プリムス「114ナノストーブ」+「IP-250U ウルトラガス」について(耐寒性能確認実験)

ガスカートリッジの耐寒性能について、疑問が生じておりました。

「IP-250U ウルトラガス」のガス混合率は、イソブタン約70%、プロパンガス約30%。
ガス混合率が低温化においてどのように影響するのか?
考えられる可能性として、以下のケースが考えられます。
①ガス混合率の按分により、-21℃以下の低温化では着火しない。
②プロパンガスの沸点は-42.09℃なので、-19.52℃以下の低温化でもプロパンガスのみ着火して燃焼し、イソブタンは着火せず、ガスカートリッジ内に残る。

私が素人考えで思うに”水と油”ではないですが、それぞれ比重が違うはずであり、混合したからといって混ざり合わず”プロパンはプロパン”、”イゾブタンはイソブタン”とはっきり分かれると思うのですが・・・。

その確認方法は、いたって単純。
自宅冷蔵庫の冷凍能力を最強にする。

すると・・・。
DSCF0005.jpg -24℃

この冷凍庫内に丸一日「IP-250U ウルトラガス」を漬けておく。
その漬けておいたガスカートリッジに”プリムス「114ナノストーブ」”を装着し点火してみる。
上記①のケースが正解であれば点火しない。
②のケースが正解であれば点火する。
と、いう単純なものです。

で、さっそくナノストーブを装着し着火してみました。
その結果は・・・。

DSCF0006.jpg

着火。
と、いうことは②が正解で、やはり”プロパンはプロパン”、”イソブタンはイソブタン”とはっきり分かれており、決して混ざり合わない、と、いうことか?。

シツコイようですが、念の為・・・。
いまの実験は、ガスカートリッジに刺激を与えることなく、ナノストーブを装着し着火しました。
現実の登山では刺激をまったく与えないということはあり得ず、ザック内にいれて運んでいる限り少なからず揺すられるわけで、それで”混合”する可能性もあり得ると思いカートリッジを30秒ほどシェイク。
後、点火。

すると・・・。
DSCF0010.jpg

やはり、プロパンガスのみ燃焼している様子です。
後の心配は、ガスカートリッジは構造上”フタ”はゴム栓です。
よって、低温なのでゴムの機能が低下し、ガス漏れが防げない。
これが心配だったので、ソロソロとナノストーブを脱着して、鼻をガスカートリッジに近づけてみると・・・。

ガスのあの匂いは一切なし。

今回の実験の確認事項は、現実に-24℃の環境で「IP-250U ウルトラガス」を利用するか?は、兎も角。
これはこれなので、限界値を確認しておく。
その程度でご参考にしていただければと思います。

また、点火時間は概ね1分程です。
連続してガスを噴出した場合、気化熱によるドロップダウンの景況を確実に受けます。
連続使用した際の性能については、室内気温が-24℃ではないので確認はとれておりません。

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プリムス「114ナノストーブ」+「IP-250U ウルトラガス」について(耐寒性能確認実験)」 に2件のコメント


  1. SECRET: 0
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    通りすがりの方>
    ありがとうございました。

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