今まで使用していたdocomo「T-01C」がご臨終を迎えてしまいました。
その後継として購入したのが”AQUOS PHONE「ZETA SH-02E」”。
今回は、このスマートフォンを山へ持ち込み、山旅ロガーでログを取得してみましたので、その能力をご報告いたします。
なお、山旅ロガーの設定状況は、
- バージョン:4.12
- 測定モード:徒歩
- 測定間隔の距離:50m
- 通信モード:機内モード
としております。
移動軌跡ログ取得状況確認
赤ラインが、ガーミン「オレゴン450TC」によるもので、私の胸元に位置している。
緑ラインが、AQUOS PHONE「ZETA SH-02E」によるもので、ザック雨蓋内に位置しています。
実験場所は、丹沢「畦ヶ丸」。
バリエーションルートが含まれ、勾配が大きい箇所が多いことがルート上の特徴です。
ざっと見てみると概ね軌跡は同調しており、AQUOS PHONE「ZETA SH-02E」のGPSエンジンの機能は悪くありません。
軌跡のズレが目立つのは2か所。
これらについて細かく見てみます。
P1033東南尾根
場所①
ここで軌跡にズレが生じていますが、地形図的には緑ライン(ZETA SH-02E)で移動したような…。
しかし、具体的に移動した場所について逐一確認している訳ではないので、不明。
場所②
緑ライン(ZETA SH-02E)は飛んでしまっている。
原因は不明。
軌跡が飛んでしまっている箇所で私自身は特殊な動きはしていません。
強いて言えば、P1033山頂に到着してザックを下して休憩しました。
その場合、「ZETA SH-02E」は雨蓋内に収納しているので、スマートフォンの上にザック内容物が被さる可能性があり、その方が余程GPS電波受信に影響が出そうな雰囲気はあります。
しかし、ログ取得間隔から考えると、それが原因ではない様子です。
なお、他休憩でザックを下したのは、
- 善六のタワ
- 畦ヶ丸山頂
- 権現山北西の肩
の三か所ですが、これらの場所について、ザックを下したことによる影響は無い様子です。
権現山北尾根
ここの地形は谷戸地形になっており、その斜面をジグザグと降っていく場所です。
谷戸地形なので基本、囲まれた地形になっており、GPS電波受信に影響が出やすい場所です。
現実の移動は、赤ライン(ガーミン「オレゴン450TC」)のようにジグザグと下降しているのですが、緑ライン(ZETA SH-02E)はその動きについてきていない。
歩いているシチュエーションは、比較的整備された場所で、傾斜は緩く、比較的早いペースで移動していました。
山旅ロガーの設定が「徒歩モード」で50m間隔だったので、これが原因だった可能性があります。
電池消費量確認
8時間7分でバッテリー消費量が22%ということは、
満充電時の連続稼働時間:
2213分(36時間53分)
ということになります。
これは、スマートフォンのバッテリー事情も大分改善され、以前に使用していたdocomo「T-01C」のバッテリー容量は1300mAhだったのに対し、「ZETA SH-02E」のバッテリー容量は2320mAhとなっており、このバッテリー大容量化によるものです。
なお、山旅ロガーの新機能で、残稼働時間が表示されます。
私はその画像のキャプチャーをし忘れ、手計算した次第です。
感想
GPSの精度、バッテリー持続時間いづれもかなり頼もしい!
日帰り登山前提であれば”これで充分じゃない?”と思わされるものがある。
スマートフォンでここまで出来れば、専用機のニーズは厳しくなりそうです。
なお、上で”日帰り登山前提”とさせていただいているのは、スマートフォンを積極的にGPSとして使用する場合、弱点があり、
- 雨中での使用不可 → 専用機であれば、タッチパネルは圧を感知するタイプなので、雨中でも使用可
- バッテリー確保 → 専用機であれば、単三電池で稼働するので、入手が容易な電池を余分に持つだけ。山小屋でも入手できるかも。山中何泊なんてシチュエーションでは、専用機有利。
- 通信機器にリスクが増える → 電話をGPSとして使用することで出番が多くなり、故障・紛失のリスクが高くなる。
となります。
しかし、上のようなことを言ってもそれぞれ対応策というものはありますからね~。
技術の進歩はスゴイ!
コウダイさん>
コメント拝見いたしました。
スマホに限らず、専用機でも渓流、谷戸においてはGPSの測位精度は状況により落ちます。
しかし、コウダイさんが言われるような”ある程度”ということであれば、スマホのGPSでも役にたつと思います。
入渓、脱渓に限らず、登山道外を歩かれるわけですから、地形図は必携と思います。
ご閲覧いただいた記事のようにスマホで地形図を表示させるアプリとして「地図ロイド」があります。
地図ロイド単体では地形図上に移動軌跡を表示させることができないので、「山旅ロガー」との連携が必要となります。
それらについては別記事でまとめています。
これ → スマートフォン登山用GPS化計画(「地図ロイド」+「山旅ロガー」(準備編))
私はアンドロイドアプリで登山用に使用しているGPSアプリは上記の組合せしか使用したことがないので、他のアプリとの優劣はあいにく存じ上げません。
ツネイチさん、返信ありがとうございます。
スマートフォン登山用GPS化計画(「地図ロイド」+「山旅ロガー」(準備編))読んできました。
幸運にもスマホが同機種です!
早速、明後日の釣行より試してみたいと思います。
参考になりました!ありがとうございます!
また覗きに来ますので今後も宜しくお願いします。
コウダイさん。
お役に立てた様子で光栄です!