日本百名山「武尊山」(武尊神社より時計回り周回)

山行記録

◎2012年08月1日(Wed) 天気:晴れ 気温:20.5~32.0℃

◎コース: 07:48武尊神社上部駐車場-08:04武尊林道終点-08:53手小屋沢避難小屋分岐-11:01武尊山山頂11:41-14:42宝台樹キャンプ場分岐-14:00武尊沢出合14:27-15:00武尊林道終点-15:12武尊神社上部駐車場(行動時間:7時間24分)

◎標高差:930m

合計距離: 9091 m
最高点の標高: 2153 m
最低点の標高: 1170 m
累積標高(上り): 1159 m
累積標高(下り): -1084 m

夏、真っ只中!!

そんな言葉が似合う季節となりましたが、私にとっては梅雨明け後の初山行。
このところ、飲んで喰ってが続いたのでさぞ、体重も増えたことと思います。
そんな私が今回、山行場所に選んだのは武尊山。
標高差、行動距離共に体の慣らしに丁度良さそう。
この山は登山ブランク前にほたかスキー場側より登ったことがあります。
その時の記憶は一面ガス、ガス、ガス…。
ガスの中、急峻な岩場をクサリを伝いつついくつもクリアする、というものでなかなか油断ならない。

今回同行は、M澤氏及びM杉氏。
M澤氏は昨年登った鳳凰山以来ご無沙汰ですが、若手で体力的に問題無し。
M杉氏は私の旧知の方で同年代のオヤジ。
”一生に一度は富士山に登りたい…”と相談を受け、私が富士山登頂を請け負うことになりました。
まずは現状確認とのことで、登山道具一式を買わせ初登山。

そんなメンバーと共に関越道を北上する。

本日は台風10号が日本接近中とのことで、都内では雲が厚く小雨がぱらついている。
しかし、群馬県内に入ると晴れ!!
どうやら台風の雨雲もここまで届かない様子。
現地、武尊神社に到着しトイレを済ます。
更に、初心者連れということもあり、行動距離を極力縮めたく、武尊神社先のゲートをまたぎ、ダートを車を走らせ武尊神社上部駐車場到着は07:30。
武尊神社上部駐車場

時計の気温計で20.5℃。

ぼちぼち準備して出発。

07:48武尊神社上部駐車場

武尊神社上部駐車場

横浜は蒸し暑かったですが、現場に到着し車を降りると天気が良いこともあり清々しい空気に包まれる。
そんな中、山頂へ向けて出発。

今回予定のルートはまず、手小屋沢避難小屋側の尾根を経て武尊山登頂。
登山初挑戦のM杉氏の余力次第で剣ヶ峰山経由の周回コースを経てみよう、と考えています。

まずは、武尊林道の残りの砂利道を進む。

08:04武尊林道終点

武尊林道終点

”林道終点”ということで、ようやく砂利道から解放される。
この先は二俣に分れており、右に進めば剣ヶ峰山方面。
左に進めば手小屋沢避難小屋方面。
山頂への最短コースは手小屋沢避難小屋とのことで、まずは山頂を踏むべく左へと進路をとる。

樹林中のこともあり、暫く見せ場無し。
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山頂へと続く尾根に乗るべく、暫く辛抱の登りが続く。

08:53手小屋沢避難小屋分岐

手小屋沢避難小屋分岐

ようやく尾根に乗る。
陽射しが強いので、写真のコントラストがきつくなにがなんだか解らない写真となってしまいましたが…。
道標には”手小屋沢避難小屋分岐”と彫り込まれているものの、ここに避難小屋は無い。
山頂側へ50mほど進むと、小屋を示す道標を発見。
しかし、沢側へ50mほど降ってやらねばならず、手間なので小屋へは寄らずスルー。

更に標高を稼ぎ、傾斜がキツクなってくると出てくるのは一発目の岩場。
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更に二発目。
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三発目。
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三発目の岩場をクリアすると在るのは絶景!

燧ケ岳、至仏山方面。
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谷川岳方面。
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越後駒ヶ岳方面。
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いや~。
汗掻いて登ってきた甲斐があった、というものです!!
今までの苦労も忘れ、暫し、絶景を堪能。

ほぼ無風で雲がのんびり浮かんでいる…。
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雲の影もクッキリ浮かび、いかにも夏の空ですな~。

更に行く手を望むと山頂が見える。
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汗もひいたし、ぼちぼち山頂へ向けて出発。

ここまで登ると樹木の背はだいぶ低くなり、こんな道を進む。
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また、山頂手前でプチ崩壊有り。
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11:01武尊山山頂11:41

武尊山山頂

天気が良すぎて怖い…。
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前武尊方面。
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時計の気温計で32.0℃!?

山行記録毎に気温を併せて掲載していますが、これは私の腕時計内臓の気温計によっています。
体温が干渉しないようザックに固定しているのですが、陽射しの干渉は避けられない。
厳密には”気温”というよりは”体感気温”という方が正確です。
で、体感気温でいきますと…。
標高2000m超えでも32.0℃あることになります。

いや~、暑い!!

