「山岳保険」について(遭難死後対策)

私は「山岳保険」に加入しています。
山岳保険の加入必要性の可否について偉そうに論じるつもりはないのですが、今回は私が加入している保険についてご報告してみようと思います。

私が加入している山岳保険は「レスキュー費用保険」と呼ばれているもので「日本費用補償少額短期保険」が運営しているものです。

契約内容は、

  • 保険金額:300万円(免責:3万円)
  • 保険料:5000円
  • 保険期間:1年
  • 加入方式:掛捨て

となっています。

保険の対象は遭難事故にあった際の捜索・救助費用(日本国内、海上を除く)で、原因・季節・場所・活動形態を問わない、という内容です。

この保険に加入したきっかけはヤマケイ掲載の広告で、保険加入の必要性を感じたのは以前の山行の経験からでした。
*以前の山行 → 西丹沢 本棚~畦ヶ丸(バリエーションルート)

私はクライマーではなく、ストイックでもなく、身の回りの人間が山で遭難や死んだことはありませんが、平日、丹沢のバリエーションルートを歩いていて人に会ったことがない(丹沢に限りませんが・・・)。
”この辺りでルートから外れて死んだら誰にも気づかれないな・・・”と、多少、不安を感じた為、”せめて保険位”と思い加入してみた次第です。

現実に”捜索・救助”となれば当然、金がかかる。
救助で民間ヘリをイッパツ飛ばせば100万円位請求されるようなので、”ま、損はないか”といったところです。

上のように生きていれば自分で金の算段をする訳ですが、保険の必要性を感じたバリエーションルートの途上で万一、私が死に、誰にも発見されず、更に1年ほど経過すれば間違いなく白骨死体となっていると思います。
白骨死体が発見された場合、当然”誰だこれ?”となるハズで、その際、発見者の手を煩わせることのないよう今回準備しておくことにしました。

それは、保険証書の一部をラミネート加工し財布に入れて持ち歩く、という作戦です。
白骨死体である私の傍らにはザックがあるハズであり、その中を漁ればカードが入っている、という仕組みです。

証書の下部がこのようにカットできるようになっている。
DSCF4048.jpg

で、ハサミで切り取り、不足情報(自宅住所、血液型等)をボールペンで書き込み、これでラミネート加工する。
DSCF4047.jpg

加工はシールをはがしてペロッと張り付けるだけなので簡単です。

で、完成!!
IMG_1435.jpg

要するに”身分証明書”です。
これで10年位、風雨に晒されても判読できると思います。

今回はちょっと重いテーマとなりましたが、私はスーパーマンではなく、ただの人間なので”万一”のシチュエーションを想定してみました。

日本費用補償少額短期保険「レスキュー費用保険」ホームページはコチラ:http://www.nihiho.co.jp/

DSCF4047.jpg *手貼り ラミフィルム「定期券サイズ」の最新相場はコチラ

「山岳保険」について(遭難死後対策)」 に2件のコメント


  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    私も昨年まで同じ保険に入っていましたが
    最近ではバリエーションもやるようになったので
    日本山岳協会の山岳登はんコースに切り替えました。

    http://www.jma-sangaku.or.jp/kyosai/insurance/type/
    万が一に備えるのって大事ですよね!


  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ラッセルさん>
    おはようございます。
    そうですね~。
    フツーに登山道でそっくり返ってスッ転び、後頭部打撲でお陀仏の可能性も否定はできないですから。
    町でそんなことになったら”運、悪かったね”でお終いですが、山でなったら”山に行くからだ”と責められかねませんからね~。
    ラッセルさんの切り替えた保険も拝見しました。
    個人賠償もついているんですね?
    ちょっと興味有り。

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