カテゴリー上、内容の不備に気付きましたのでスマートフォンの耐寒性能を確認してみました。
今回はこの結果についてご報告いたします。
私が”不備だな”と感じたのは、スマートフォンの電池は寒冷地で正常に機能するのか?
この点について本カテゴリーの記事を読んでいただいた方に対して、”デジカメのバッテリーと同じような耐寒性能”とコメントをお返ししてしまいました。
皆様は雪山にデジタルカメラを持ち込んだ際、バッテリーを満充電したはずなのにカメラの電源を入れたらバッテリー残量がいきなり赤マークになっていたご経験はありませんでしょうか?
*参考:http://okwave.jp/qa/q6440266.html
私はこのような経験があり、上のようなご返事を差し上げたのですが、本当にそうなのか?
コメントをお返ししておきながら不安になりましたので、実験してみた次第です。
実験環境は自宅の冷凍庫内。
実験方法は、満充電したスマートフォンを”山旅ロガー”のみ起動して冷凍庫内に放置する。
で、何分起動し続けるかを確認します。
スマートフォンの設定状況は、
1.使用電池は、ノーマル電池
2.バックグラウンドで起動しているアプリを、アプリ「Super toolbox +10」で全停止。
3.山旅ロガーの設定は、
- 測定モード:徒歩
- 測定間隔の距離:50m
4.通信モードは”機内モード”
といった状況です。
で、実験スタート。
1.スマートフォンのバッテリー充電状況を確認すると、99%。
↓
2.さっそく冷凍庫に投入(11:25)。
冷凍庫内は-18℃。
↓
3.4時間20分経過し、バッテリー状況を確認するべく一度冷凍庫からスマートフォンを回収。
ん?動かない。
スマートフォンは既に電池切れになっており、沈黙していました。
スマートフォンに充電器を差し込み、バッテリー消費の経緯をアプリ「BatteryView」で確認してみると・・・。
やはり急激に電池が消耗している経緯を表示している。
更に詳細なデータを確認するべく、データをCSVで出力してみると”14:10:52”に電池残量はゼロになっていました。
*実験結果:-18℃の環境で山旅ロガーが起動し続けるのは2時間45分
*1.ノーマル電池の場合。
*2.山旅ロガーは起動していますが冷凍庫内なのでGPS電波は受信していません。
*3.常温下での実験結果はコチラ → スマートフォン登山用GPS化計画(「地図ロイド」+「山旅ロガー」(電池消費量確認))
まあ、予想通りの結果と申しますか、やはり低温下で連続使用するのには向かない様子です。
また、タッチパネルが結露し霜が張り付き操作はぎこちない。
心なしか?結露の影響の問題だけではなく、反応が遅くなるようです。
なお、ガーミン「オレゴン450TC」で同様の実験を以前に実施したことがありますが、連続使用するのに問題ない結果を残しています。
*実験結果はコチラ → ガーミン「オレゴン450TC」について(耐寒性能確認実験)
上記実験の際、使用した電池は”ニッケル水素電池”です。
雪山でスマートフォンを積極的に使用するのであれば、ニッケル水素電池を電源とする充電器を併せて持ち歩けば、バッテリー切れの不安は多少解決すると思います。
*スマートフォン用ニッケル水素電池充電器の最新相場はコチラ
最強パターンとしては使用可能温度域が驚異の
”-40℃!!”
のリチウム乾電池があります。
これなら、日本に居る限り低温下における電池消耗で悩まされる心配はありません。
*スマートフォン用リチウム乾電池充電器の最新相場はコチラ
実験機:docomo「T-01C」