ブラックダイヤモンド「スピード30」について(防水性能確認実験)

今回はブラックダイヤモンド「スピード30」について、恒例の「防水性能」について確認いたしましたのでご報告いたします。

いつもながら1分ほど放水。
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放水を開始してからすぐ気づくのが、撥水性。
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雫が露のようにポロポロと落ちる。
で、回収。

まず目に留まるのが、背面に設けられたパッドのシミ。
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このパッドはウレタンでできており、よく水を吸い、防・撥水能力はない。
次は天蓋の浸水状況の確認。

天蓋内は浸水していました。

このザックの天蓋に採用されているジッパーは一見止水ジッパーのように見えますが、ファスナーを覆っているカバーは布。
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なお、モンベル「バランスライト40」で採用されている天蓋のジッパーはこのようになっています。
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モンベル「バランスライト40」で採用されている止水ジッパーは、ファスナーを画像ようなプラのカバーで覆う仕組みで、このプラのカバーはよく、水を弾く。
結果、ファスナーに水が届かない。
ブラックダイヤモンド「スピード30」で採用されているカバーは、布なので、水が浸水しずらい造りにはなっておりますが、布で出来ているこのカバーは水を弾かず滲みる。
その滲みた水はファスナーを通過し、結果、天蓋内に水が侵入した様子。

次は本体の確認。
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生地の継目にシミを確認。
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生地の継目以外にシミはないのですが、全体的になんとなく湿った感があり、本体が重く感じる。

生地素材について

ブラックダイヤモンド「スピード30」で採用されている生地は、

  • 210デニール ネイルヘッドナイロン
  • 420デニール 溶着補強

となっています。

この”210デニール ネイルヘッドナイロン”については、”NuHyde(ニューハイド)”と呼ばれる方法で補強処理がされています。
*NuHyde概要はコチラ(英文) → http://nuwatex.com/all_about_fabrics/nuhyde/

ロストアローによる説明を抜粋しますと、

”従来のポリウレタン(PU)コーティングされた生地より4.5倍耐摩耗性を高めた素材。試験は世界的な検査機関SGSにおいて、1,000gの摩耗検査用ディスクを回転させて行います。2度のPUコーティングを施した生地の耐久性が1,200回転だったのに対し、NuHydeでは5,600回転という成績で高い耐久性を示しました。”

と見受けることができます。

このニューハイドなるコーティングは防水の能力がないのか?これが原因で生地に湿った感が生じているような気がします。

ここまで説明してこんなことを書くのもなんですが…。

上記、ロストアローによる商品説明は、2011.4.7のものです。

同説明によると、以下のようなタグがザックに縫い込まれているようなのですが…。
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私所有のスピード30では、同タグは見当たりません。
もしかしたら仕様変更している可能性もあります。

なお、生地の画像はコチラ。

表。
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裏。
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生地表面は特に特徴無し。
裏面については、画像だと確認しずらいですが、目視だと生地表面は格子状になっており、デッパリヒッコッミがある。
そのデッパッテいる個所はさしずめドット状になっており、引っ込んでいる部分になにか?コーティングされている。

なお、一般的なPUコーティングされたザックの裏面の生地はこんな感じ(モンベル「バランスライト40」)。
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生地裏面は全て、テカりがでるほどベッタリとコーティングされている。
このようにベッタリとPUコーティングされた生地は、その目的が生地の補強だとしても水を通しづらく、生地自体の防水性能は高い。

このザックにはザックカバーが必要だな…。

*ブラックダイヤモンド「スピード30」の概要記事はコチラ:ブラックダイヤモンド「スピード30」につて(概要)

*ブラックダイヤモンド「スピード30」の実容量確認はコチラ:ブラックダイヤモンド「スピード30」について(実容量確認)

*ブラックダイヤモンド「スピード30」を私好みに改造してみました:ブラックダイヤモンド「スピード30」について(裏モード起動!)

ブラックダイヤモンド「スピード30」 *ブラックダイヤモンド「スピード30」の最新相場はコチラ

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