最近は私の山の友となってくれた、ガーミン「オレゴン450TC」。
唯一の不満は、山へ行く度に、毎度毎度、アルカリ電池を入れ替えないといけないことでした。
不経済ですし、昨今のエコブームに反するような乾電池の消費量。
納得のいかない私は執念深く”充電式”の電池をいろいろ調べてみると見つけました。
サンヨー「HR-3UG-2BP」。
キャッチコピーは「世界最高レベル容量」。
”レベル容量”の表示が小さくなっているのは多少気になりますが、一般的に販売しているニッケル水素電池では、”世界最高レベル容量”の様子。
さっそく、ヨドバシカメラ「上大岡店」へ行き購入してきました。
”世界最高”らしく、すばらしい輝きをまとった電池包装で見るからに一味違う雰囲気を醸し出しています。
これで思う存分電池をカラにできるようになった私は、このニッケル水素電池を使い、さっそく以前から気になっていた点を実験してみようと思います。
ガーミン「オレゴン450TC」のGPS選択モードで、”標準””MSAS/MAAS”があります。
”標準”は、通常のGPS専用衛星の電波のみ受信している様子ですが、”MSAS/MAAS”は、それプラス静止衛星の電波も受信してGPS専用衛星のみで補えない位置情報を補正する為の電波を受信している様子。
要するに、余計に電波を受信しているようで、その分電力も消費されるはずで、結果、”標準””MSAS/MAAS”モードでどの位、電池消費に差がでるか?
また、”標準””MSAS/MAAS”モードの違いでどの位、位置情報がずれるのか?
これを確認したいと思います。
実験環境は自宅マンションで、室温概ね18℃~20℃。
ガーミン「オレゴン450TC」の本体設定状況は、
①節電:オン
②バックライト:オフ
③軌跡記録間隔:最低
コンクリートで囲まれているので、電波受信状況は良くなく、窓際に放置。
そして電池が無くなるまで、GPSログを記録させることで電池持続時間の確認を取る方法。
で、結果は以下のようになりました。
GPSモード | 持続時間 | ログ取得ポイント総数 | ログ取得間隔 |
標準モード | 23時間36分 | 1855ポイント | 45.8秒/1ポイント |
MSAS/MAASモード | 18時間16分 | 1576ポイント | 41.7秒/1ポイント |
次は、位置情報の補正状況確認。
表示のソフトは、皆様お馴染みの”カシミール”。
標準モード | MSAS/MAASモード |
赤のラインが移動したポイントの点と点をつないだ軌跡を表しています。
う~ん。
MSAS/MAASモードでは、ログ取得総数が少ないのにかかわらず赤ラインの密度が濃く、まめにデータを補正している様子ですが、位置のズレの最大幅はどちらも似たような結果になりました。
また、MSAS/MAASモードの方が微妙にログ取得の間隔も短い。
その関係か?電池持続時間もMSAS/MAASモードの方が短い。
しかし、カタログデータである”連続使用16時間”については両方ともあっさりとクリア。
この結果に非常に満足させていただきました。
連続使用時間を確認できた私は、またまた、不満を満足に替えることができ、ガーミン「オレゴン450TC」を超~お気に入りにすることができました。
Ps.電池持続時間、ログ取得ポイント総数について(2011.6.21)
本実験の際、オレゴン450TCの「記録方法」の設定は「自動」です。
この場合、移動速度、時間によりオートでログ記録間隔を調整しています。
(例えば、休憩等でほとんど移動していない時はログ記録間隔は広がり、移動速度が速いと、ログ記録間隔は狭まります。)
本記事では、オレゴン450TCを一定箇所に放置しての実験なので、実際の山行においてのログ取得間隔は、本記事に記載しているデータとかなり隔たりがあり、ログ取得間隔は狭まります。
*参考:スマートフォン「登山用GPS化計画」(「地図ロイド」+「山旅ロガー」(ログ記録誤差確認))
遵って、電池持続時間にも影響を及ぼすものと思われますので、あくまで”参考”ということで、本記事を閲覧ください。