日本二百名山「御座山」(栗生コースピストン)

山行記録

◎2013.2.5(Tue) 天気:曇り後晴れ 気温:-3.8~3.4℃

◎コース:08:35登山口-09:26不動の滝-10:59金山沢のコル-11:21御座山山頂11:40-12:42金山沢のコル-13:34不動の滝-14:10登山口(行動時間:5時間35分)

◎標高差:約670m

合計距離: 5174 m
最高点の標高: 2115 m
最低点の標高: 1395 m
累積標高(上り): 863 m
累積標高(下り): -820 m

冬の断末魔。

どうも、ここ数週の暖かさ、目まぐるしい晴雨の間隔は、春の到来を予感させるものがある。
まだ2月上旬というのに、早、冬が終わろうとしているのか?
冬が終わる前に、登っておきたい山がいくつかあり、その内の一つが「御座山」。
オヤジ臭の漂う、冬はひっそりとした山の様子。

ということで、今回は久々に単独で、車中一人で山へと向う。

御座山は遠い。
中央道「須玉I.C.」より、下道約50kmを経なければ登山口に到達できない。
この長い下道については、時期が時期だけに不安要素は路面凍結。
高速道路上では整備されていても、下道はそうはいかない。
特に、標高約1200mある清里、野辺山の峠越えがある。
しかし、私の不安をよそに路面凍結もなく、無事、登山口の麓に到着。
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画像に写っている建物は登山口麓にある「おぐら山荘」。
この後、林道に入りようやく路面凍結。
まあ、覚悟していたので、淡々とチェーンを装着する。

登山口到着は、08:13。
栗生コース登山口

時計の気温計で-2.0℃。

ぼちぼち準備して出発。

08:35登山口

栗生コース登山口

登山口にルートの案内看板が掲げられている。

つらつらと眺めていると、なにやらオヤジのウサギがクサリ場で楽しそうに笑っている…。
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”ほ~…、楽しいのか?”。

今回のコースの難所は二点。
まず、ウサギが笑っているクサリ場。
次は避難小屋~山頂間。
色々下調べしていると、クサリ場はかなりの傾斜角があり、その距離は長い。
クサリが雪で埋もれて探し出せない場合”果たして登れるか?”若干の不安がある。
避難小屋~山頂間は、山頂手前がエッジ状に切り立っており、雪が付いているこの時期、山頂手前まで辿りついたものの、山頂にタッチせず引き返した、との記録も見受ける。
このエッジがどれほどのものか?行ってみないと解らない。

ウサギのように私も楽しそうに笑えることを祈りつつ、まずは唐沢に沿って登山道が延びる沢奥へと進む。
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で、積雪状況はご覧の通りの状況となっており、”残雪期か?”と思わせる相貌を示す。

「山と高原地図」によると、御座山に登るのにルートは概ね3つあり、

  • 北尾根の白岩コース
  • 北西よりの沢スジ、山口コース
  • 南斜面の栗生コース

北尾根、沢スジは積雪量が読めない、いや、常識的に考えて雪深く、更に距離が長い。
”南斜面ならなんとか…”との考えのもと、今、距離も短いこのコースを歩いている。
”雪、少なかれ!”との思いで、来たは来たのですが、これは幾らなんでも少なすぎる。

やはり、冬は死んだのか?
ポツリ、ポツリと途切れるトレースを追う。

09:26不動の滝

不動の滝

本日の天気は八ヶ岳周辺は晴れていたものの、今いる山域はガスに包まれていた。
山中に入り、標高をそれなりに稼ぐと霧氷が出現。
その霧氷が融けるのは私が登るペース同じ位で、登れど登れど霧氷は上へ上へと逃げていたものの、ここでようやく追いつく。
画像の不動の滝は、今まで歩いてきた沢スジのどん詰まり。
このどん詰まりで、この氷瀑のお出迎えを受けるのは感動的!
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”なんか、正面が明るいな…”と思っていたらこれでした。
この氷瀑のお陰で、休憩時間が長くなる。

ま、今日は私一人。
行動距離は短い。
積雪は少ない。
時間はまだまだタップリある。
滝を望みつつ、2~3本喫する。

さて。

これより沢スジを離れ、尾根に乗るべく斜面をジグザグと登ることになる。
ぼちぼち、出発。

更に標高を稼ぐと、それなりに残雪?は増える。
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更に岩が目立つようになり、クサリ場が近づいていることを予感させられる。

で、クサリ場。
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私が心配していたようにクサリが雪に埋もれているようなことはなかった。
クサリ場詳細は下山時にて。

クサリ場の途中にて、金峰山を望む。
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クサリ場を登りきると、頭上で風がざわめく。
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どうやら稜線が近づいてきた様子。
で、稜線に乗ると、樹林中にも係らず北風が強い。
一気に顔面を冷やされ、心無し唇が張り付く。
時計の気温計を確認すると、-3.8℃。
たまらず、バラクラバを被る。

暫く歩き、小ピークに辿りつく。
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「山と高原地図」によると、祠は御岳神社とのこと。
この先、山頂手前でもう一カ所難所がある。
安全祈願?
あまり神頼みなどしたことはないが、なんとなく10円置いて先へと進む。

で、すぐ降りのクサリ。
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傾斜角・距離等、先ほどのクサリに比べれば楽。

鞍部への途上にて。
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遂に、この山のピークを望む。

画像の如く、山頂周辺は切れ落ちている。
いか程怖いか?
楽しみ!

