スマートフォン登山用GPS化計画(「地図ロイド」+「山旅ロガー」(電池消費量確認))

スマートフォン「登山用GPS化計画」第二弾は、電池消費量の確認についてご報告いたします。
↓ ”準備編”はコチラ
スマートフォン登山用GPS化計画(「地図ロイド」+「山旅ロガー」(準備編))/

実験の前提として、

  • 実験機:ドコモ「REGZA Phone T-01C」(2ケ月位前に購入、毎日再充電)
  • 実験場所:鳳凰山
  • 天気:曇り
  • 気温:9.0℃~16.8℃
  • 行動時間:11時間24分
  • 使用ソフト①:山旅ロガーGOLD(Ver.2.6)
  • 使用ソフト②:地図ロイド(Ver.6.15)

◎ドコモ「REGZA Phone T-01C」本体の設定状況

  • バックグラウンドのアプリは全て停止
  • バックライト:自動調整
  • 通信設定:機内モード

◎山旅ロガー設定状況

  • 測定モード:徒歩
  • 測定間隔の距離:50m
  • データ保存先:SDカード

◎地図ロイド設定状況

  • 使用地図:地形図(「鳳凰山」周辺の国土地理院の電子国土を各縮尺でキャッシュに記憶済)
  • 勾配計算:する

と、いった内容です。

実験方法は、

  1. 山行中、山旅ロガーを立ち上げっぱなしにして軌跡ログを記録し続ける(本体はスリープ)。
  2. 途中数回動作状況の確認の為、地図ロイドを立ち上げ、確認し終えたら本体はスリープにする
  3. 下山時に電池残量が何パーセントになっているか確認する。

と、いうものです。

現場へ向かう車中にて、車載充電器にスマートフォンを繋ぎっ放しにしておき駐車場でバッテリーモニターを確認すると「96%」。

で、上記実験をこなし、フラフラになって下山して私が見たものは・・・

DSCF0908.jpg

・・・残、13%。

取りあえず、目標としていた半日は持ちましたが、ビミョ~な結果となりました。

「鳳凰山」山行の行動時間は11時間24分ですが、その前後でスマートフォンを操作しているので概ね12時間は連続して作動していると思います。
また、山行中、スマートフォンをイジッたのは3回。
1回あたり、1分操作といったところです。

ま、残13%ということは今回位の山行でギリギリということ。
気温の低い冬期であれば、もたなかったかもしれません。

私的にはちょっと物足りない感じがします。
私にとって山行中にスマートフォンを持ち歩く理由のメインは、やはり”電話”としての機能。
内臓のバッテリーだけだと”電話”の機能を捨ててかからなければGPSとして利用できません。
また、スマートフォンのタッチパネルは静電気を感知するタイプなので、グローブを装着したままだとタッチパネルは反応しません。
タッチパネル対応のグローブを利用していたとしても、冬はグローブが分厚くなり、冬期用グローブでタッチパネル対応の商品は販売していない?と思いますので、基本、わざわざグローブを外して操作することになります。

それでも”GPSとして利用したい!!”という方には、電池消費量の点を勘案し具体的な対策として、

  1. GPS専用機が故障や電池切れになった場合のバックアップ用として利用する。
  2. エマージェンシー用として道迷いになった時だけ利用する。
  3. 別途、電池パックを持ち歩き、電池切れになりそうになったら交換する。
  4. 充電パックに接続しながら利用する。

の、いづれかで対応になると思います。

または、長時間の行動が難しく、身軽さが要求される”トレラン”用に、と、いう方には良いかも知れません。

山中~泊の場合で利用する場合、山小屋泊でもコンセントは無いでしょうから家で充電するようにはいかず、なんらかの対応を迫られることになります。
上記③④で対応ということであれば、GPS専用機は不要とすることができ、装備の軽量化につながるメリットは生じます。

重量比較表

ガーミン「オレゴン450TC」+キャリングケース+サンヨー「HR-3UG-2BP」×2 337g
ドコモ「REGZA Phone T-01C」+電池パック「T03」×1 185g ドコモ「REGZA Phone T-01C」+ドコモ「ポケットチャージャー 01」* 224g ドコモ「REGZA Phone T-01C」+ドコモ「ポケットチャージャー 02」* 294g

*2011.8~9中に発売予定

なお、今回の実験機は、ドコモ「REGZA Phone T-01C」です。
他機種、特に搭載CPUの性能で消費電力もかなり変わると思います。
最近では、スマートフォンでもデュアルコア搭載機がある様子なので・・・。

最後に、参考資料となりますが、同時にログを記録し続けた”ガーミン「オレゴン450TC」”の電池消費量ですが、以下の写真のとおりです。
IMG_0974.jpg

この写真は山行翌日に撮影したもので、鳳凰山下山時でのバッテリー残量は”2コマ”でした。
時間が経過したのと、撮影時の方が気温が高かったので電池が多少回復した様子です。

ガーミン「オレゴン450TC」の設定状況は、

バックライト:最も明るい設定
GPSモード:標準
使用電池:サンヨー「HR-3UG-2BP」
記録方法:自動
記録間隔:低

と、私がこのGPSを使用する際の通常設定となっております。

当日の使用状況は、登りではあまり使用せず、下山時に極度の疲労から”いつこの状態から解放されるのか?”気になって仕方がなく、現在位置、現在標高等、何回確認したか?わからないほど使用しました。

次回は、ログ記録状況についてご報告します。
*「ログ記録状況」の確認記事はコチラ → スマートフォン登山用GPS化計画(「地図ロイド」+「山旅ロガー」(ログ記録誤差確認))

スマートフォン登山用GPS化計画(「地図ロイド」+「山旅ロガー」(電池消費量確認))」 に2件のコメント


  1. SECRET: 0
    PASS: f491a746d527d7b9063a427d6190a256
    初めまして  「山旅ロガー」で検索していて、たどり着きました。(山登りは殆どしません)
     私も先日(H23.8.2)に富士山にT-01Cを持って行きましたが、1700mAの電池に換装していたにも関わらず、7時間で15パーセントになりました。(その間寝ていたので、全く使っていません)
     普段の低山ハイキングでは気づかなかったことでした。記録だけを考えれば、ガーミンのような機械かGPS機能付きのカメラの方が良いのかもしれないと考えています。ガーミンも以前使っていたのですが、電池の消耗は激しかったと記憶しています。初期のFOMAも同様だったと記憶しています。あと数年すれば実用になる機械が出てくると信じています。T-01Cを使っている方を見て、思わず書き込んでしまいました。 (^o^)/


  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    keiさん>
    コメントいただきありがとうございました。
    また、keiさんの記事も拝見させていただきました。
    電池消耗の件は、通信設定を”機内モード”に設定すれば大分改善されると思います。
    その場合、取得できる位置情報は基地局による補正がないものになりますので、精度は若干悪くなりそうですが、富士山であれば極端な谷戸がないと思いますので、求める精度によりますが、まあ、位置情報の誤差はそう大きくはありません。
    それに山へ電話を持って行っても電話の電波を受信できる場所は限られているので、電池の無駄使い防止にもなります。
    1700mAhのバッテリー換装の件。
    そのようなものを販売しているのを初めて知りました。
    非常に興味があります。
    貴重な情報提供ありがとうございました。

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