”山でとっていいのは写真だけ。残していいのは足跡だけ。”
登山に係るよくみかける標語ですが、こと、ウ○チの問題となりますとこの標語を守るハードルはかなり高くなる。
今回は”ウ○チシャベル”を買ってみた。
とは言ってもワンちゃん用ではなく、私専用です。
春ウララの今日この頃。
”人けの無い山へ泊りに行きたい!”と思案していた最中、ウ○チシャベルの必要性を感じ購入してみた次第です。
山におけるトイレの問題はナイーブな問題なので、その問題について深くつっこみません。
ただ、私事で言えば、時折、”キジ撃ち”をたしなむ。
その場合、出した一物は持ち帰えらず、極力、その痕跡を消す。
私の場合、”愛煙家”ということで、常にポケット内にライターが入っているので、ティッシュはその場で焼却処分し、火が消えるまで見届ける。
これが、私の”キジ撃ち”時の作法です。
その”痕跡を消す”方法ですが、今までは、登山靴で土を蹴って多少土をほじくり返し、その穴へ投下し、後、ほじくって出た土を被せる、というやり方でした。
しかし、この方法の場合、土が予想以上に固かったり、又は草木の根っこが生えていることで私が欲する穴を確保できないケースもあり、痕跡を消す作業が不完全になってしまう場合がある。
そもそも登山靴で土を蹴ってもそんなに広く、深くは掘れない。
そんなことで、スコップの必要性を感じた次第です。
で、買ってマジマジと見ているとなかなかの曲線美!
ちょっと欲を言えば…。
スコップサイドがノコギリ状に加工されていれば、より掘りやすいかも?
取手部分は塗料による滑り止め加工で、スコップ部分と手触りを比べれば明らかにその効果有り!
これならグローブをハメながらでも掘れるかな?
欲を言えば、この取手部分に切れこみがあれば、簡易ながらペグの代用になりそうな気がするんですけど…。
識者による「排便処理方法」
山と渓谷2011.5号に排便処理方法について引用文が掲載されていましたので以下に抜粋。
◎「リーブ・ノー・トレース」(米国NPO)による推奨方法
”深さ15~20センチ、幅10~15センチほどの穴を掘り、そこに排泄し、使用したトイレットペーパーは持ち帰ろう”
◎「山でウ○コする方法」(キャサリン・メイヤー著)
”穴掘りをするにあたって少しホッとするのは、何も地球の裏側まで掘れというわけではないことだ。排泄物を分解するのにもっとも効果的な酵素は、土壌の上部20センチ以内に住んでいる。だから、15センチから20センチほど掘ればいい。こうすれば動物の接触を防ぎ、羽虫が病原体を人間の食材まで運ぶのを防いでくれる。”
その他。
- 登山者は携帯用スコップを持参するべきだ。
- 排泄場所は水場から最低でも60メートル離れ、ほかの人がトイレに選びそうもないところで行う。
- 尿は急速に蒸発するので、感染症でもない限り、あまり神経質になることはなく、人の来ることがなさそうな場所で済ませればよい。
”キジ撃ち””花摘み”が予定の行動、という方はまず、居ないと思います(そのような性癖の方は別ですが…)。
また、山域により神経質な対応をとるべき所もあると思います。
反面、元々、ほとんど人が居らず、入山者も無く、人間より猿・鹿が圧倒している山域もあります。
私はどんな山域でも”なにがなんでもウ○チを持って帰る”ということには、正直、抵抗を感じますので、臨機応変でいきたいとおもいます。
カタログデータ
1mm厚のステンレス製で、軽く持ち運びにも便利です。
【重量】40g
【カラー】カラーなし
【価格】1200円(*モンベル「ハンディスコップ」の最新相場はコチラ)