ペツル「ジプカプラス2(旧型)」について(概要)

引退年月:2013.8
使用期間:約2年
引退理由:紛失。
後継機はコチラ → ペツル「ジプカプラス 2(新型)」について(概要)

先日のこと。
自宅にて山行前の装備のチェックをしていました。
愛用の”ペツル「ジプカプラス」”を手に持ち、スイッチを押すと当然ながら点灯する。
自作のエマージェンシーセット袋内に仕舞うべく、スイッチをもう一度押すと…。

消灯しない。

”こんなハズはない”と、何度もスイッチを押すも消灯してくれませんでした。

以前に実施した実験で水没させたのがよくなかったのかもしれません。
IMGP0665.jpg

先日、富士登山に備えて”ペツル「ミオXP」”を購入したばかりだったのですが・・・。
私にとってこのライトはエマージェンシーセットの重要なアイテムなので、無いのは困る。
已む無く、後継機を購入することにしました。

後継機を選定するにあたり、ジプカシリーズ特有の”バンド巻取りリール式”の利点に満足していた私は、迷わず”ジプカプラス2”を選定した次第です。

で、開封。
ぺツル「ジプカプラス2」

ジプカプラスから外観上の変更点として、

  1. LED4灯→ハイアウトプット白色LED1灯
  2. 赤色LED追加
  3. バッテリーインジゲーター追加

と、なっています。

新たにハイアウトプット白色LEDを採用することで、
光束:35ルーメン→50ルーメン
となり、パワフルなライトとして生まれ変わっています。
赤色LEDは、例えば山小屋泊等の場合、消灯後に”ちょっとトイレへ”などというシチュエーション。
白色LEDだと眩しすぎて、他の登山者に迷惑になる。
そんな時に赤色LEDを点灯すれば眩しい思いをさせることはない。

バッテリーインジゲーターについては電池残量が半分になると点灯するので、電池交換時期の確認が容易となりました。

その他、変更点として、

  1. ①リチウム電池の使用可
  2. ②”コア”の利用可

と、いかにも”モデルチェンジした”といった内容です。

逆にデータ上、スペックダウンしてしまったのは、

  1. ①重量:65g→71g
  2. ②照射時間:150時間(エコノミーモード)→140時間(エコノミーモード)

です。

重量が6g増えてしまっていますが、ライトを頭に巻き付けた感触はほとんど変わりません。

サイド
ぺツル「ジプカプラス2」

ジプカプラスの場合、電池蓋の密着度が甘かったのですが、大分改善されています。

底部
ぺツル「ジプカプラス2」

ただし、電池蓋の固定は爪で引っ掛けるタイプから、ヒンジ式に変更になっている為、底部には隙間が開いています。

巻取りリール部
ぺツル「ジプカプラス2」

この絶妙な巻取りリールは健在です。
ぺツル「ジプカプラス2」

コードを出す量が多かろうが少なかろうが、リールのテンションはほとんど変わらず、このように貯金箱に巻きつけてもずり落ちてきませんし、頭に巻いても締め付けがキツクて頭が痛くなることもありません。
*貯金箱はほぼ満タンになっておりますが、中身はほとんど”5円玉”と”一円玉”。

なお、このコードは”ダイニーマ”製。
ちょっとやそっとで切れるような代物ではありません。

電池内臓部
ぺツル「ジプカプラス2」

なお、ジプカプラス2は”コア”システムを利用できます。
これは、充電式のリチウムイオン電池をティカ・ジプカシリーズにセットできるようにするシステムです。

コアシステムを利用する為には電池蓋を取り外す必要があります。
ぺツル「ジプカプラス2」

このように電池蓋を取り外し、蓋と本体の間にコアシステムをサンドウィッチすることで利用可能となります。
この電池蓋の取り外しは蓋がプラスティックなこともあり、ちょっと勇気が要りますが、要点を掴めば問題ありません。

要点とは、
ぺツル「ジプカプラス2」

このようにヒンジの一部がちょっと凹んでいるので、それに沿うように電池蓋に力を入れるだけです。

防水性能については、IPX4ということで全天候型となっています。
この”IPX4”についてはアルテリアのカタログに説明書きが載っており、転載すると、

”様々な気象条件に耐えることができます:多湿、雪、雨、短時間の水没等。ランプ内部に水が浸入しても点灯し続けます。接点はステンレススチール製で、電子回路には防水コーティングが施されています。水が内部に入った場合は、内部を充分に乾かし、電池を交換する必要があります。電池の接点に腐食や損傷がないか点検してください。『イーライト』『シグナル』『デュオ』『ピクサ』シリーズ以外のヘッドランプは全て全天候型ランプです。”

つまり、ジプカプラスで水没実験をしましたが、その後のメンテナンスがシッカリしていれば問題ない様子。
しかし、私が所有するライトでは、二度と水没実験はいたしません。


*ペツル「ジプカプラス2」のビームパターン確認はコチラ → ペツル「ジプカ プラス2」について(ビームパターン確認実験:室内編)

カタログデータ

【光束】50ルーメン(最大レベル)
【ビームパターン】ワイド
【照射時間】140時間(エコノミー)
【照射距離】35m(最大レベル)
【重量】71g(電池含む)
【保護性能】IPX4(全天候型)
【価格】6,195円 (*ペツル「ジプカプラス2」の最新相場はコチラ

ペツル「ジプカプラス2(旧型)」について(概要)」 に2件のコメント


  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    についてはどうなんでしょうか?
    つまり、厳冬期ではもち、手袋をはめてると思うのですが、操作性は良いのでしょうか?
    最近のハイテクで、非接触センサースイッチモード
    ってゆうのがありますが・・・


  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    山行蔵さん>
    「ジプカプラス2」のスイッチのグローブ装着時の操作性については問題ありません。
    むしろ「ミオXP」の方が操作性は良くなく、スイッチボタンが複数有り、かつ、誤作動防止の爪があるのでこの爪をスイッチと勘違いし易く、頭に装着した状態でライトを点灯しようとすると多少マゴつきます。
    ところで”非接触センサースイッチモード ”というものの存在を初めて知りました。
    で、ちょっと調べてみました。
    株式会社サンジェルマンで、”GENTOS(ジェントス)”というブランド名で売り出している内”デルタピーク”という商品で採用しているシステムのことですよね?
    確かに優れモノの様子ですが、私がジプカプラス2を購入した経緯はあくまでエマージェンシーグッズとしてなので、
    ①小型
    ②軽量
    ③連続点灯時間の長さ
    ④それなりのパワー
    を求めての結果です。
    恐らく、ニーズの問題と思いますが、登山や緊急時と思えば頻繁に電源を入切するわけではないので、”非接触センサースイッチモード ”は私のニーズにはちょっと当てはまらないかな~、と、思います。
    ジプカプラス2の”バンド巻取りリール式”は絶妙なので、山行蔵さんも登山用品店に行かれたら、是非、遊んでみてください。

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