スノーピーク「チタンダブルマグ 450」について(加熱注意!)

先日のこと。
調理した結果、全てのコッヘルを汚してしまった。
食後にコーヒーを飲みたくなった私は、湯を沸かす道具がない。

いや、ある!

マグカップに水を入れ、直接加熱すれば湯が沸かせる。
我ながらグッドアイデアを思いつき、ガスストーブでこのマグカップを加熱する。

その結果は悲惨なものとなりました…。

その悲惨な結果とはこれです。
3700-2

底面が融け、丸く湾曲してしまった。
結果、ダルマのように不安定となり、危険なカップとなってしまった…。
火にかけたマグカップは、スノーピーク「チタンダブルマグ 450」。

このマグの特徴は”ダブルウォール”。
つまり、二重壁構造となっている。
ダブルウォールにすることのメリットは、カップ内の飲料の熱が外部に伝わりにくく、逆に中の飲料は外気の影響を受けづらく冷めにくい。

ここまで、このマグカップの特徴を思い出し、”ああ、そうだったか…”と思い至る。
要するに、二重壁故にマグカップ内の水は直接加熱されず、空気層を介して加熱される。
つまり、加熱されたマグカップの底面は”空気層”を加熱することになる。
これでは、所謂、空焚きだ。

更に、ガスストーブの強い火力、特にプリムス「P-114 ナノストーブ」の特徴である一点重点加熱にさらされてしまった。
プリムス「114ナノストーブ」

結果、チタニウムが融けるほど空焚きしてしまった。
なかなか湯が沸かないので、”どうも、様子がおかしいな…”とは気づいていましたが…。

このマグカップを購入した目的は、アルコールストーブ使用時のクッカーとしての役割でした。
現実にアルコールストーブ使用時には問題なく湯を沸かすことができた。
しかし、それはアルコールストーブの弱い火力であれば問題なかった、ということか。

ダブルウォールのマグカップをクッカーとして使用する場合、前記の如く空気層を介して水を加熱することになるので、熱伝導の効率は非常に悪い。
アルコールストーブ使用時にマグカップをクッカーとして使用するなら、燃費節約の観点からも普通のシングルウォールのものをお勧めします…。
*取っ手も加熱されてしまい、素手では持つことは不能となります。

という、今回は高い勉強代となりました。

カタログデータ

素材にチタニウムを採用した軽量マグカップ。ソロアクティブシーンからファミリー、オートキャンプまで様々なシーンで使いこなせます。開放感ある気持ちの良いフィールドでお気に入りのMY CUP で飲むコーヒーは味わい深いものです。家でもアウトドア気分で飲むのもいいでしょう。

【サイズ】φ86×97㎜
【容量】450ml
【材質】チタニウム
【重量】118g *フォールディングハンドル、メッシュケース付
【価格】4197円(*スノーピーク「チタンダブルマグ 450」の最新相場はコチラ

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