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山行記録
◎2014.6.25(Wed) 天気:晴れ 気温:11~17℃
◎コース:02:51トンネル西口-03:41奥駈道出合-04:18聖宝ノ宿跡-05:02弥山小屋05:24-05:49八経ヶ岳山頂-06:21弥山小屋06:41-07:09聖宝ノ宿跡-07:53奥駈道出合-08:39トンネル西口(行動時間:5時間48分)
◎標高差:約820m
最高点の標高: 1926 m
最低点の標高: 1119 m
累積標高(上り): 1155 m
累積標高(下り): -1127 m
*今回は、前置きが長いです…。興味の無い方は読み飛ばしてください。
しかし、よく雨が降る…。
今日(火曜日)は雷まで鳴ってドシャ降りだった。
これで、せっかくの休みもご破算となってしまった。
時刻は17:00となり、”どうせ、明日も雨だろ…”と諦めつつ、17:00発表の気象庁の予報を確認してみる。
まあ、頭に置いていた山の天気は良くない。
”ん?西日本は晴れるな…”
そんな予報を見て頭を回転させる。
例えば、
- 移動(行き):6時間
- 睡眠:6時間
- 山行:6時間
- 移動(帰り):6時間
と、計画を建てたならば、この計画は成立するな。
これならミッションは24時間で完了する。
こんな六四制とでも言うべきミッションを気に入った私は”片道6時間で行ける西日本の山…?”を頭の中に置いてある地図で眺め渡す。
いくつか思い浮かぶが、やはり、行ってみたい、登ってみたい山となると「百名山」。
横浜から、片道6時間で行ける西日本の未踏の百名山は限られる。
明日の天気予報を信じるならば、”晴れ”となる百名山は、
- 大峰山
- 伊吹山
- 大台ケ原
といったところか?
うち、大峰山以外は山頂近くに駐車場があり、”6時間”確保している山行時間を充実させてくれそうなのは「大峰山」か…?
そもそも、計画を練る時間も無く、ガイドブックに掲載されているモデルコースでしか判断材料が無い私は、大峰山へ向うことを決断した。
ザっと荷物をまとめ、家を出たのが19:00。
現地へ向う前に「山と高原地図」を購入するべく石井スポーツに立ち寄る。
カーナビで、大峰山の登山口である「トンネル西口」までの距離を測ると600kmを切っている。
”なんとか6時間で行けるだろう…”と、見切り発車で、ようやく現地へ向けて車を走らせる。
…。
時刻は24:00頃。
途中、渋滞に捕まることは無かったが、現在地は、未だ紀勢自動車道の終点「尾鷲北I.C.」の近く。
飯を食ったり、プチ休憩を入れたりで意外に時間を食った。
残りの走行距離は100kmを超えており、しかも大半が下道だ。
”寝るか…”と脳裏を過るも”寝るなら登山口で”とそのまま車を走らせることにする。
尾鷲北I.C.を降り、ガソリン、食材を調達し、国道425号線をひたすら走る。
途中、いくつか里を抜けた。
その間、空気は湿り、ガスでモヤがかかっていた。
明確に”キリ”となっていた箇所もあった。
02:30頃、ようやく「トンネル西口駐車場」に着いた…。
家を出てから、7時間30分経過している。
この時点で”六四制”のシナリオは脆くも崩れ去った。
さて、どうするか?
途中、里では湿気ムンムンでガスっていた。
この湿気は、陽が昇ると共に高度を上げ、山頂をガスで包むかも知れない。
また、先日購入した、ペツル「ティカ XP」の能力を試してみたい気がしないでもない。
更に!”今から登れば、山頂でご来光を拝めるかも知れない…”等々…、不眠で登る理由は多く、登らない理由は少ない。
幸い?夜通しで車を運転していた為、チョー!ハイテンションになってはいる。
”登るか!”
時計の気温計で11℃。
ぼちぼち準備して出発。
02:51トンネル西口
山頂へ向けて出発。
闇夜の中、ライトの灯りを頼りに登る。
トンネル西口からの登りは傾斜がきつく、息を切らせならがら登る。
このきつい傾斜は、結局、「奥駈道出合」まで続く。
当然、景色もなにもない。
いつ果てるか?分からない暗い穴の中を歩いていたかのような記憶しか残っていない。
↓
03:41奥駈道出合
ようやく稜線に這い上がった。
この先は、暫し緩い傾斜が続き楽をさせてくれる。
この途上で、空が白んできた。
手前の丸いピークが「弥山」。
奥の尖って見えるピークが、本日の目標「八経ヶ岳」。
↓
04:18聖宝ノ宿跡
”まずいな…”
空はだいぶ明るくなってきた。
行き当たりばったりで”ご来光”を本日の計画の一つに加えたが、これでは間に合わない。
コースタイムでは、山頂まで、あと一時間以上ある。
途上にて。
樹林の合間より、ご来光を望む…。
しかし、無理やり”晴れ”を探し出した、大題は達成した。
ここで、ようやくライト消灯。
点景。
小屋周辺は”コケ”がビッシリ生えており、この緑が陽に映える。
↓
05:02弥山小屋05:24
時計の気温計で11℃。
アブ多し。
既に陽が昇ってしまったので、ここで休憩を入れる。
ところで、弥山の山頂はこの先にある様子だ。
向ってみる。
山頂。
山頂にタッチは不可。
山頂より、「八経ヶ岳」を望む。
弥山小屋はでかい。
避難小屋が建っているだけかと思っていたが、営業小屋か?
