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山行記録
◎2014.6.4(Wed) 天気:曇り後晴れ 気温:11~22℃
◎コース:08:16天神平-08:56熊穴沢避難小屋-10:29肩の小屋11:11-11:16トマノ耳-11:34オキノ耳-12:07トマノ耳-12:10肩の小屋12:44-13:42熊穴沢避難小屋-14:29天神平(行動時間:7時間13分)
◎標高差:約650m
最高点の標高: 1982 m
最低点の標高: 1315 m
累積標高(上り): 847 m
累積標高(下り): -830 m
今回は、N坂氏にお呼ばれされた。
N坂氏のチームは、総勢7名の大パーティーだ。
向う山とルートは既に予定されている。
谷川岳を天神尾根ピストンで登る予定だ。
N坂氏のお呼ばれに応じ、N島氏も誘った。
結果、このパーティーは総勢9名となった。
メンバーの住まいは、東京、神奈川、千葉、埼玉、とバラバラだ。
結果、集合場所は08:00谷川岳ロープウェイ駐車場となった。
現地へ向う途中、別行動だったN坂氏と上里S.A.で偶然会った。
そこから2台の車は一緒に走り、谷川岳ロープウェイに到着したのは、ちょっと早めの07:30頃。
それから10分以内には、メンバー全員が揃った。
皆でロビーに上がり、自己紹介を済ませ、切符を買う。
さっそくロープウェイに乗る。
で、天神平に着いた…。
”…やっぱりそうか”。
山頂はガスで煙っており、現在、視界は10mといったところ。
どうもこのところ、天気予報が自信無さげだったからな…。
本日の予報は、当初晴れ予報だったものの、日が経つにつれ悪い方へと変わっていった。
今日の天気は予報より悪くなるだろう、と思ってはいたが、そんな予感が的中してしまった。
時計の気温計で22℃。
ぼちぼち準備して出発。
08:16天神平
さて。
山頂へ向けて出発、なんですが…。
あまりに視界が悪過ぎ、登山道を発見することすら間誤付く。
過去の記憶を頼りに登山道を発見する。
しかし、ガスがしつこく張り付いていたのは、ロープウェイ駅周辺のみだった。
その後は、視界は良くないものの”歩く”という作業に支障が出ない程度にはなった。
熊穴沢避難小屋までの間、数本の雪渓トラバースあり。
雪渓②
雪渓③
↓
08:56熊穴沢避難小屋
小休止後、出発。
この後は、急傾斜続く。
更に登り、森林限界を超える。
と…?
トレースが途切れた。
いや。
正確には、途切れてはいない。
前掲画像右手の残雪上に上へと登る、乱雑なトレースがいっぱいついている。
谷川岳という人気の山で、これだけの雪の斜面に対し、何も整備されていない?
そんなことで、このトレースにシックリこないものを感じたが、他にいいアイデアも思い浮かばない。
やむを得ない。
この乱雑なトレースを追うことにする。
アイゼン、スパイクを装着し、ストックを握りしめ、斜面に取り付く。
傾斜はけっこうキツイ。
キックステップを刻みつつ、ゆっくり慎重に登っていく。
で、登り詰めると…。
”なんだよ…”
ロープが張られている。
そりゃそうだよな。
この雪の斜面に辿り着くまでの間、急斜面でヘバッており、皆、下ばかり見ていたのでロープを見落とした様子。
この斜面を登り切れば、肩の小屋到着。
↓
10:29肩の小屋11:11
小屋前の気温計を確認すると、約11℃。
風が強く寒い。
皆、カッパ着用。
さて。
当初の漠然とした計画では、下山時に肩の小屋で昼食を予定していたが、ここに至るまでの間、急傾斜+雪の斜面とお疲れ気味。
かつ、小屋に至ると風強く、カッパを着用するべくザックを降ろす。
ついでに、ここで昼食を摂ることにする。
肩の小屋売店。
過去、何度か肩の小屋に来たが、営業しているのを初めて見た…。
小屋休憩室にて、皆、ザックから思い思いの食糧を取り出す。
中でも着目はK林氏のこれだ。
ソーセージをなにやら袋で温め出し、慣れた手つきで作り上げた。
”余分に持ってきたから…”とおすそ分けを頂いた。
美味い!
K林氏!ご馳走様でした!
