プリムス「IP-250U ウルトラガス」について(気化促進機構とは?)

今回は、プリムス「IP-250U ウルトラガス」についてイワタニプリムスのホームページ上にサイズ・重量等表示がなかったのでそれらに関するご報告と、プリムス特有の”気化促進機構”とはなんなのか?

今回は、これらについて迫ってみたいと思います。

重量・サイズ

重量(未使用品)
DSCF2738.jpg 374g。

ガスの容量は220gなので、純粋にカートリッジのみの重量は154g。


DSCF2750.jpg 105mm。

高さ
DSCF2751.jpg 85mm。

気化促進機構とは?

プリムスガスカートリッジシリーズ中、U/Tガスについてはカートリッジ側面に”気化促進機構内臓”とプリントされていることに気が付かれている方も多いことと思います。
DSCF2891.jpg

これ、いったいどんな”機構”が内臓されているのか?

イワタニ・プリムスのホームページに若干の画像が掲載されています。
コレ(リンク先ページの最下部にあります。) → http://www.iwatani-primus.co.jp/products/primus/23.html

説明書きを読んでみると”全体に特殊素材が貼ってあるため内部の液化ガスが減るほどに気化面積が拡大。すばやく熱を吸収し気化を促進します”とありますが、イマイチよく理解できない。

まず、これを理解する上で頭を整理しなければならないのは、イソブタンにしろプロパンにしろ、沸点はそれぞれ-12℃、-42℃と低温だということです。
例えば外気が0℃だった場合、人間にとっては寒くてもガスにとっては沸点以上の外気温なので”グツグツ”煮えたぎる外気温です。
ガスが蒸発することで気化熱が生じてカートリッジ本体が次第に冷えていき、結果、液化ガス自体も冷える。
イソブタンであれば沸点が-12℃なので、液化ガスの冷えがこれに近づけば近づく程気化しずらくなりドロップダウン(パワーダウン)が生じる。

と、いうことは人間が”寒い”と思っている外気温を極力カートリッジに吸収させることができれば、ドロップダウンが生じるのを遅くできる。
イワタニ・プリムスホームページに掲載されている画像から推察するに、そういった考え方の様子です。

イワタニ・プリムスホームページ掲載の画像を拝見すると、カートリッジ内部が二重底のようになっています。
ガスが減れば減るほど液化ガスが接していない二重底の面の部分が増え、その増えた面積分、二重底構造になっていないものよりは外気温をカートリッジに吸収できる?、という仕組みの様子です。

この二重底の元である”特殊素材”をど~しても見てみたい私は、ガスカートリッジの底を缶切りで開けてみることにしました。

これがまた・・・。

なかなか開かない。

缶詰の厚みとは比較にならない程スチールが分厚い。
缶切りを2本ダメにしました。
で、ようやく

開缶!!
DSCF2894.jpg

確かに何か?入っている。

取り出してみると・・・
DSCF2895.jpg

これは”紙”です。
もしかしたら、表面に特殊な塗料でも塗られているかもしれませんが、ベースについては間違いなく紙です。
まあ、確かに”軽量化”ということを念頭に置けば素材が軽いに越したことはなく、それが”紙だ!!”といわれれば”なるほどネ~”と思わなくもないですが、どんな”特殊”素材がでてくるか?楽しみだった分、苦労の割には拍子抜けといった感じです。

驚愕商品のご紹介

ガスカートリッジを開缶した結果は上記の通りなのですが、今回この記事を作成するにあたり私が最も感心した、流石”メイドインジャパン”と思わされた、そういった一物をご紹介したいと思います。

それはコレです。

NEW COOKDAY「五徳缶切・栓抜」
DSCF2896.jpg

開缶するにあたり、”缶切りを2本ダメにした”とお話ししましたが、これらは100円ショップで購入したものです。
刃を缶に食い込ませるべく”グッ!!”と力を入れると一発で刃が”グニャ”と曲がる。
まったく話になりません。

諦めのつかない私は尚も缶切りを探し求めるたところ”NEW COOKDAY「五徳缶切・栓抜」”と出会うことになります。
KAI印付きの頼もしげなヤツです。
価格は今までの缶切りの5倍弱で472円。
”これでダメなら開缶は諦めよう・・・”と、さっそく自宅で刃をねじ込んでみると・・・。

喰いこむ喰いこむ!!

ザクザクと切り進み、ものの2~3分程で開缶することに成功しました。
今までの苦労はなんだったのか?これが同じ”缶切り”なのか?その感動がなかなか冷めない私はこの缶切りについてちょっと調べてみると予想通り、

“MADE IN JAPAN”!!

世の中”デフレ”とのことで、価格競争が激しくなっており良いものでも価格が高いとなかなか売れず、売上に響く昨今ではありますが、なかなかどうして、この刃の切れ味は感動ものです。

100円の缶切りじゃこうはいかないでしょ~。

昨今の世情の中、いい物ではありますが頑なに約500円とちょっと高目の缶切りを製造・販売している”貝印株式会社”にエールを送りたく記事にしてみました。

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