先日、”モンベル「バランスライト40」”について防水性能の確認をとりましたが、同時に”ドイター「スペクトロAC24」”についても防水性能の確認をとっておりました。
*モンベル「バランスライト40」の防水性能確認記事はコチラ → モンベル「バランスライト40」について(防水性能確認実験)
今回はこの件についてご報告いたします。
このザックは購入以来、山行毎に座布団代り、登山道でスッ転んだ時の緩衝材としての役割、時にはヤブ漕ぎにつき合わされたりと、私の厳しい要求に応え続けており、購入後、まだ半年も経っておりませんが、早やお疲れ気味。
特にクリーニングもしておらず、山で風雨に晒されたまま、自宅で放置されている。
回りくどい言い方をしましたが、要するに一切メンテナンスはしておらず、撥水性能の低下は免れない。
このザックの記事作成日現在のコンディションはこんな感じです。
そのザックへ風呂でシャワーを全開で放水。
3分ほど経過し、浸水状況を確認してみる。
まずは上蓋内。
キッチリ浸水・・・。
と、いうことは・・・?
もう、画像は掲載しません。
本体内もキッチリ大浸水。
なお、前置から。
この”ドイター「スペクトロAC24」”に採用されている生地は、”Deuterヘックスライト100D”というものと、”マイクロリップナイロン210D”というものです。
いずれの生地も裏地はツルツルしており、これについては”ポリウレタンコーティング”が施されている結果です。
つまり”生地”としてはPUコーティングによる補強の副次的な効果として防水性があると思われますが、それにも係らずこの浸水っぷりはどういうことなのか?
浸水に大きく寄与していたと思われるのはファスナー、及び、ザックの構造上の問題と思われます。
上蓋ファスナー。
上蓋のファスナーはフラップにより保護されているものの、採用されているファスナー自体は一般的なもの。
この形のファスナーは簡単に水を通す。
フロント下部、ジップオープン部分。
このザックはパッキングされた状態で、ザック底面まで手軽にアクセスできるよう、前掲画像のように大きく開け放つことが可能です。
これはこれで、当然ながら便利にこのザックを使えるよう”良かれ”との考えでの機能と思いますが、反面、この機能により、ザック表面の構造が複雑になる。
具体的には、お~きく開口部ができることになり、その開口部の開閉は前掲写真同様の簡単に水が侵入するジッパーが採用されている。
しかも、そのジッパーは上下に長く設けられており、あたかも水の通り道のようになってしまう。
これらが原因で、簡単にザック内に水が浸入している様子です。
このザックには”ザックカバー”必携だな・・・。
*結局、ザックカバー購入しました… → モンベル「ジャストフィットパックカバー25」について(概要)
*ドイター「スペクトロAC24」の概要記事はコチラ → ドイター「スペクトロAC24」について(概要)
*ドイター「スペクトロAC24」の実容量の確認記事はコチラ → ドイター「スペクトロAC24」について(実容量確認)