ここで、単独のご老人の登山者と出会う。
年のころは、確実に70を回っている。
ヘタすると80に近いかも知れない。
今日は西黒尾根から登ってきたらしい。
この老人が、色々、いっぱい話しかけてくる。
話しの内容は主に自慢話。
当初は、相づちを打つ程度で話しを伺っていたが、どうもしつこい。
この調子だと、2時間でも3時間でも話しを続けそうだ。
そんなことで、思いの外、長い休憩となってしまった。
腹が膨れた後、行動再開。
トマノ耳は、小屋近くにある。
↓
11:16トマノ耳
眺望なし。
相変わらず風強し。
記念撮影をした後、オキノ耳へと前進。
↓
11:34オキノ耳
時計の気温計で16℃。
風強し。
時折、陽射しの熱を感じ、ガスが薄らぐのを感じるも、眺望を望むほどには至らない。
ここでまた…。
先ほどの老人と出会う。
何時抜かされたのか?我らより先に山頂に居た。
また、しきりに話しかけてくる。
だって、お爺さん。
西黒尾根から登ってきたんだから、もう、山頂へは行ってきたろ…?
老人を振り切るように、一ノ倉へと続く稜線の先まで行ってみた。
ま、小屋からここまでついてくる位だから…。
当然、ついてくる。
我らは下山へ取り掛かる。
老人も下山に取り掛かった。
我らと並行するように老人は進む。
その進み方は異様だ。
ムーンウォークで、後ろ向きになって進んでいる。
時折、登山道を離れ、岩場を乗り越えてついてくる。
しつこ過ぎるだろ…。
座敷童が憑りついたか?
その風体は、まさに座敷童のように垢じみてボロボロだった。
いや。
座敷童は子供のモノノ怪だったか?
じゃ、そんな可愛いもんじゃないな。
この老人は、一体、何をしたいのだろう。
寂しいのか?
幼児が親に相手をしてもらいたい時のように、注意を引かせるような行動か?
所謂、幼児退行ってやつか?
仮に、私が一人で登っていた場合、この老人はこんなにシツコク追ってはこなかったであろう。
やはり、女子連れ故にこんなにシツコイのか?
少なくとも、過去にこれだけしつこく纏わりつかれた経験は思い浮かばない。
まあ、山は変な奴が多い。
私も、どちらかと言えばその方だろう。
人によってはハッキリと、そっちの方だ、と言うかも知れない。
たぶん、変な奴だから”苦労”と紙一重の山に執着しても苦痛を感じない。
私が狭量なのだろうか?
この老人は、変人の私から見ても、変人だ。
こんな変な奴に纏わりつけられたらタマランな。
これだから、女子の単独登山はお勧めできない。
↓
12:07トマノ耳
やむを得ず、ここに至るまで老人をずっと無視してきた。
そうしたら、いつの間にか居なくなった。
↓
12:10肩の小屋12:44
メンバーのK村ちゃんが、今回の山行の為にチーズケーキを焼いてきてくれたらしい。
そのケーキが彼女のザックの中に、まだ納まっている。
休憩を欲するほど歩いていないが、小屋先で再度雪の斜面を歩かねばならず、ザックを降ろさなければならない。
”では!”
ということで、再度、小屋に立ち寄り、ケーキを堪能する!
K村ちゃん!
ご馳走様でした!
さて、本題。
再び、雪の斜面を進む。
降りは、ロープに沿って、ロープを頼りに降る。
ロープに頼れるとしても、ここをアイゼン無しで降ってはいけない。
また、チェーンスパイクでは役不足だった。
チェーンスパイクの短い爪では、シャーベットとなった雪の上面を舐めるだけで、ほとんど用を為さなかった。
と、やっと降ってきた。
途上にて。
降ると共に、ガスがだいぶ和らいできた。
今居る場所で、雲との境界線位か?
↓
13:42熊穴沢避難小屋
途上にて、山頂方面を振り返る。
あのガスの中に居た。
↓
14:29天神平
無事、帰還。
時計の気温計で19℃。
久々に、大人数で登った。
久々に、色々話しをしながら登った。
結果、充実した時間となった。
一人で登る時は、自問自答?しながら登っている。
自問自答していることすら意識せずに自問自答しながら登っている。
話相手が自分しかいないから当たり前か…。
ま、これはこれで時間の充実って意味では申し分ないのですが…。
大勢で登るのも悪くないですね!
N坂氏。
機会があれば、また声をかけてください!
本日は寄り道せず帰宅。