皆さんは、山行計画をたてる際、なにを参考にされてますでしょうか?
私の場合は、これ。
昭文社「山あるきナビ」シリーズです。
私の山のバイブル。
私の山の師。
私の夜の友・・・。
最近の夜はフトンに入り、「山あるきナビ」をひろげ、次回の山行計画に夢を膨らませつつ、その山行の難易度、行動距離、標高差を確認し、地形をイメージし、ルートを把握する・・・。
寝入るまでの間、この本が欠かせません。
また、本ブログカテゴリー中、山名の頭についているナンバリングは、「山あるきナビ」でふられているナンバーによっています。
これ程愛してやまない”昭文社「山あるきナビ」”。
先日気付いたのですが、既に絶版になっている様子。
2008年版が最終版のようです。
「山あるきナビ」全シリーズ
今回は、再版されるよう願いを込めて、”昭文社「山あるきナビ」”が、いかに良書であるか(あったか)述べてみようと思います。
1.休刊になっていることに気が付いた経緯
私が所有している”昭文社「山あるきナビ」日本~名山を登る”シリーズは、「日本200名山を登る 下巻」を残し、全巻揃っていました。
昨年より本格的にブランク後の登山を復活した私は昨年暮れ頃から、残1冊を得るべく本屋へ立寄る度にチェックしていましたが、売っていない。
それでも「今季の版は完売したのだろう」と、諦め、来季に買えばいいやと思い、春になって本屋を覗いてみてもどこの本屋でも売っていない。
「これはオカシイ?」とネット経由で購入しようとアマゾンをチェックしてみると、中古品しか売っていない。
次は昭文社のホームページを確認すると「山あるきナビ」シリーズが掲載されていない・・・。
休刊になっているとその時確信しました。
では、新品は1300円ですが、中古品はいくらするのか確認してみると保管状態の良いものは3000円前後。
定価は1300円(税別)・・・
今やプレミア付きです。
どうしても欲しい私はやむなく「日本200名山を登る 下巻」を中古で購入し、冒頭に掲載した写真を撮影することとなりました。
2.山のガイドブックの現状
現在、日本百名山ガイドブックとして販売しているのは、JTB出版の”大人の遠足BOOK「日本百名山 山あるきガイド」”のみの様子で、昭文社のみならず山と渓谷社出版の「日本百名山登山ガイド」も休刊になっている様子です。
日本200名山に関するガイドブックは皆無。
日本200名山については、昭文社は2008年版まで、山と渓谷社は2000年版で終了です。
日本200名山、300名山完登を目指す人間にとって、最高の情報源は今や”ヤマレコ”という状況と思われます。
”ヤマレコ”により山々の概ねの状況は分かるのですが、あくまで山行した方々個人の記録集。
ルートの難易度に一定の基準がなく、ある程度山の知識がある方々は問題は少ないと思いますが、初心者の方々に対しては山行の導きとは成りずらいかと思います。
「山あるきナビ」黒姫山のページ(参考)
3.「山あるきナビ」の優れている点
「山あるきナビ」内に収録されている地図は、同社発行の「山と高原地図」です。
私は山行時に「山と高原地図」を必ず携行します。
地図ですから、当然、携行品としては外すことができない重要なものです。
地図絡みでは他、ガーミン「オレゴン450TC」も携行します。
オレゴン内で収録されている地図も、「山と高原地図」ベース。
つまり、「山あるきナビ」=「山と高原地図」=ガーミン「オレゴン450TC」の三者が「山と高原地図」を軸に完全にリンクしており、表示方法・記号等同一、かつ、見慣れている。
「山あるきナビ」でチェックした内容が、「山と高原地図」やオレゴン上の地図を見ることによって脳裏に蘇り、より山行を充実したものにしてくれる。
これが、この良書の最も優れている点です。
また、記載内容は初心者にも解りやすく、山の歴史や、山名の由来から始まり、その山を満喫する為のルートが示され、そのルートの行動距離、標高差、難易度、危険個所、難所、見所が簡潔に表現されいます。
由来や、標高差、行動距離が載り・・・
山行ガイドが載り・・・
山と高原地図ベースの地図におすすめルートが載り・・・
移動手段やその他情報まで載る
ルートの難易度の指標は、山を登り始め当初は”一般向き”から登る山を選定し、山に慣れてから”健脚向き””熟達者向き”のルートにチャレンジし、無事、下山すれば我が脚力の成長について満足に浸ることができます。
また、それらの指標は的確で、山行において「山あるきナビ」に記載されているルートを歩く場合は、正に”大船に乗った”気分で臨むことができます。
このように、山を登り始めた当初の私にとって、常夜灯のごとく”どの山に登るか?”私の行く先を照らしていてくれました。
出版業界も”電子書籍”によるオンライン化の波にたっぷり飲まれているのか?出版不況などと呼ばれている昨今です。
