ご存知の方も多いかと思いますが、奥多摩小屋は平成31年3月31日をもって閉鎖します。
ってか、私は先日それを知った。
そんなことも知らずに奥多摩小屋テント泊の計画をたて、Kと共に雲取山へ向かった。
奥多摩小屋に着き受付を済ませる。
奥多摩小屋にテントを張るのは初めてだ。
テント場は小屋裏にあるのかと思っていたが、小屋前の登山道沿いとのこと。
山と高原地図によると奥多摩小屋のテント場は10張りとあるが、狭いエリアに10張り張るわけではないのでテント場は開放的だった。
しかし、登山道沿いなので、登山者の目がちっとうるさく感じるのは否めない…。
テントを張り、寝床も準備した後、早くビールを飲むべく、雲取山の山頂を踏みにいった。
昨夜は雨。
ヤマテンによると、今日の奥秩父は晴れの予報であったが雲取山は、全般、曇りがちだった。
山頂に着いたのは14時頃。
山頂を示す道標の裏斜面の木々には未だ霧氷が張り付いている。
霧氷が残るほと気温は低い。
陽が射さず、気温も低く、写真を一枚取って、早々に下山した。
まだ15時位かな?
テントに戻りビールを飲みはじめた。
ビールに口をつけたなら、やっぱ、つまみが欲しいでしょ!
その名は、「ヨコザワテッパン」。
鉄板焼きの鉄板を、小さく、薄くしたような仕様だ。
こいつで、まずはソーセージを焼き~の。
そう!テント場で焼肉を可能にするアイテムなんです!
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ヨコザワテッパンはレギュラーサイズとハーフサイズが展開されているのですが、私のは、重量を考慮してハーフ。
ハーフといっても、半分ってわけではなく、概ね、レギュラーの60%ほどの面積にサイズダウンされたモデルです。
かつて、山で焼肉をしようと考えると、フライパン式になっているコッヘルの蓋を使っていた。
この場合、まず、染みでた油が蓋内に溜まってしまう。
また、焦げ付きは容易には落ちず、焼肉後は蓋が使い物にならなくなってしまう。
そこでヨコザワテッパンの出番というわけだ。
網ではないので、染み出た油でバーナーを汚すことはない。
里ではないので、完全フラットな場所にバーナーを置くこと叶わず、びみょーに鉄板は傾く。
その傾斜により低いところに油が集まり、余分な油は鉄板の角から滴り落ちる。
”網代えてー”ってな感じで鉄板が汚れたら、付属のヘラでこそぎ落とすことで何度でも使えるし、両面使用可能。
ヘラで焦げをこそぎ落とし、トイレットペーパーで拭くだけで掃除も完了。
最近のテン泊では必携アイテムとなっております。
「ハーフサイズ」は2人でテン泊に丁度よいサイズですかね。
肉2枚載せた時のサイズ感は上の画像のとおりです。
それ以上の人数ならレギュラーサイズがいいかもです。
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山の時間なんで、時間はのんびり過ぎていく。
焼肉屋じゃないんで、チビチビ一枚づつ肉を焼き、時間が過ぎるのを楽しむのもおつなもんです。
北アルプス雷鳥沢キャンプ場での浸水事件をきっかけに、テントを新調しました。
マイナーなメーカーですが、ビッグスカイ「チヌーク2P」言います。
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テントを新調するべく色々見ていたが、最近の流行りは「広い前室」というところにあるらしい。
広い前室を確保するには出入口は縦ではなく横に配置された方が効率がいい。
出入口を横に配置した場合のデメリットとしては、出入口側に寝ている人を跨がないと奥の人が出れない、という問題が発生する。
”だったらダブルゲートにしちゃえば良くね?”的な発想を具現化したモデルだ。
てなことで、この収納余力となるわけです。
なお、インナーの幅は120-135cm確保されているので、室内空間も二人で使う分(もっとも2Pってことで、メーカーでは二人用設定)には余裕ありっす。
実は大手処を含め一部メーカー、似たようなダブルゲート&ダブルキャノピーってなモデルが販売されている。
それぞれ一長一短あるわけですが、私がこのテントを選んだ理由は、
- 4シーズン対応
- 剛健な仕様
- その他諸々
等々。
詳細は、機会があればまた後日。
久々に道具の話しとなりましたが、歳をとったせいか?なんだか道具の選び方が変わった。
山を始めたばかりの頃は、より軽く、より多機能のものを選んできた。
当然、それは登山の道具として優秀ということなのですが、今回ご紹介した鉄板とテント。
これらは、より軽く、より多機能というルールから見れば、そのルールに当てはまりづらい道具で、山を始めたばかりの頃の私だったら絶対に買わない。
それなりに揉まれたせいか?より軽いテントとか言うならいっそのこと雪があろうが、雨が降ろうがツエルトで寝れるし、焼き物にしか使えない鉄板なんか重量(約500gある)の無駄の最たるものか?
チヌーク2Pは多機能ではあるものの、ペグ、張り綱を含めた総重量は2kg弱に達する。
どうも山を登る目的が変わってきた気がする。
例えばコースタイムは山を登る目的で、コースタイムより何分早かった、みたいなところにかつては達成感を感じていた。
もちろん、ピークハントも目的だ。
山頂を踏まなければ山を登る意味がないと思っていた。
これらの目的を達成する為に、より軽く、より多機能な道具を求め、持ち歩く道具を削りに削っていたわけですが…。
最近は、山で過ごす時間を充実させたい、という思いが強い。
キャンパー色が強くなったということかな?
1泊のコースを日帰りでやっつける、とか、疲れません?
お気に入りのテントを張って、スマホの地デジでテレビ見ながら、のんびり焼肉とかできたらハッピーじゃん!みたいな。
非日常の中にいるのに、下界と変わらない日常を作り出だせる道具に魅力を感じている。
という心境の今日この頃っす。