丹沢「マルガヤ尾根」について(ルート検討図)

丹沢「鍋割山稜」より、南へ延びる「マルガヤ尾根」。
この尾根は登山道として整備されておらず、当然ながら地図上でもなんら表記されていない。
”鍋割山へボッカトレーニングでも…”と考えていた私は、その際、マルガヤ尾根で下山してみよう、と考え、ちょっとルートを検討してみました。

まず、ポイントは3点。
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取付き、中間目標、ゴールを押える。

基本は尾根の芯を外さずに、黙々と進む。

取付きまで

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鍋割山よりマルガヤ尾根取付きへ向かう場合、鍋割山稜南面は谷戸になっている。
つまり、鍋割山からマルガヤ尾根取付きに至るまで右手は谷になっており、最初に現れる明瞭な尾根が”マルガヤ尾根”。
鍋割山稜上より崩壊地まで進んでしまうと行き過ぎ、となる。
取付き周辺の地形は明瞭なので、まず、見間違うことはない。

取付き → 中間目標まで

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前掲画像の箇所までは明瞭な尾根で、どれだけ樹林で行く手が確認できなくても問題なく進めるハズ。
問題はこの先で、恐らく、ルート中、最大のヤマ場です。
この先の尾根はマッタリと漠然とした尾根が待ち受けており、平面的な地形で尾根が明瞭でない。
性質が悪いのが地形図上、×マークを付けた2本の枝尾根の方が先に現れ、”尾根、尾根!”とそればかりが頭にあると、枝尾根方面へ導かれやすそうです。
これら2本の枝尾根は騙されそう。

ミスルートの尾根を過ぎ、左手に谷戸を見つつ、ここまで進めば再度、尾根は明瞭になる。
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しかし、厭らしい感じで枝尾根が派生しているので要注意!

更に進むと地形はほぼフラットになる。
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ここに着いて、中間目標であり、小高くなっているハズの”P928”が目視できるのであれば簡単に中間目標に辿りつくことができる。

目視できない場合は、×マーク方面、要注意!
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中間目標 → ゴール

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P928からゴールまでは、基本、南面を意識すれば記載のルート以外選択肢はないハズで、尾根を発見するのは差ほど難しくはなさそう。
ゴール付近はマッタリ尾根になっていますが、周辺は傾斜が緩くなっており、”沢”という目標も目視できそうなので、なんとかなるかな?

しかし、途中で枝尾根が1本あるので、これに乗ると行き往く先はガケとなる。
ボッカトレーニングで鍋割山へ向かう際、事前にゴール付近は要偵察。

ざっとこんな感じです。

注意点!!

  • 掲載の図はあくまで検討図です。このルートで行けることを保証するものではありません。
  • 実際に現地を歩いているわけではありませんので、記載内容に間違いがある可能性があります。
  • 良い子はこのルートを歩くのはやめましょう。

なお、ルート全般、相当傾斜が急なことが予想されます。
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前掲画像は小丸尾根上部で撮影したものですが、この等高線の間隔でこの傾斜角があります。
この状態の尾根をほぼ直登ならぬ、直滑降となると思います。

*本ルートの現地確認記事はコチラ:丹沢「鍋割山」(県民の森より鍋割山稜経由マルガヤ尾根周回)

*掲載の背景地図等データは、国土地理院の電子国土Webシステムから配信されたものです。

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