雪崩講習を受けることになり、色々買った。
まず最初はプローブから。
プローブとは、要は伸縮式の棒で、この棒でもって雪面をズボズボ刺し、刺した感触でもって雪崩埋没者の位置を特定する為に使う。
テントのテントポールみたいなもの、と考えていただければ解りやすい。
私が購入したのはブラックダイヤモンド製ですが、240、280、320cmと長さにバリエーションがある。
その点、店員さんに尋ねると、240cmは一応、持っていこうかな、というサイズで、320cmは本気で探すサイズ、ということになる。
ちなみに、ブラックダイヤモンドによる”長さ”の棲み分けは、
- 240cm:雪の少ないエリアへのツアーがメインのスキーヤーに適したショートレングス
- 280cm:ワンデイツアーや雪崩の可能性の低いツアーに適したミドルサイズ
- 320cm:スキーパトロール、山岳スキーガイド、ハードなツアースキーヤーに最適
となっています。
例えば、240cmのプローブであれば、捜索できる積雪深は約1.4~1.5m。
320cmなら、2m超の積雪深を捜索できるわけだ。
これは、棒の長さ自体が、いくら2mを超えていても棒の持ち手まで深々と雪面に刺し込むことはできないことによる。
いや、正確にはできるが、この棒を何度も何度も雪面に刺し込む作業を考えた場合、刺し込む度にしゃがむわけにはいかず、
プローブ長-1m位
が現実的な捜索可能範囲となるわけだ。
単純に、長ければ長いほどかさ張り、重くなるので、私が購入したのは折衷案的に280cm…。
このプローブは、スタッフバックから…。
ループハンドルを持ってズバッと引き出し…。
一気に展開する。
プローブの各シャフトは、テントポールのようにバラバラになっており、各シャフトの接続はこのケーブルに依る。
ケーブルの仕様は、ブラックダイヤモンドのZポールと同仕様か?
とすれば、芯はケブラーで外皮は樹脂コーティング。
Zポール同様、しなやかだが剛性感があるケーブルで、Zポール同様にワイヤーを引いて各セクションを固定する。
ケーブルの固定は、このバレルロックによる。
ある一定の位置までケーブルを引くと、自動的にケーブルがロックされる。
バレルロック状態に至った場合、ケーブルは伸び切っている。
この伸び切ったケーブルは、こんな感じでまとめることが可能。
シャフトには積雪深のメモリ付。
バレルロックの解除は、このボタンを押すだけ。
最後に重量確認。
338g(スタッフバック込)。
カタログデータ
ワンデイツアーや雪崩の可能性の低いツアーに適したミドルサイズのアルミ合金製プローブ。機能、重量、コンパクトさのバランスに優れています。
- プラス2段のストッパーが設けられた新型デュアルクイックドローシステム
- プローブのプルコードを引くだけでスタッフザックから素速く取り出し可能
- シャフト径より大きい先端チップによるスムーズなプロ-ビング
- シャフトに1cm刻みの目盛り付き
【重量】316g
【長さ】280cm
【材質】アルミ合金
【価格】7560円(*ブラックダイヤモンド「クイックドロープローブツアー280」の最新相場はこちら)