日本百名山「男体山」(志津乗越よりピストン)


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山行記録

◎2011.12.13(Tue) 天気:晴れ 気温:-5.4℃~0.5℃

◎コース:08:19志津乗越-08:40志津小屋-11:31男体山山頂12:20-14:00志津小屋-14:04志津乗越(行動時間:5時間45分)

◎標高差:699m

合計距離: 7793 m
最高点の標高: 2484 m
最低点の標高: 1775 m
累積標高(上り): 900 m
累積標高(下り): -917 m

今回は、日本百名山「赤城山」より望んだ「男体山」にチャレンジ。
ここ数日の冷え込みの中、雨も降ったので”だいぶ雪が付いただろう”と期待しつつの山行です。

考えているルートは表登山道のピストン。
しかし、登山道は二荒山神社の管理にあり冬季は閉鎖されている。

この位の知識を持ちつつ現場へ向ってみると・・・。
DSCF2575.jpg

・・・閉鎖。
開山は来年5月5日とのこと。

男体山に関する”ヤマレコ”の記事を拝見していると門の脇より入り登っちゃう方もいる様子ですが、実際、現場に来てみるとかなり濃厚に”登っちゃダメ”感が漂っている。
まあ、ある程度予想の元に来たわけですし、私の場合、ブログに山行記録を掲載するのでネットというある意味公共に配信することもあり、そんなに登られるのがイヤなのを無理やり登ってもしょうがない。
あっさり表登山道は諦めました。

この時点で06:57。

そんなことで、裏口といえる「志津乗越」へと車を走らせる。
更に予想の元ではありましたが、神は私に試練を与え給われました。

それはこれ。
裏男体山林道

「裏男体山林道」の入口です。
これから登ろうとしているルートは登山ブランク前に同コースで登ったことがあり、この先、現場に着くまでに坂が連続するのを知っている。
ノーマルタイヤの我が愛車では乗りきることは不可能なので、已む無く重い腰を上げタイヤチェーンの取り付け作業に取り掛かる。

このチェーンの取り付け作業がまた・・・、苦労させられる。
裏覚えの取付方法で取り付けても”取付”かない。
取付説明書は紛失。
”そうだ!!ネットでメーカーのホームページを見ればいいんだ”と気付き、スマートフォンを操る。

そんなことで、ようやくタイヤチェーンの取付けに成功し、現場「志津乗越」到着は08:13。
志津乗越

二荒山神社で”入山厳禁”の四文字を見てから既に1時間以上経過…。
”ちょっと、もう疲れちゃったんだけど・・・”と思いつつ、まさかここで帰る訳にもいかない。

時計の気温計で-0.6℃。
気分を取り直し、ぼちぼち準備して出発。

08:19志津乗越

志津乗越

そんな私の試練とは関係無しに本日は
カラッ晴れ!!
いや~、清々しい!!
意気揚々とこの白い道を進む。
雪質はウエハースで、表面はパリッパリ!
中はサックサク!
見てください。

このきめの細かさ!!
DSCF2585.jpg

まるで砂糖をまぶしたような、そんな感じです。

と、下を見ながら歩いていたら登山口を見落とし大きく通り過ぎる。
DSCF2584.jpg

どうもトレースが付いていなかったので”おかしいな?”とは思っていましたが下ばかり見ながら歩いていたのが原因の様子。

さっそく引き返しようやく登山口に到着
DSCF2588.jpg

08:40志津小屋

志津小屋

志津小屋内部
志津小屋

志津小屋は避難小屋です。
写真のとおりバッチリ整理整頓もなされていました。

二荒山神社志津宮
二荒山神社志津宮

二荒山神社は表口である”中宮”はばっちり番をしていますが、裏口といえる”志津宮”側には”入山禁止”の文言はどこにも見当たらない。
では、遠慮なく入山。

入山すると、まず目に付くのがこの道標。
DSCF2597.jpg

”一合目”。
今回のルートは標高差700mほどなので、”~合目”の標柱も目まぐるしく現れます。
山の雰囲気を見るのに丁度良いので暫く”~合目”を追っていきます。

二合目
男体山「二合目」

二合目先にて(大真名子山)
大真名子山

太郎山
太郎山

三合目
男体山「三合目」

四合目
男体山「四合目」

五合目
男体山「五合目」

ちょうどここで半分。
休憩を入れる。
雪質はパウダーで”砂”の上を歩いているのとあまり変わらない。
足をとられ、または沈みこみ、久々に雪上を歩いたせいか?意外に体力を消耗させられる。