10:59金山沢のコル

金沢沢のコル

この鞍部は、「山口コース」との分岐。
山口コース方面を望むと、ザックリ雪が堆積しており、トレースもない。

更に山頂方面へと登り返し、平坦になったと思ったら、あるのは”避難小屋”。
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取りあえず、ここはスルーし山頂へ向う。
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向うとすぐ岩峰への取付きとなる。
スッパリ切れ落ちており、高度感はこんな感じ。
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ここ落ちたらどの位いっちゃうのか?
200~300mほどか?
慎重に進みつつ、ようやくピークを示す道標を遠方より望む。
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これか…。

ツラツラの眺めるに、確かに左はスッパリ切れ落ちているものの、右手はそれに比べればさほどでもない。
更に右手斜面は樹木が生えており、滑落リスクは少なく、トレースも付いている。
雪は少なく、その雪もアイスバーンとはなっていない。
そんなことを一瞬考え、前進。

11:21御座山山頂11:40

御座山山頂

時計の気温計で-0.5℃。

稜線に乗った時は強い北風だったが、今は緩い南寄りの風に変わっている。

いや~、タバコが旨い!

山頂からの景色は正に360°!!
久々だな~!山頂での絶景!!
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前掲画像は八ヶ岳。
権現山から蓼科山までバックリ御開帳!

浅間山。
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南ア。ひと際高い北岳。
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他、目立つのが両神。
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北ア、日光、上越等々…見渡す。

”ヘソか?”
そんな言葉が脳裏に浮かぶ。

御座山は長野県内に座するが、すぐとなりに秩父の山波を見下ろすような所に座している。
結果、日本百名山が集中する長野、山梨、群馬の名だたるピークを繋げる輪の中心地のようになっている。
かつ、標高は2100mと見通しが利き、名だたるピークを一望のもとにできる。
いつもの私であれば、山頂に着いて、景色が良くても”良かった”とそれで終わってしまうのですが、今回ばかりはチマチマと同定してみる。
天気は良く、気温は上がり、風も微風、更には山頂には私の他、誰もいない。
居ようと思えば、いつまでも居れちゃう。

しかし、腹が減った…。
ここでお店を開くわけにもいかない。

一通り見渡し、いや、三周位し、ぼちぼち下山開始。
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なお、トレース上ではこの際を通過せざるを得ません。
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念の為、掲載。

飯は避難小屋を拝借することにす…?
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入口が雨戸?
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イヤな予感がする。
この雨戸は開かない。
なぜなら、このようになっているから。
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雨戸のレールにガッチリ氷が張り付いている。
小屋を一周してみるも、他に出入り口はない…。
窓はキッチリカギがかけられている。
入口がアルミの雨戸の避難小屋は初めて見た。
これでは”避難”できない。
つまりは人命よりも小屋の保護が優先ということか…?
已む無く、日当りの良い場所を探し飯にすることにする。

ノンビリ飯を喰い、コーヒーを飲んでいましたが、ぼちぼち下山開始。
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12:42金山沢のコル

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ちょっと端折りましたが、ここは既に御岳神社の祠がある小ピークへの上り斜面クサリ場。
ルート中、この小ピーク前後がクサリ場となっている。
山頂側クサリ場は画像の如く、日当りが悪く、雪が多いものの傾斜は急ではないので、クサリを頼る必要もなく、ある意味登りやすい。

これに対し、登山口側のクサリ場は傾斜が急だ。
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平均斜度は80°といったところか?
足場は基本、岩。
所々、氷が張り付いている。
クサリ、立ち木を頼りに50m位?降る。

13:34不動の滝

不動の滝

再びここに戻ってきた。
この景色を見るとザックを下ろしたくなる。
で、休憩。

改めてこの氷瀑を見てみると、オーバーハングしている。
”この裏がどうなっているのか?”興味が湧く。
で、覗いてみた!
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蒼い!

暫し、この氷のカーテンに魅了されるも、ふと、足元を見るとバラバラになった氷が多数転がっている。
危険を感じた私はその場をすぐ離れる。

不動の滝を後にして、更に降り、唐沢の傾斜は大分緩くなってきた。
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登りでは、”やけに雪が少ないな…”との印象しか残っていなかったこの斜面。
降りでは、イイ感じの陽だまりユルユル斜面となっている。
もう、今回の登山も終わる。
惜しむようにノンビリ降る。

14:10登山口

栗生コース登山口

無事、帰還。

時計の気温計で3.4℃。

早起きは辛い!
移動は早朝で、大抵は距離があり、まるでトラックのドライバーのようだ。
しかし、登り出し、汗を掻く頃になるとそんなことは忘れる。
山頂で今回みたいな景色に出会うと”また来たい”と再訪を誓う。
で、また山に登る…。
登山って不思議ですね~。
いや、私がバカなだけかも…。

本日は寄道せず帰宅。

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