モンベル「エマージェンシーシート」について(感想)

最近の登山用具の新製品はテーマが”ファスト&ライト”とのことで、用具の軽量化がすすんでおり、雑誌を見ても新製品の紹介はそのテーマに沿ったものが多いようです。
私が所有している道具はほとんど”ブランク前”に購入したものなので、ファスト&ライトからほど遠いですが、”ブランク後”に購入した道具も数点有り、徐々に装備の軽量化が進んでおります。

そんな私が、ある日新聞でモンベルの代表である”辰野 勇”氏が、防災グッズの開発で尽力されている記事を拝見し、具体的には”モンベル「エマージェンシーシート」”の開発に関わるものでした。
”このシートを被れば毛布一枚分の能力に相当”されるそうで、今回はその能力に着目して私の装備を軽量化できるか検討してみようと思います。

私が山へ入る際、日帰りでも必ずザック内に入っているもので、ツエルト、インナーダウンがあります。
これは、私の過去の苦い経験から必要性を感じ、安全・安心がほしい為に必ず入っているのですが、正直なところほとんど使ったことがない。
インナーダウンは、たまに使用することはありますが、それでも小屋泊りの際の室内着程度です。
ツエルトにいたっては、室内で広げたことがあるだけで、屋外では一度も使ったことはありません。

”ブランク前”の私は、山へ行くといっても平日の単独行。

万一”ピヴァ―ク”に追い込まれた時の為の用心なので、使わないに越したことはないのですが、当然ながらザック内の重量・容積は増えてしまいます。
で、新聞記事を拝見した時に”このシートをインナーダウン代わりにしよう”と考え、実験用と併せて2つ購入してみました。

で、開封。
開封

サイズは意外に大きく、畳の大きさにして約2帖弱有ります。

開封前のサイズはタバコと変わらない。
比較

価格はタバコより安く、350円。

このシートはかなり薄く、室内照明にかざしてみると透けてみえます。
透かしてみる

このようにかなり薄いですが、このシートを引き裂くべく引っ張ってみても”シート”が伸びるだけで、なかなか切れず、このヒッパリ強度はゴミ袋の比ではなく、かなり頼もしい印象を受けました。

実際に被ってみると、なるほどたしかに温かい。
上記のようにかなりサイズも大きいので、体を包むのになんの問題もありません。
念の為、風呂場の水をこのシートですくってみましたが、水が漏れてくることもありませんし、素材的に”防風性”も備えていると思われます。

最後に、元通りに仕舞うべく折りたたんでみましたが、途中で諦めました。
室内で無風であるのにこれだけ苦労した挙句、元のサイズに折りたたむことはできませんので、屋外ではまず不可能と判断し、これだけ苦労するのであれば、また”350円”出して買い直した方が精神衛生上問題ありません。

なお、私がインナーダウンとして利用しているのは、モンベル「U.L.サーマラップジャケット」の旧タイプ。
インナーダウン

収納袋は、万一ザック内が浸水しても問題ないよう防水性のあるものに換装しています。
この重量で253gなので、たった”350円”で約200gの軽量化に成功。
日帰り登山の用心程度であればモンベル「エマージェンシーシート」で問題ない?
その実験をする日がこないよう安全登山で行きたいと思います。


*モンベル「エマージェンシーシート」の保温性能確認実験はコチラ → モンベル「エマージェンシーシート」について(保温性能確認実験)

カタログデータ

【素材】アルミニウム蒸着ポリエステルフイルム
【重量】50g
【カラー】カラーなし
【サイズ】213×132cm(展開時)/10×5×3cm(収納時)
【価格】350円(税込) (*モンベル「エマージェンシーシート」最新相場はコチラ

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください