山行記録
◎2012年08月15日(Wed) 天気:晴れ 気温:13.6~23.4℃
◎コース:05:11焼走り駐車場-06:48第二噴出口跡-08:03ツルハシ-09:12平笠不動避難小屋-10:04岩手山山頂-10:49平笠不動避難小屋-11:46ツルハシ-12:39第二噴出口跡-14:31焼走り駐車場(行動時間:9時間20分)
◎標高差:1468m
最高点の標高: 2027 m
最低点の標高: 534 m
累積標高(上り): 1562 m
累積標高(下り): -1515 m
8/15は私にとっては連休最終日。
”最後にどこかの山でも登ってくるか…”と、天気予報を確認してみるとこの日は晴れ間が少ない。
本州ではわずかに東北地方北部のみが晴れ予報。
暇な私は岩手山を目標に計画を建ててみる。
考えていると色々頭に浮かび、最近体力の成長著しい我が息子を同伴させることにする。
また、暇を幸いとし、焼走り国際交流センター内キャンプ場を利用して前泊し、余裕をもって山行に挑む!
そんな計画を建ててみました。
そんなことで、焼走り国際交流センターキャンプ場到着は14:27。
まずは受付を済ましテント設営。
昼は同センター内にある”焼走りの湯”に浸かり、夜はやはり同センター内にある”天文台”で星空を眺め、レクチャーを受ける等して時間をつぶす。
21:00就寝。
翌03:30起床。
前日、17:00発表の気象庁天気予報では岩手県は”曇り”と予報されていたものの、朝起きると星が瞬いている。
当日、05:00発表の予報では晴れ!
息子連れということもあり、天気が一番の関心事だったのですが、”運がいい!”と幸先が良い!
時計の気温計で13.6℃。
ぼちぼち準備して出発。
05:11焼走り駐車場(焼走り登山口)
出発時の気温は13.6℃とキャンプ場の標高(565m)は差ほど高くないのに係らず寒い!!
昨晩はきっちりシェラフに包まって寝ていました。
取りあえず、カッパを羽織って出発。
今回予定のルートは焼走りコースをピストン。
岩手山の標高は2000mを少々超えるほどですが、登山口からの単純標高差は1500m弱ある。
我が息子がこの標高差に耐えられるか!?
今回のウィークポイントはこれにかかっています。
まずは樹林中の緩い坂を登る。
差ほど進みもしないうちにこの看板を発見。
”展望する場合”って…。
こんな書き方されたら気になるじゃないですか~。
では、展望。
”ザ・焼走り”っていう感じで、溶岩流の流れた跡が丸見えです。
登山道は徐々にその傾斜を増していく。
↓
06:48第二噴出口跡
”噴出口跡”ということで、この場に立っておりますが具体的にどこから”噴出”していたのか?判別不能です。
恐らく。
その噴出口はかなりデカく、この立っている場全体が噴出口跡の様子。
また、このポイントは展望スポットでもあります。
こんな感じで景色を望むことが可能です。
登山道のコンディションはここより先、”火山”の本領を発揮し出し、軽石・小石がザレた斜面が連続し足をとられる。
第一噴出口跡?
”第二”についてはキッチリ道標付きでしたが、”第一”については不明瞭です。
ここより先、登山道の傾斜は更に増し、こんな道を陽に炙られながら、暫し、辛抱の登りが続く。
で、この場所で”山頂が見える!!”と息子が吼え、ペースを上げだす。
吼えた意味は”山頂、すぐそこじゃん!”ということなのですが…。
いやいや。
見えるほど性質が悪い。
私自身、同じような思いを富士山で散々させられている。
まだ、半分も登ってませんよ~。
焦る息子をなだめ、ペースを落とさせる。
このキッツ~イ斜面を登り切れば、日蔭と平坦というご褒美が貰えることになる。
この状態は基本、ツルハシにでるまで続きます。
↓
08:03ツルハシ
ここは”上坊”方面への分岐。
少々、地味な場所ですが休憩にはうってつけです。
ここより先、再度急傾斜が続く。
しかし、それを越えれば再度ご褒美有り。
画像の如く、この標高で樹林は既に低木となる。
↓
09:12平笠不動避難小屋
小屋内部。
トイレ有り。
水場無し。
私が所有している昭文社刊行「日本百名山を登る」の岩手山のページをめくってみると、ここには仮設トイレが設置と記載されているのを見受けておりましたが、仮設トイレは見当たらない。
その代り、小屋のトイレは立派なもので、バイオトイレか?浄水設備が地下に埋まっている。
ところで我が息子の状態は?
