LEKI「SPDサーモライトXL」について(概要)

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div class=”postscript”>引退年月:2014.07
使用期間:約2年3ヶ月
引退理由:息子に譲渡
後継機はコチラ → <a title=”ブラックダイヤモンド「トレイルプロ」について(概要)” http://100-meizan.com/archives/5540/” target=”_blank”>ブラックダイヤモンド「トレイルプロ」について(概要)

今回ご紹介の”LEKI「SPDサーモライトXL」”は輸入シリーズ最終章です。

トレッキングポールについて、特に不自由していたわけではないのですが、”スピードロックシステム”の誘惑に負け、購入してしまった次第です。

開封
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アメリカ仕様故か?”スリップレスラバー(石突き先のゴムカバー)”は付属されていません。

スピードロックシステム
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3段組みのシャフトで構成され、全てのシャフトを”スピードロックシステム”で固定することが可能です。
このシステムの最大のメリットはグローブをしながらシャフトの伸長が可能なところです。
また、今までのシャフトを回転させることで固定していた”スーパーロックシステム”の場合、長時間使用していると勝手に回転が緩み、シャフトが縮んでしまうことがありましたが、スピードロックシステムであれば構造上、そういったこともなさそうです。
輸入代理店キャラバンのホームページでこのスピードロックシステムの説明として、

”シャフトの径全体を締め付ける構造(特許申請中)が特徴。これによりシャフトの一部部分だけで締め付けるワンタッチ方式よりも、高い固定力を発揮できます。また、シャフトの歪み、そしてこの歪みから発生する固定力の低下もありません”

とある。

この特徴故か?ブラックダイヤモンドの同等ロックシステムと比較するとロック部分の構造が大きくなっています。

分解
DSCF3697.jpg

このトレッキングポールの径は”16/14/12mm ”で、今まで私愛用の”LEKI AGピークXLアンチショック”と比較すると一回りシャフトが細くなっています。

この一回り細い径について、私は過去に一度痛い目にあっており、具体的には私の全体重(70kg弱位)を1本のポールにかけた際、シャフト最下段(12mm)が大きく湾曲してしまったことがあります。
故に、上記のような荒っぽい使用方法には向きません。

全てのシャフトをスピードロックシステムで固定するので、ソフトアンチショックライト(SAS-L)は付属しません。
DSCF3698.jpg

が、アンチショックについて必要性をあまり感じない私は大して気にならない。

なお、シャフトを分解するにはスピードロックのレバー裏にあるこのボルト(スピードダイヤルというらしい)を緩めることで可能となります。
DSCF3696.jpg

このプラのボルトは大きく作られており、指で回すことが可能です。
仮に、ネジ部分に砂利が噛んで硬くなった場合でも、何かプレートやコインを差し込んで回すことが可能で、ドライバー等器具は基本、不要です。

スピードロックシステムのホールド性能について

LEKI USAのホームページを拝見すると、以下の資料が掲載されています。
217-1.png

LEKI社製品の各シャフト固定システムのホールド力を表示したものなのですが、スピードロックシステムのホールド力は低い。
しかし、低いといえども”67kg”の圧でも固定する能力があるので当然、充分なホールド力と思います。
これは、ポールへ垂直に圧を掛けた場合のデータと思われますが、現実の使用においてキッチリ垂直に圧がかかるケースはほぼゼロなのと、現実の使用で”67kg”の圧がこのトレッキングポールに加わった場合、ホールド力が足りずにストックが縮んでしまうよりもシャフトがひん曲がってしまうと思います。

スーパーロックシステムの”154kg”についても言うに及びません。

ま、一つのご参考ということで。

カタログデータ

シャフト直径を16ミリにした軽量モデル。ロンググリップ採用。斜面の変化に合わせやすくなっています。スピードロックで冬山などでの使用にも最適。
【カラー】660ブルー
【サイズ】67〜135cm
【重量】約520g(組)
【直径】16/14/12mm アルミ
【グリップ】エルゴンサーモロング
【価格】17,850円(税込)(*LEKI「SPDサーモライトXL」の最新相場はコチラ