グリベル「G12 NewMatic」について(スカルパ「シャルモGTX」用アイゼン購入)

今回は、ちょっとステップアップを考え、ついに爪が12本のアイゼンを手に入れてみる。
初めて手に入れた”アイゼン”。
スカルパ「シャルモGTX」に装着することを前提として購入しましたが、その相性や如何に!?

開封。
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裏。
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サイズ調整が可能なのは縦の長さ及び、ビンディングの高さ。

縦の長さは画像のラチェットの位置を変えることで調整する。
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前掲画像はカカト部分のパーツで、画像にあるシルバーのプレート下にはピンがついている。
このシルバーのプレートを持ち上げることで、ピンが浮きサイズ調整が可能となります。
シルバーのプレートは、「ザ・モレッタ」と呼ばれており、板バネのような仕組みになっている。
ピンの固定はプレートの反発力のみで固定されており、例えば別途ナットで締め上げる等の仕組みはない。
現実の使用においては、シルバーのプレート上に靴が乗るので、ピンの固定は靴を装着することで強固なものとなる。

ビンディングの高さの調整は画像にある黒いネジを回転することで行う。
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前記、いづれの操作も工具無しで操作可能です。

アンチスノープレート。
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アンチスノープレートはプラではなくゴムでできている。
プレートの形状は画像の如くセンター部分がタマゴ状に膨らんでおり、ペコペコ凹む。
この仕組みによって雪が張り付くのを防止している様子。

どこかで…。

プラのアンチスノープレートだと、プレートに傷が付くとそこが核となって雪が張り付き、雪ダンゴができやすくなる、との記述を見受けたのですが、その心配は無さそうです。

前置はこの位にして…。

ぼちぼち装着。
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セットしたのは右足。
前掲画像は外側、つまり、右足の右側になります。

次は左側。
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爪先アップ。
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カカトアップ。
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若干、浮いているような感じがありますが、これは冒頭で説明したシルバーのプレートが間に挟まっている為です。

ソール側。
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う~ん…。

カカトは問題ないですが、爪先側は内側によっている。
ICI石井スポーツ横浜店の店員さんは問題ない、と言っていましたが、これだと、荷重が内側よりになってしまいバランス的にどうなんでしょうか?

本当は、爪先側はこうなってほしいですよね~。
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しかし、画像の如く、今度はカカト側が合わない。

このようなソールの湾曲への対応として、”スーパーアシメトリプレート”と呼ばれる、より、湾曲が深いジョイントプレートが販売されているようです。
手に入るなら、ちょっと試してみたい。
*手に入りました! → グリベル「G12 NewMatic」について(ジョイントプレート換装)

ここから先は私見となりますが…。

シャルモのカタログでは、この靴の用途として”無雪期の岩場の多い縦走…”というものがあり、この靴のソールの特徴は、爪先立ちになっ

ても荷重が安定するようソール爪先部分に”クライミングゾーン”なるスペースが備えられている。
クライミングゾーン

この部分が位置するのは親指下。
つまり、ソールは親指に荷重がかかっても安定するべく、内へ内へと湾曲している。
結果、ソールの湾曲は一般的な雪山用登山靴とは異なり、一般的な湾曲を有するはずのアイゼンとソールの湾曲がマッチしない。
そんなところかな~、という気がします。
なお、このアイゼン購入の際、ブラックダイヤモンドのセラックも試してみましたが、この問題については似たようなものでした。

また、このシャルモGTXで使用されているソールは”ビブラム・ムラツ”と呼ばれているものです。
同ソールを採用している靴は私が知る内では、スポルティバ「トランゴ S EVO GTX」があり、やはり、セミワンタッチアイゼンの装着が可能です。
アッパーの形状は同じではないと思いますので、まったく同じ結果になるとも思えませんが、同ソールを使用している以上、少なくともソールの湾曲は同じ、と思われます。

ジョイントプレートの調節について

私が所有している”スカルパ「シャルモGTX」”のサイズは#43(日本サイズ:27.3㎝)です。

このサイズの靴にこのアイゼンを装着すると、ジョイントプレートに刻まれている番号でいうと”8″番で丁度よい。
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“8”番の位置にジョイントプレートをセットすると、画像の如くプレート末端がカカト側パーツの際まで伸び、これより小さいサイズの靴にプレートをセットしようとすると、プレートがアイゼンのフレーム外にはみ出してしまう。
このような場合には…。

ジョイントプレートを裏返し、装着することでサイズの小さい靴にも対応することが可能となります。
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この場合、プレートは湾曲していますので、当然ながら、左右逆に装着することになります。

アコーディオンアンチボッドについて

同梱の品で”アコーディオンアンチボッド”なるものがあります。
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素材はアンチスノープレート同様、ゴムです。

これは土踏まず部分に位置するジョイントプレートに雪が付着しないようにする為に使用します。
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ジョイントプレートの長さに合せカットしろ、とあるので、カットし、装着。
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アンチスノープレート同様、突起部分がペコペコ凹む。

この作用により、雪が付着しない効果を生じているようです。

カタログデータ

爪先は、甲高のブーツでも対応可能なプラスチックハーネス。かかとはバインディングシステム。
従来のアンチスノープレートに加え、ブリッジ部分にも雪がつかないアコーディオンアンチボッドを標準装備しています。

【重量】530g(片足)
【素材】Chromolly steel
【価格】19,950円(*グリベル「G12ニューマチック」の最新相場はコチラ

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