先日購入した”モンベル「バランスライト40」”。
上蓋のファスナーには”止水ジッパー”が採用されている。
また、カタログデータ上、特に記載がないものの、素材裏面はツルツルしており、恐らくポリウレタンかシリコンによるコーティングが施されている。
これらを見て、私が思い至ったのは”ある程度防水性能が確保されているのでは?”というものです。
そうでなければ”止水ジッパー”を採用している意図が解らない。
皆さんご存知のように、雨が降った際のザックのカッパは”ザックカバー”。
これ”頭隠して尻隠さず”ではないですが、ザックにザックカバーをかぶしたとしても完全防水にはなりません。
ザック表面についてはそのカバーで覆われるとしても、ザック背面・ショルダーパッドはカバーされない。
結果、ザーザー降りの中、ザックを背負ってそれなりの時間を歩けば、どの道、ザック内は”濡れる”わけです。
極薄素材なのに強度が確保される等、素材面で技術の進歩が目覚ましい昨今。
雨粒位弾かなくてどうする!との期待?のもと、今回は”モンベル「バランスライト40」”に風呂でシャワーを浴びてもらいました。
今回はその結果をご報告いたします。
約3分ほど、シャワーを全開にしてザックに水を浴びせる。
期待通り?に素材は水を弾いてくれました。
次に上蓋内の浸水を確認してみる。
浸水無し。
目立つシミも無し。
次はザック底面。
浸水無し。
目立つシミは発見。
滲みていた場所は、ザック正面、”(本体)210デニール・ナイロン・ダブルリップストップ”と、”(底部)1000デニール・バリスティック®・ナイロン”のつなぎ合わせの部分です。
これは、シャワー放水途中にザックが寝てしまい、前掲画像で滲みていた付近に大きな水溜りができてしまい、その状態が30秒ほど続いたことが原因かもしれません。
しかし、縫目をシーム処理している訳ではないので、滲みていても不思議はない。
モンベルが”このザックは防水です!”と言っている訳でもないですし、縫目にシームテープが貼られている訳でもないですが、防水性能というよりは、高い撥水性能を有していることは確認できました。
しかし、各素材自体は撥水性能のみならず、防水性能を有していると思われ、恐らく、1時間、シャワーを浴びせかけようが、縫目はともかく、生地自体は水を通さないと思います。
また、撥水性能については、使用に伴う時間の経過や汚れで劣化していくので、撥水性能を維持する為には、クリーニングや適時、撥水剤の塗布が必要となります。
やはり問題は”縫目”。
完全防水を目指すなら、アライテントのシームコートでも使って、縫目を目止する位しか手がなさそうです。
まあ、”目止”って言っても切がないので、”どの道濡れる”式で言えば、この位の防水性能が確認できれば上々といったところでしょうか?
今回の実験を踏まえ、テント泊装備総重量に慄いている私は、一点でも装備を削りたく、このザック使用の際はザックカバーは使用しない予定です。
なお、雨は”上”から降るとは限りません。
風が強いと雨が巻き上がり下から上へと吹き上がる可能性もあります(家の雨漏りと同じ原理)。
この”モンベル「バランスライト40」”の中蓋吹き流し部分の生地裏地もなんらかのコーティングが施されており、本実験結果同様、防水性能を有していると思われ、下から上へ吹き上がっても問題ないとは思いますが、実地で使用したことがないので断言しかねます。
*モンベル「バランスライト40」の概要記事はコチラ → モンベル「バランスライト40」について(概要)
*モンベル「バランスライト40」の実容量の確認記事はコチラ → モンベル「バランスライト40」について(実容量確認)