バテている…。
ツルハシ先の急傾斜がかなりきつかった様子で、不承不承登っているという感じになっている。
山頂が一切近づいてこないのも気に入らない様子。
こんな所で甘い顔を見せれば一気に緊張の糸が切れてしまう。
親子なので遠慮会釈もなく、叱咤激励、尻をたたくようにして登らせる。
この最後の登り途中にて、この光景が目に留まる。
南方より、ガスがバンバン押し寄せてきており、いままでのからっ晴れに陰りが見え出す。
更に。
ガスに包まれると共に、強風と冷気に襲われる。
こんな所でノンビリしていられない。
寒いだけならともかく、雨でも降ろうものならたまらない。
非常に湿り気の強いガスで、髪がビショビショに濡れる。
結果、更に息子へ叱咤激励の声が降り注ぐ。
焼走り分岐
ようやく外輪山に乗る。
この山は富士山同様、いわゆる”お鉢廻り”が可能です。
現在。
視界は概ね10~20m。
相変わらずの強風と冷気。
ここでカッパを着用する。
強風及び、湿り気が強い影響か?それでも心持ち寒い。
↓
10:04岩手山山頂
時計の気温計で17.0℃。
当然ながら、山頂に至ってもこのとおり、景色もなにも無い。
息子も達成感故に一時的に元気を取り戻しておりますが、これからザレた斜面を踏ん張りながら降らなければならない。
余力は少なく、お鉢廻りは断念。
逃げるように下山開始。
今回はピストンなので、下山はあっさりいきます。
↓
10:49平笠不動避難小屋
ガスに包まれていたのは、この避難小屋より上部。
これより先は樹林中なので風から逃げることができることもあり、ようやくカッパを脱げる。
↓
11:46ツルハシ
下山途中にて。
登りでは暑さで苦しめられたこの斜面。
小石でザレており、降りでは踏ん張らずを得ず、我が息子はこの斜面で体力的にトドメを刺される。
この後は惰性と、節々の痛みに耐えつつ降る。
↓
12:39第二噴出口跡
↓
14:31焼走り駐車場
無事、帰還。
時計の気温計で23.4℃。
我が息子は苦しみから解放されることもあり喜びひとしお!
途中、拗ねていましたがなんとかやり遂げることができました。
今回歩いたこのルート。
私の感想を一言で言えば”プチ富士山”。
こんな形容が似合います。
登山者は多く、老若男女。
登山道上部は溶岩隗。
中部は小石・軽石のザレ。
これらに悩まされますが、独立峰故に晴れた時にお鉢廻りをすれば絶景だったろうな、とそれのみ心残りです。
今回、息子はボロ雑巾状態になってしまいましたが、履いていたシューズは子供用ナイキのスニーカー。
今まではこれで問題なかったのですが、それは低山での話で登山道は”土”。
この靴で岩上を渡り歩くような動きは、降り時に足裏に負担がかかり過ぎた様子で足裏全面及びアキレス腱に痛みが出ていたようです。
今回は息子に悪いことをしました。
でも、この山登れれば富士山も登れるでしょう。
子供の足なのですぐサイズが合わなくなるので、登山靴の購入を躊躇していたのですが、今回の件の詫びも含めさっそく登山靴を購入してみようと思います。
本日は若干の渋滞にはまりつつ帰宅。
SECRET: 0
PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
雄大な岩手山に感激です^^
子供の成長は嬉しいものがありますが
直ぐに着れなくなったり、履けなくなったりで
思案のしどころも多々ありますね。
親子登山もきっとイイ思い出になりますね。
お疲れ様でした。