「オーツースタイル(酸素ボンベ)」について(高山病考察)

で、開封。
う~ん。

これはちょっと残念。
オーツースタイル

ブルーのキャップがカップとなってボタンの保護を兼ねているのかと思ったらそうではなく、単にデザインでした。
そのボタンはなんの保護、ロックはなさられおらず、これだと、この酸素缶を包装から空けザックに仕舞ったとしたらボタンが簡単に押されてしまう。
現実にこの酸素缶を使用するまでは、この包装を開封しないようが良さそうな様子。

今回はお題目で”「オーツースタイル(酸素ボンベ)」について”としておりますが、私なりに高山病について考察してみたいと思います。

皆さんは高山病にやられた経験はございますでしょうか?
私は多々あります(医者に高山病と告げられたわけではなく、私自身による診立て)。

標高の低い所だと北アルプス”涸沢小屋(標高:2350m)”泊りで、過去2回ほど。
その他、甲武信岳の”甲武信小屋(標高:2400m)”や、”槍ヶ岳山荘(標高:2900m)”で宿泊した際に症状がでています。
いずれの場合でも症状は似ており、深夜、布団で寝ていると頭の中がグラグラし出し、猛烈に気持ち悪くなり夜な夜なトイレに駆け込み、胃の中にあるものを全て吐き出します。

二日酔い、といいますか?酒を飲みすぎた夜、寝ているといきなり気持ち悪くなる、あれです。
全て吐き出してもスッキリせず、まったく回復しません。
そうこうしている内に、睡魔に負け朝になっているというのが高山病になった場合の毎度のパターンです。
翌朝については、回復する場合もありますが、まったく回復しない場合もあります。
まったく回復しない場合、はっきりいって登山どころではありません。

この症状は正に二日酔いと同じ。
頭痛・吐き気・目まい・腹痛・無気力とボロ雑巾のようになってしまいます。
上に挙げた例は小屋泊のケースですが富士登山においては、寝ていなくても症状がでるケースがあります。
私は過去、富士山に登った回数は3回。
内、症状がでたのは1回です。
私が富士山に登る場合、富士山のネームブランド故か?同行者が増えます。
大体、5~10人位。
年齢は、20代中盤~40代中盤で女性も含まれます。
10人位で登った時は高山病の症状がでたのは8割程で、山行メンバーのほとんどがその病魔に襲われました。
症状は、頭痛・目まい。
頭がガンガン割れるように痛くなります。
これは、老若男女に係らない様子で、どちらかというと若手の方がやられてました。

その際の山行は一種遭難状態。
メンバーの統制がとれなくなり、皆、他人の事を構っている余力がなくなり、その場から早く逃げ出したく各自勝手にバラバラと下山を開始してしまいました。

ウィキペディアで”高山病”をキーワードで調べてみると、

高山病とは?:低酸素状態に置かれたときに発生する症候群。
主な症状:頭痛、吐気、眠気(めまい)
根本的な治療:低地に移動
予防方法:①高所順応を行う②ゆっくり登る③常に深呼吸する④十分に水分補給する⑤高所ではなるべく寝ない⑥体を締め付けない

と、ある。

つまり、気圧が低いことが原因で高山病になるというよりは、血中酸素の低下によることが主原因の様子。

私の船釣りでの経験でいうと真鯛(マダイ)の場合、水深が30mだろうが、100mだろうが釣り上げると水圧の変化により浮袋がパンパンに膨れ上がります。
それが原因で半数位死んでしまうのですが、中には水圧の変化に強い個体もあり生き残るやつもいる。
魚と人間は異なりますが、水圧と気圧の違いこそあれ同じ生物。
私個人の考えでは身に受ける圧の変化が最も大きい原因と考えていたのですが、間違えていたようです。

次回の山行予定は待ちに待った富士山。
上記のような訳で高山病が怖い私は富士登山の場合、念の為、”酸素”を持ってゆきます。
使わないならそれでもよく、あくまで”お守り”です。

富士登山で過去一度、高山病の症状に襲われたことがあり、”今こそ”と富士山頂で酸素を吸ってみたことがあります。
はっきりいって”効果バツグン”と体感することは、あいにく出来ませんでした。
”高山病は血中酸素の低下がもたらす症状”と思えば、酸素を吸うことによりプラスにこそなれマイナスになることは無い”ハズ”ですから、「多少マシになったかな~」と思える位です。
”病は気から”などと申しますが、マシになった感は味わえます。
その際に使用した酸素は、ボンベ式の10L。
あっという間に空になりました。
察するにコレッポッチの酸素を吸引した位じゃ足りない様子。

思えば、成人の肺活量の平均は3000ml~4000ml位。
肺活量の計算は大雑把に言えば”吸ってはいての総量”なので、一回の深呼吸で1500cc~2000cc位は吸ってもおかしくない。

と、いうことは、10Lのボンベを一生懸命吸っても、5、6回位でボンベは空になってしまう。
そんなことで富士登山2回目以降、10Lボンベを2つ持参するようになりました。

今回見つけた”オーツースタイル”。
容量は18Lあり、これなら一本で済む。
”お守り”としては多少心強くなりました。

カタログデータ

18リットル圧縮酸素ボンベ
【酸素】99.5%
【充填量】18リットル
【内容積】90cc
MADE IN KOREA

【価格】1,750円(税込)

「オーツースタイル(酸素ボンベ)」について(高山病考察)」 に4件のコメント


  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    もう、1か月半もになります。
    バスツアーで登山に参加しました。
    高山病にならないように・・・と
    皆さん睡眠をとって下さい・・・。
    とのことでイキナリ睡眠の催促でした。(笑)
    私も即、夢の中でした。登山中の呼吸についても
    アドバイスがありました。深呼吸を多く、小刻みに
    とのことでした。
    運よく、高山病にかからず、済みました。


  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    山行蔵さん>
    富士登山の記事も拝見してますヨ。
    高山病は厄介ですよね。
    これ、大袈裟ではなく、山行の満喫度を左右する大事な問題なので、充分、怖さを知らない人にもご理解いただきたい問題なのですが・・・。
    最近の私の山行同行者でも、”カッパ要りますか?”と聞かれることがあります。
    はっきり言って面倒くさいので、心の中では”命が要らないならいらないヨ”と言いたいのですが、なかなかそうゆうわけにもいきません。
    人間ていうのは痛い思いをしないとなかなかご理解いただけないんでしょうかね?(私も痛い思いを経験しながら用心深くはなりましたが・・・)


  3. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ツネイチさん、こんにちは。
    blogの足跡から辿ってきました。
    私も軽い山酔いになることがしばしばあります。
    行動中は大丈夫なんですが、なる時は決まって山行初日の夜で、7時くらいから頭痛がしてきて夜中過ぎまで眠れないことも。
    初めて症状が出たときは高山病なのかなんなのか分らなかったので、テントの中でかなり焦りました。
    これまで症状が出たときの条件は全部バラバラで、いったい何が原因なのかよくわからないのが困りものです。一つの原因かなあ?と、最近は初日のお酒は控えているのですが、テン場でビールを我慢するのもそれはそれで辛かったり(^_^;)


  4. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    Aralagiさん>
    コメントいただきありがとうございました。
    確かに!!
    北アルプス辺りの山小屋泊だと更にビールの魅力が増して、ジョッキサーバーになっちゃうんですよね~。
    これはガマンできません!!

コメントを残す

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください