日本三百名山「山伏」(西日影沢より大谷崩周回)

山行記録

◎2013.4.24(Tue)天気:晴れ後曇り 気温:4.8~12.2℃

◎コース:08:19西日影沢登山口駐車場-08:54大岩-09:38逢峠-10:40西日影沢分岐-10:50山伏山頂-12:03大平沢ノ頭-12:56新窪乗越-13:31扇の要-13:56記念碑公園-14:43大谷崩分岐点-15:05西日影沢登山口駐車場(行動時間:6時間46分)

◎標高差:約1170m

05:00にセットした目覚ましより早く、自然に目が覚めたのは04:00過ぎ。
起きて携帯を確認すると今日、山を共にする予定のN島氏よりメールが入っており、飲み過ぎて行けないとのこと。

結果、私一人で山へ行くことにする。

前夜、N島氏が会社の納会があることは知っていた。
飲んだ次の日の山行で早起きは辛いだろう、と遅めの出発で近場の丹沢を予定していましたが、たまたま予定より早く起きたこともあり、私が行ってみたかった山へ行くことにする。

その山は南アルプス南部に位置する”山伏”。

先週の小金沢連嶺同様、”雪があるうちに…”と考えていましたが、今や雪は消えてしまった…。
しかし!
先週末の降雨は横浜では雨だったが、長野辺りでは里でも積雪となっていた。
南アルプス南部の山でも、きっと!いや…少なくとも!山頂付近は積雪となっているだろう、と予感していた次第です。

そんなことで、冬の宿題のやり残しを片づけるような気持ちで、安倍川に並行する県道を北へと車を走らせる。

現地、西日影沢登山口(勝手に命名…)到着は08:04。
西日影沢登山口

時計の気温計で12.2℃。

ぼちぼち準備して出発。

08:19西日影沢登山口駐車場

西日影沢登山口駐車場

現在歩いているこの林道は”作業道”で、現在も頻繁に利用されている様子。
この狭い道を朝からダンプが行き来し、さっきも駐車場脇で車のすれ違いで難渋していた。

本日予定のルートは、ここより山伏登頂。
後、稜線伝いに新窪乗越へ向い、体力の余力次第で大谷嶺登頂。
大谷崩で下山。
そんなルートを予定しています。

駐車場をでるとすぐ、登山口到着。
山伏登山口

さっそく入山。
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入山すると目につくのが”軌道”。
軌道に沿って暫し進む。

すると、”西日影沢”にでる。
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”ほ~、沢がある…”

ヤマレコで山伏の山行記録をサンザン見ていたが、雪の記録ばかり見ており”沢”の記憶が薄かった。
地図を見れば登山道沿いに沢があるのは明らかなのですが、まあ、初めて気がついた次第です。

このところ、沢には縁のない登山が多かったこともあり、この水量も豊かな沢のお陰で、気が和む。
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こんな感じでプチ徒渉点もある。
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これは、途上で現れる”ワサビ田”。
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使われている雰囲気はない。
ワサビ田を過ぎれば、すぐ”大岩”に到着。

08:54大岩

大岩

”大岩”周辺にはデカイ岩が手前、奥と二つ並んでおり、前景画像は奥の岩。
ここに道標が建っている。

更に進むとまた、橋。
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この沢沿いルートは時折、傾斜がキツクなるものの実に気分が良い!

この先、樹林帯に入る手前にこんな感じで水場あり。
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なお、樹林帯の雰囲気はこんな感じで傾斜がキツイ!
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このキツイ斜面は途中で崩壊地となる。
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この後は再度、ワサビ田が現れ、その先ガレ場を通過する。
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ここでようやく、沢の流れは途切れる。
この涸れ沢を詰め、後、山腹ルートを進む。

09:38逢峠

逢峠

ここまで登っても今のところ雪はない。
ぼちぼち出てきてもいい頃なんだけど…。

で、ふと山頂方面を見上げると”ガス”…?
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私は今、南斜面側にいる。
その背後は晴れているものの、山頂付近にはガスが張り付いている様子。
”早く行かねば…”
先を急ぐ。