取りあえず、今は無人でトイレの浄化装置が動いている音だけ聞こえる。
有料トイレ有り。
弥山小屋の避難小屋。
内部。
さて。
そろそろ、八経ヶ岳へ向いますか。
鞍部にて。
登り返しは、緩い傾斜が続く。
途上にて、植生保護区あり。
オオヤマレンゲ?
これか?
どれだ?
再び、植生保護区を仕切る扉を潜り、山頂到着。
↓
05:49八経ヶ岳山頂
時計の気温計で13℃。
これは、隣のピークで「明星ヶ岳」。
これは、逆光で黒くなっているピークが「弥山」。
”山頂でコーヒーでも沸かすか…”と思っていたが、ここでも”早く出て行け!”と言わんばかりにアブが煩い。
”ハイハイ、わかりました…”
追い立てられるようにして、下山開始。
点景。
↓
06:21弥山小屋06:41
で、再び戻ってきました”弥山小屋”。
山頂でコーヒーを飲めなかったので、ここで仕切り直すことにする。
ここでもアブが煩いが、散々、虫よけを吹きかける。
しかし、”虫よけ”というのはあれだな。
こいつらの貪欲な食欲の前には、ほとんど無力だな。
他に獲物が居れば、そっちへ行ってくれるが、獲物が一つしか無い時には、奴らも選択肢が無い。
汗で体が濡れ、体が冷えていたこともあり、カッパを着込み、フードを被り、こいつらをしのぎつつ、コーヒーを飲む。
”血が吸えない”
そう思ったのか、暫くするとアブが大人しくなった。
さて、帰りますか。
途上にて。
下界は知らず、山では陽が昇ると共にモヤが出始めた。
里ではガスっていたこともあり、これも、予想通りといえば予想通りの展開ではある。
今歩いているコースは、「大峰山」を登るコースとしては最も一般的なコースと思われる。
コースは緩急鋭い。
遠目から望む「弥山」は緩い雰囲気があるが、まったくそんなことはない。
↓
07:09聖宝ノ宿跡
ここから先は、緩急の”緩”のパートで、暫し、緩い傾斜が続く。
「山と高原地図」によるとブナ林となっている。
時折、陽射しが強くなると、素晴らしい景色を見せてくれる!
取り留めもなく、写真を撮って歩く。
これは「弁天の森」と呼ばれるピーク。
こんな景色を見せてくれる度に、来て良かったと思わされる。
点景。
いや~。
眠いけど、目が覚める。
↓
07:53奥駈道出合
ここから再び”急”パート。
あれ?
なんか膝の調子が悪いな…。
どうやら、急傾斜に悲鳴を上げている様子。
で、降り切った…。
”橋がある…”
そうか。
あったかも知れない。
登りでは、闇夜&ご来光に間に合わせるべく急いでいたので、記憶に薄かった。
これ幸い、とばかりに、火照った頭を沢水で冷やす。
「山と高原地図」では”沢コース”というものが示されており、できればそのコースで降りたかった。
しかし、上部の取付きは発見できなかった。
今居るここは、下部の取付きと思われる。
トレースを探すも、極薄か?私は確認できなかった。
↓
08:39トンネル西口
無事、帰還。
時計の気温計で17℃。
…。
体を動かした影響か?眠いはずなのに眠くない。
ここで長居をしても仕方ない。
ちょっとでも家に近づくべく、眠くなるまで車を走らせるか。
本日は寄道せず帰宅。
途中、昼飯を食ったら猛烈な睡魔に襲われた。
”これでやっと寝れる…”
しかし、一時間も寝ると、暑さと喉の渇きで起きる。
その後は寝ることなく車を走らせ、帰宅時間は17:45。
この時期は大峰でもけっこう虫がいるんですね~
検討はしているのですがやはり秋口くらいに
なってからの方が良さそうかな~と思いました。
Ikajyuさん>
コメント頂きありがとうございました。
アブ・ブヨはこの時期仕方ないです。
まさか殺虫剤撒いて皆殺しにする訳にもいかず、秋口にトンボちゃんが退治してくれるまで辛抱です…。