このクソ暑い中、猛烈な陽射しを浴びつつ山頂で昼食を摂る。
更に私は、湯を沸かしカップヌードルを食す!
せめてもの救いは湿気がない位です。

飯も喰い、暫くマッタリしておりましたが、M杉氏の余力はどうか?

M杉氏と会話を交わし、山行中観察もしマズマズ大丈夫そうな雰囲気はある。

…いや!

大丈夫であって欲しい!!

何故ならば…。

この稜線を見てしまったから!!
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画像右上に見える、殊更ピーンと突き立っているピークが”剣ヶ峰山”。
この山頂より剣ヶ峰山へと続くマッタリとしたこの稜線!!
この稜線をど~しても歩いてみたい私は、M杉氏を持ち上げ、時には軽く挑発してもみ、やる気を出させる。
結果、どうやら行く気になってくれた様子。

そんなことで剣ヶ峰山方面へと降る。
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この稜線上にあるのは基本、熊笹、シャクナゲ、ハイマツと高山の雰囲気を醸し出している。

熊笹は、登山道上にも容赦なく生えていた様子ですがキレイに刈り取られ、整備されておりまったく問題なし。
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14:42宝台樹キャンプ場分岐

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で、順調に進んでいると剣ヶ峰山手前で宝台樹キャンプ場方面への分岐が現れる。
事前の研究不足もありますが、下山路は剣ヶ峰山山頂は踏まずに捲かれている。
”下山路に出た!”と緊張の糸が切れたこともあり、また、そんな状況であの急峻な剣ヶ峰山へ登ろう!というのは私のエゴだな、と思ったこともあり、素直に下山することにする。

その下山路も急峻!!
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この尾根上部は岩。
樹林中は木の根、とそれぞれに苦しめられつつ、慎重に降る。
体力の限界近いM杉氏のことを思えば、やはり、剣ヶ峰山へ寄らなかったのは正解だった様子。
降りつつ、徐々にその傾斜を緩めつつも、この急傾斜っぷりは基本、武尊沢に出るまで続きます。

14:00武尊沢出合14:27

武尊沢

岩・木の根に苦しめられつつもようやく沢にでる。
険しい下山路をなんとかクリアしましたが、M杉氏は既に太もも・膝が限界を超えており、ここで大休止することにする。
私もここ数日で体重が増えたのか、コース内容的にキツイという訳ではないのですがキツク余力が少ない。
生き返るべく沢水へ頭を突っ込む。

”武尊沢”は山名を冠しているだけにチョロチョロとした沢ではなく、キッチリ?と水の流れも豊かな”沢”です。

森と沢。

いいですね~。
樹林のお蔭で陽射しは届かず、沢水は冷たく、ベタベタになった全てのものを洗い流し、リフレッシュ!

しかし、あまりに居心地が良すぎる…。
”あと、一時間”居ても飽きることはなかったと思いますが、そんな訳にもいかず、ぼちぼち出発。

その道は傾斜は緩く、岩・木の根に苦しめられることもなく、ようやくノンビリ歩くことができる。
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15:00武尊林道終点

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15:12武尊神社上部駐車場

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無事、帰還。

時計の気温計で29.6℃。

”初登山の洗礼”。
私はこのような言い方をしますが、私は不動産業を生業としており、移動は基本、車。
ロクすっぽ歩かず、私個人でいえば通勤すら車で、更に愛煙家。
私のこの生業の関係で、私と共に山に登る人がいるとすれば同業がほとんどで、同様の習慣の中で生きている。
この習慣の中で生きている人間を山へ連れて行けば十中八九膝がやられる。
普段、ロクに歩いていないので、いきなり山に登れば膝がやられるのは当たり前で、登山ブランク前である私がまだ若き頃でさえ、私自身、初登山の洗礼を受けている。
この洗礼が”フルイ”の役割をなしており、洗礼を受けてなお”登りたい”という人間のみ引続き山を登る。
また、洗礼のお蔭で用心深くもなり、安全登山に繋がる。

M杉氏は引越業を自ら営み、若き頃はフッ○ワークで厳しい修行を積んでいる。
現在は、会社代表でもっぱら営業で現場には出ないので体力の衰えは否めないものの、流石!弱音は吐かない。
初登山の洗礼、お疲れ様でした!
これならちょっとトレーニングすれば、富士山は問題なさそう。

そういえば…。
例外が一人。

M澤氏は初登山の洗礼を受けていないな~。

流石!野生児!

本日は寄道せず帰宅。

日本百名山「武尊山」(武尊神社より時計回り周回)」 に2件のコメント


  1. SECRET: 0
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    頂上で気温32度@@・・・
    お目目廻りそうですね(笑)
    ヤッパ夏ですね~
    しかし、眼前に広がる絶景・・・
    やはり労を重ねた者だけが得る光景なのでしょう。
    富士山登頂に向かって準備は着実なようです。お疲れ様でした。


  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    行蔵さん>
    おはようございます。
    今回は標高2000m超えでもちょ~暑くへばりました。
    この時期はやっぱり3000m超えないと清々しい思いはできませんね~。

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