この先は暫し、樹林帯が続き、眺望は効かない。

そんなこともあり、黙々と登っているとようやく雪のカケラを発見。
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日当たりが悪いところにポッツリ残っている。
状況から察するに、これは先週末の降雪の残骸の様子。

更に進むと、今度はアイスバーンの残骸。
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こちらは根雪の残骸と思われますが、あまりに気温が高く、既にアイスバーンではなくシャーベット。

こちらはヤマレコでよく見かけたトラバース点。
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ここは降り側斜面も樹林の密度は薄く、雪がついた状態で、ここでヘマするとマッサカサマポイントですが、現在はこのとおり、危険のカケラもない。

更に標高を稼ぎ稜線近くなると、残雪はかなりまとまってくる。
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ここはもはや主稜線上といっていい場所で、地形はフラットになる。
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10:40西日影沢分岐

西日影沢分岐

”へへへッ…”
我ながら気持悪いですが、嬉しさのあまり思わずほくそ笑む。
作戦は当たった。

ここより緩い坂が山頂まで続く。
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で、樹林帯を抜けた。
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10:50山伏山頂

山伏山頂

時計の気温計で9.7℃。

山頂はだだっ広く、眺望が効くのは北面のみ。
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南アルプスの山並みを望める。

さて。

時間的には飯を喰ってもいい頃合いですが、座るのに適当な場所がない。
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まだ、空腹というわけでもないので、山頂滞在もそこそこに予定ルートを消化するべく前進することにする。
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すると景色は一変する…。
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今、私が立っているのは北斜面だ。
2466-31 *クリックで別ウィンドウ拡大表示可

地形図では比較的稜線の芯を進むルートが示されているが、現地のテープ・トレース等追うと上のようになる。
コツコツとでてくる小ピークを巻いているわけですが、巻くのは北面。

結果、未だ雪深く、私が確認できた最大積雪量はこれ位。
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ストックを雪面にズボッと差し込んだわけですが、ストックの長さは105cmにセットしています。

確認できるトレースはワカンの方一人前のみ、かつ、古い。
ウッスラとしたトレースを追う。

ここにきて、晴れからガスへと天候が急変する。
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さらに風がでてきて寒い!
時計の気温計を確認すると、先ほどまで10℃弱あった気温が6.1℃まで下がった。
ここでカッパを着用する。

あれよあれよという間に、だんだんガスは濃くなっていく…。
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画像ではたんに煙っているだけですが、これが飛ぶように流れている。

とは言いつつも、こういう景色も意外に好きだったりする。
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前々から”山伏”に登ってみようと考えていたので、大まかなルートは頭に入ってはいました。
しかし、今日については朝起きて”じゃ、行くか!”というノリで来てしまった。
山伏山頂 → 新窪乗越間については、”稜線を進むだけ!”という認識しかなかった。

現実に歩いてみるとコツコツ、ピークを踏む。
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まあ、”地形図見ろよ!”っていう感じなのですが、コツコツ現れるピークにより現在位置の把握がしずらい。
実際現地を歩いてみると、トレース・テープがハッキリしていたので、GPSも出さずに黙々とこれを追っていただけでした。

結果、”大平沢ノ頭”を通り過ぎたことに気付かず、進んでしまう。

12:03大平沢ノ頭

そんなことで、画像に残っておりません。
記載の時間はGPSによるものです…。
ペースを落としているつもりはないのに係らず、ルート間のコースタイム以上歩いている。
それで、”あ!見過ごした”と気付いた次第です。
GPSを確認すると、新窪乗越はすぐ先にある。

今日は風が強い。
乗越に至れば風が強くなるだろう。

乗越手前の小ピークにて、風下に隠れ、飯を喰うことにする。
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相変わらず風が吹いており、寒い。
時計の気温計を確認すると4.8℃と更に気温が下がる。