当然ながら売れる本なら休刊になるハズもなく、あまり売れなかったのでしょうが、昭文社の場合、地図屋。
地図屋が出版を止めてしまう位ですから、他の出版社はとても手を出す分野とも思えません。
電子書籍でもなんでもいいですから、是非、復活することを望みます。
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梅雨の時期でも、やはり土日になると、天気予報が気になり、また高速道路上限がこの19日までとなると、無理をしてでも、遠方へと山の想いが駆け巡ります。
山あるきナビ・・・図書館で見た事ありますがとてもカラフルで、今すぐにでも行ってみたい・・・そんな気にさせる書籍ですね。
これに良く似た「日本百名山 山あるきガイド」の下を所持しております。
JTBパブリッシングから出てます。それとOregon550とセットで出かけています。
まだ荒島岳しか行ってませんけど・・・
また、お邪魔します。[絵文字:e-257]
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山行蔵さん>
コメント返信が遅くなり失礼しました。
月曜夜から昨日まで山へ入っていました。
私の場合、平日定休なので1000円高速道路をほとんど利用したことはありません。
しかし、平日ということこもありどこへ行っても空いているので、その代償みたいなものかな?と自ら納得させ高速道路を利用しています。
昔は山のガイドブックを本屋で購入し、山行の手本としていましたが、最近ではヤマレコの記事をよく拝見しています。
私が思いもつかないようなルートで登っている方もいらっしゃるので、そんな方々のルートをお気に入りに登録し手本としています。
「大日ケ岳」「金華山」。
ヤマレコの記事拝見しました。
”ポチっ”と入れさせていだきました。
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本は、百名山なら百名山に登る人のために情報を凝縮して
掲載してくれているので、概ね自分が求める情報の必要十分な
ものが短時間で得ることが可能だと思います。
基本的な情報と標準とすべき情報が記載されいるので、
一般的なコースタイム、アプローチ方法、月ごとに咲く花、等、
広く情報が得られ、標準をベースに、自分がいつどのように
山に登ればよいか想定することが出来ますよね。
また、本ならスイッチを入れたりする手間も要らず、
ぱっと見たいページが開けますし、ふとんの中や電車の中、
登山当日の車の中にも持ち込める所が良いですよね。
山の基本情報を得るツールとして是非出版再開して欲しいですね。
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saru55さん>
コメント拝見しました。
そうなんですよ~。
山っていってもいっぱいあるわけで、せっかく行くのですから満喫したいわけで・・・。
そういった情報入手ツールという意味もあるんですけど、本にはなんかロマンがあるんですよね~。
できれば日本300名山本まで再版されるとウレシイんですけど。
せっかく登山ブームになっているわけですから、ブームで終わらず文化になる為には”本”による次なる登山ルートの提案が必要だと思います。
ところで、私のブログにコメントいただけるということは”ヤマレコユーザーかな~”と思い検索しましたら”saru55さん”見つけました。
そして”ヨセミテ”の記事、拝見しました。
こんな所歩けて幸せ者ですね~。
私も”手を滑らせたら死んじゃうトレッキングルート”歩いてみたいです。
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はじめまして。昔は北南アルプス言ってましたが、50才過ぎてからは近場の低山ばかり
言っています
良い本ですよね。私は図書館で借りて
読んでいます。何回でも借りられますから
いずれ、払下げになれば無料で入手できますが皆さん狙ってるので無理でしょうが
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ヨットさん>
はじめまして。
最近は出版業界もネットに圧され、不採算の出版物はカットしているのだろう、と思います。
特に、山行ガイドという意味では”ヤマレコ”などもあり、生で膨大な量の情報が入手しやすくなりました。
しかし、”ヤマレコ”では生で有り過ぎ、山行自慢的なものや、化け物みたいな人の記録も掲載されています。
やはりプロが書き、一定の基準で山の難易度が解る、という意味では「山あるきナビ」が登山入門編的な意味では最強でしょうかね~。
ヨットさんは多趣味なご様子。
羨ましい限りです。