先日購入した”アライテント「エアライズ2」”。
その本体四隅の末端処理は前掲画像のようになっている。
また、付属のフライシート末端処理はこのようになっている。
これらを見て、私が思い至ったのは”これをツエルトに転用しよう!”というものでした。
テント本体末端のコードはゴムが仕込まれておらず、単に”ヒモ”。
フライシート末端のコードは内にゴムが仕込まれており”ドローコード”になっています。
この末端処理について。
テントの場合、フレームによりテントの形状が形作られることもあり、末端を固定しなくてもその”形状”は維持される。
従って、末端をペグで固定しなくても当然ながら、その形状は維持される訳です。
テント設営について”ファミリーキャンプ”の経験しか無い私にしてみると、テント四隅の末端は当然、”ペグで固定でしょ”というのが常識であった訳ですが、こと、登山の範疇においてそれは常識ではない。
なぜなら、ペグが刺さらない岩場に設営する可能性や、自然へのローインパクトの観点から極力”いじるな!”という発想からきているようです。
このテント四隅末端処理が”ドローコード”である趣旨は?
ペグでなく、”石”を巻いて固定しろ!ということのようです。
クドイですが、テントであればフレームによりテントの形状が維持されることもあり、テント本体四隅を固定しなくてもテントに”居住”は可能。
では、フレームの無い”ツエルト”であればどうか?
ツエルトとは、形容的には”ペラペラの骨のない傘”のようなものです。
”ペラペラの骨の無い傘”の形状を維持する為、何らかの手段でもって固定しなければならない。
ツエルト四隅を固定する手段として最も無難なのはペグを持参する、というものですがいつ使うか?解らないツエルトに対してペグを持参するのは軽量化が犠牲にされてしまう。
私が想定していたのは”木の枝”を使うというものでした。
しかし、木の枝が刺さらない、若しくは、木の枝がない場合もある訳で他、山に豊富にあるものといえば”石”。
これを使わない手はない訳で、使えるよう、ツエルト四隅にドローコードを結んでおくことにしました。
買ってきたのは、モンベルにてドローコード1m。
金額にして100円しません。
そのドローコード1mを半分に切り、更にそれらを半分に切ることで25cm4本を用意する。
そのコード末端はカットすることでケバ付く。
これをライターで軽く炙る。
こうすることでコードのケバだちを抑え、コードが長持ちする。
これらをツエルト四隅に、八の字結びで結んでおく。
これだけで設営シチュエーションが大幅に増えることになります。
ところで。
先日、テント背負って山を登ってみたところ、その重量に辟易させられました。
まあ、”テント泊”というものに慣れておらず、まるでテントを背負っていないかのような行動内容だったのでやむを得ないところもありましたが…。
今回取りあげたツエルトをもっと積極的に使用し”テントの代わりにならないか?”模索中です。
今秋辺りに実地で試してみようと考えています。
*ヘリテイジ「エマージェンシーツェルト」の細引き加工その1はコチラ → ヘリテイジ「エマージェンシーツェルト」について(準備編)
*ツエルト設営方法考察記事はコチラ → ヘリテイジ「エマージェンシーツェルト」について(設営方法考察)