咲いていた。

気が向いたので、色々撮ってみた。
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これは、ピンボケ。
でも、いっぱい咲いてた感が出てるから、いいか。
花の名は「チングルマ」。

エゾノツガザクラ。
エゾノツガザクラ

エゾコザクラ。
エゾコザクラ

11:19羅臼平

羅臼平

これは羅臼岳のはす向かいのピークで「三ッ峰」。
三ッ峰

で、主峰。
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羅臼岳。
ようやく終盤戦に突入する。

羅臼温泉登山口分岐。
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さ~て!
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行っちゃいますか~!

山頂直下は傾斜がきつい。
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岩場が続き、ちょっとづつ標高を稼ぐ。

標高を稼ぐと共に、眺望は開ける。
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って…。
そんなことは小学生でも知ってる。
しかし…。
今日の天気は快晴の上を行く、チョー!快晴!

正直なところ、ここまでの晴天は期待していなかった。
なんか、私のことを、山が受け入れてくれた気がする。
前掲画像は、北方四島。
日本人であるからには、誰でも知っている問題の地。
山頂から見えることは知っていたが、見れることを期待して登っていなかった。

岩を跨ぎ、山頂に到着。
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12:26羅臼岳山頂13:10

羅臼岳山頂

時計の気温計で33℃!?
いや、確かに暑い…。
湿気がないのが救いだ。
この陽射しの中、毎度の如く、カップラーメンをすすった。
ここまで執念深いと病気だな…。

山頂からの景色は素晴らしい…。
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*クリックで拡大可。

斜里、阿寒、大雪、更にはウーッスラと利尻まで見えた(ような気がする)。
これら、北海道の名だたるピークが雲海に浮かび上がっている。

釧路方面。
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下界は全て雲で埋め尽くされている。
そう。
今日はそういう予報だった。
だから、利尻は止め、羅臼に来たし、羅臼でも木下小屋口から登ることにした。
私の予想では、この雲は、陽が昇ると共に高度を上げ、いつものパターンでガスで山頂が埋まると思っていたが、それは免れた。
それどころか、絶景を与えてくれた。

北方四島。
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しかし、近過ぎるな。
あそこにロシア人が住んでるのか?
実感が湧かない。

知床の峰々。
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私が住んでいる場所も半島は半島だが、スケールが違うな…。
なんて、ピント外れなことが頭に浮かんだ。

さて、そろそろ帰りますか。
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熊のスプレーを返却しなければならない。

山頂直下の岩場にも、花はいっぱい咲いていた。
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前掲画像は、「コメバツガザクラ」。

ウコンウツギ。
ウコンウツギ

チングルマ。
チングルマ

石清水。
石清水

富士山と同じく、未だ山の芯は凍っているのか?ここから清水が苔を伝って染みだしている。
しずくがポタポタ落ちる感じです。
それをすくうコップが置いてある。

14:10羅臼平

羅臼平

ちょっと端折って、雪渓。
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上から見た方が、高度感が解りやすい。
完全にシャーベット。
キックステップはよく効く。
降り時もカカトは入る。
固定ロープが張られているが、雪解けにより途中の支点は抜けている。
ロープを使う際は他の登山者の足をすくう羽目にならないよう、要注意。

さて、知床自然センターは17:40で閉まってしまう。
熊スプレーを返却するべく、この後は先を急ぐ。

14:43大沢入口

大沢入口

14:53銀冷水

銀冷水

15:35弥三吉水

弥三吉水

16:15オホーツク展望

オホーツク展望台

やっと終わった…。
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16:48岩尾別温泉登山口

岩尾別温泉登山口

無事、帰還。
時計の気温計で25℃。

この後、熊スプレーを返却する。
今晩の宿泊は、そのまま国設知床野営場に宿泊。
なぜなら、下山後に翌日の予報を確認したところ道内全域雨予報。
連日、晴れをあてがわれるほど甘くはなかった。

雨予報なので、翌日は、旭山動物園を観光後、新千歳へ戻ることにする。
今回の延べ走行距離は1000kmに達しようとしていた。

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