12:56新窪乗越

新窪乗越

雪はここでお終い。
景色が良くないこともあり、どうも”大谷嶺”へ行く気がしない。
このまま下山することにする。

この後は南斜面の大谷崩の谷戸を降ることになる。
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道の雰囲気はだいぶ変わり、アルプスの一端の本領発揮か?ガレ場が続く。

更に進むと、蟻地獄のようなすり鉢地帯に突入する。
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斜面の状態は浮石しかない。
結果、足を置いた場所は100%崩れる。
崩れはするが、それは”ガラガラ”といった形容ではなく、”ドロドロ”と崩れる。
なので、浮石が崩れても石が下へ飛んでいくということはない。
傾斜はかなり急で、この斜面で一気に標高を落とすことになる。

更に降る…。
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ん?
トレースが途切れた。

前方に生えている木にテープが巻かれていたので近寄ってみる。と…。
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え?
これ行くんッスか…?

画像では傾斜感がイマイチですが、実際の傾斜角は進入するのを躊躇するほどに急だ。
これを行こうと思えば、ジャリを雪に見立ててこの斜面を大崩れに崩さざるを得ない。
已む無く、ストックでバランスをとりつつ、そのようにして降る。
そんなことでこの斜面は、降るは降れますが、登るのは厄介だ。
やはり、ジャリを雪に見立ててキックステップでもきるしかやりようがない。

どうもこの斜面は怖い。
降っている最中から、あちこちでカラカラと石が落ちる音がする。

斜面途上にて。
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こんな岩が転がってるし…。
こんなのが私に向かって転がってきたら”岳”の阿久津くんみたいになってしまう。
そんなことでイソイソと降る。

で、ようやく樹林帯に逃げ込んだ…。
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13:31扇の要

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ここは先ほどの樹林帯の延長にある。
画像に写っているコンクリートは砂防ダムの上端らしい。

付近の斜面の状況。
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あり得ない!
っていう位の間隔で斜面が崩落しており、正に崩落地帯の巣!
ガスで周囲がよく見渡せませんでしたが、大谷崩上部の両サイド斜面も同様の状態と思われます。

更に降ると林道にでる。
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ここに登山ポスト在り。

林道途上にて。
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”誕生!”って…。
どうやら大谷崩れの誕生を祝っている様子ですが、誕生しなかった方がよっかたと思うのですが…。

ガスに埋まる大谷崩れ。
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本日は、あいにく先ほどの看板のような全貌を拝むことはできない。

13:56記念碑公園

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ここより先はアスファルト道となる。

なお、車が進入できるのは、公園下まで。
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こんな感じで車止めがあります。

この先、大谷崩分岐点までは距離がチト長い。
ヤマレコで、どなたかがここに自転車をデポすればよかったと書き込んでいるのを拝見していました。
確かにそのとおりだ。
歩けば50分ほど要するが、自転車ならものの5分ほどで降りきることができるだろう。
あ!私の場合は自転車を買う、というところからスタートしなければなりませんが…。

距離が長いので、こんな写真を撮ってみたりする。
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どこに通じているのか?地図を見ながら、あれやこれやと想像しながら長い坂を降る。

14:43大谷崩分岐点

大谷崩分岐点

ここを右に曲がれば駐車場に戻る。

車で通り過ぎる景色はあっという間だ。

朝はまったく気付かなかったが、山腹が新緑で紅葉かのように燃えている。
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車が止めてある場所まで、短い距離ではありませんが、こんな景色を愛でつつ歩く。

ガスに埋まる山伏。
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いやはや…。
朝とは大違い。

15:05西日影沢登山口駐車場

西日影沢登山口駐車場

無事、帰還。

時計の気温計で11.7℃。

本日は山中で出会った登山者は二名でオヤジのみ。
いづれも山頂で出会ったもので、大谷崩方面は無人。
想像どおり、オヤジ好みのヒッソリとした山でした。

本日は寄り道せず帰宅。

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