”飛んで火に入る夏の虫”
キャンプ時、屋外でランタンを間接照明的な意図で使用し、このランタンを最も明るい光源とすることがある。
ランタンを、あえて少々離れた場所に置くのだ。
このようにすることで、虫はその明るい光源に引き寄せられ、火に炙られ、死ぬ。
屋外で、こちらの方に虫が寄ってこないようにする為の作戦だ。
こと、登山においても虫の問題は変わらない。
いや。
それぞれの虫が発生するピークに当たれば、麓のキャンプ場の虫の数どころでなく、大量に発生する。
そんな時は、テント外で食事を摂るのにヘッドライトを点けながら飯など食えたものではない。
先日テント泊をした際、上記、キャンプ時のランタン使用例の如く、モンベル「クラッシャブル ランタンシェード」を利用してみた。
案外、具合が良かったので記事にしてみた次第です。
概要
この商品は、ヘッドライトに被せるカバー。
ヘッドライトは基本、直線的な光源となるが、このカバーを被せることで正にランタンの如く、周囲に明かりを広げることができる。
開封。
素材はカタログデータを見ると、”30デニール・高強力リップストップ・ポリエステル”となっているが、簡単には、ポリエステルに筋を持たせることで補強し、容易にポリエステルが裂けない、というもの。
手に持つとパリパリと音を立てる。
この”パリパリ”という程度に形状が維持され、重さ5gのこの本体は、このように自立する。
内部。
シェード内部天頂部には、アルミ蒸着による反射板が設けられ、これで、辺りに光を反射させる。
このアルミ蒸着の強度は不明ですが、モンベル製品でアルミ蒸着されている商品は、私が思いつくものでは「エマージェンシーシート」。
*エマージェンシーシート参考:モンベル「エマージェンシーシート」について(感想)
クチャクチャと、このアルミ蒸着を捏ね繰れば、その蒸着は剥がれてしまいますが、そんな荒っぽい使用をしなければ問題は少ない。
設置
付属の取扱説明書によると、設置は単純にこのようにする。
これでも良いが、これだけだとちょっと風が吹けば倒れてしまうし、テント内であれば、ちょっと物が当たっただけで倒れてしまう。
そこで、ちょっと考えてみた。
私が所有するヘッドライトは、ペツル「ジプカプラス2」。
こいつに、取扱説明書の如く、シェードを被せてみる。
単純に、このランプはシェードの袋の中に納まるし、自立もする。
しかし、接地面はこの面だけに頼っており、”安定”という言葉からは遠い。
この問題は、シェードの袋に収まるサイズのライトである限り、基本、他のライトであったとしてもあまり変わらない。
そこで、木の枝に見立てた、二本のマジックを用意する。
プラス、ジプカの特徴を生かし、マジックをクロスさせ、十字に結ぶ。
で、シェードを被せる。
裏面。
と、現地調達の道具で簡単に安定させることが可能となります。
なお、応用例的には、例えばテント天頂部にギアハンモック用のループ等がある場合、そこにジプカを固定してシェードを被せれば、家の照明ようテント内を照らせる。
ジプカの特徴である、バンドでなく、コードで巻くので狭いループでも固定可能。
たった5gで、テント生活が大充実するアイテムでーす!
*ペツル「ジプカプラス2」の概要記事はコチラ:ペツル「ジプカプラス 2(新型)」について(概要)
カタログデータ
手持ちのヘッドランプをランタンに早変わりさせてしまう、新発想の超軽量コンパクト・シェードです。半透明で柔らかなシェード本体をヘッドランプにかぶせると、目に優しい光が広範囲に広がります。使用しないときは平たくつぶせばかさばらず、持ち運びも便利です。(特許出願中)
【素材】30デニール・高強力リップストップ・ポリエステル
【重量】5g
【カラー】ホワイト(WT)
【サイズ】φ6×12cm
【対応ヘッドランプサイズ】周囲:18.5cm以内 ※ヘッドランプの形状により、サイズ内でも装着できない場合があります。
【価格】1050円(*モンベル「クラッシャブル ランタンシェード」の最新相場はコチラ)