更に、この辺りから傾斜もだいぶ増してきたのでモンベル「チェーンスパイク」を装着。
DSCF2611.jpg

すると
快適!!
いままで足をとられていたのがウソのようにガシガシ足が前に出る。
こんなことならもっと早く装着すればよかった。

五合目を過ぎると”雪山”感がだいぶ増す。
DSCF2612.jpg

しかし、積雪量はあまり変わりません。
なお、六合目、七合目の標柱は見落としました。

樹林帯が切れたところで下界を見渡す(女峰山)。
DSCF2616.jpg

”ん?雲?”。
朝には一切見かけなかった雲が東南側が湧きあがっている。
どうやら冷えた山が太陽に炙られた結果の様子。
また、このポイントは風が吹き抜けていて
寒い!!
時計の気温計を確認すると-5.4℃。
木の背が低くなりだしていることもあり、ここでオーバーグローブとバラクラバを装着。

早く山頂に到着せねば!!

八合目
男体山「八合目」

九合目
男体山「九合目」

ここで登りはほぼ終了。
あとは緩い尾根をノンビリ進む。
しかし、この緩い尾根は実に・・・。
気持ちイ~イ~!!

私の目に飛び込んできたのはこの光景です。
DSCF2633.jpg

その道は正に、
白銀世界!!
まるでサンタがプレゼントを引っ掛けてくれそうな素晴らしい光景が暫く続きます。

を?山頂が見えた!!
DSCF2634.jpg

山頂手前にて
DSCF2635.jpg

11:31男体山山頂12:20

男体山山頂

時計の気温計で-5.1℃。
雲に追いつかれることもなく無事絶景を堪能することができました。

眺望写真(奥白根山&武尊山&戦場ヶ原)
奥白根山、武尊山

眺望写真(皇海山&中禅寺湖)
皇海山&中禅寺湖

眺望写真(富士山)
富士山

と、このとおり絶景を私に与えてくれました。
神はちゃんと見ていてくれた様子で、試練の後はご褒美有り。
その他、浅間山、八ヶ岳等々、目に焼き付けることができました。

山頂では私の他2組の登山者と会いました。
お一人方は男体山常連さんの様子で、この時期の平日に登山者と会うのは滅多にないとのことでした。

山頂で昼食を摂る。
最近は”山飯”にはあまり拘らず、コンビニでカップラーメンとオニギリが定番メニューなのですが・・・。
カップラーメンは兎も角、オニギリが
マズい!!
当然私が選んで購入した訳ですが、オニギリの”味”がマズい訳ではなく、まるで氷玉を喰っているみたいでなんとも味気ない。
次回からはやはり”餅”にしようと山頂で決意させられる。

そんなことで飯も喰ったしぼちぼち出発。
DSCF2659.jpg

今回はピストンなので、下山はアッサリいきます。

女峰山(九合目付近にて)
DSCF2662.jpg

これは恐らく燧ケ岳(九合目付近にて)
燧ケ岳

14:00志津小屋

志津小屋

14:04志津乗越

志津乗越

無事、帰還。
時計の気温計で0.5℃。

いや~。
今回は、出鼻が出鼻だったのでどうなることか?と思いましたが、絶景&雪山散策を思いっきり堪能することができ、大満足で下山することができました。
苦労の甲斐があったというものです。

今回歩いたこのコース。
今、積雪量の少ないこの時期なら雪山入門にも最適と思います。

  • 標高差は700mほど。
  • 山頂付近までほぼ樹林に覆われており、滑落・雪崩の危険個所が少ない。(*まったくない訳ではない。)
  • その樹林のお陰で寒風に吹き晒しにならない。
  • 単独峰で道迷いの不安が少ない

等々。
ただし、雪山ハイシーズンには積雪2mほどになるそうなので注意が必要です。

なお、山頂で出会った常連さんとの話のやり取り一部抜粋。
「この山に登るなら日曜日がイイよ」
「へ~、それはなんでですか?」
「土曜日に他の登山者がラッセルしてくれるから」

・・・なるほど。

まあ、この山に限った話ではありませんが、妙に感心させられるといいますか?常連さんの”知恵”のようなものを感じた一幕でありました。

本日は寄り道せず帰宅。

日本百名山「男体山」(志津乗越よりピストン)」 に8件のコメント


  1. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ・・・モンベルの「チェーンスパイク」は買い?
    ですかね?
    アイゼンより軽く、歩行出来そうだけど・・・
    男体山からの眺め・・・サイコーでしたね^^
    羨ましいの~~


  2. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    山行蔵さん >
    私はいいと思いますけどね~。
    ただ、爪が短いので傾斜がある分厚い氷上だけは苦手です。
    まあ、そんなシチュエーションでは12本爪の出番ではありますが・・・。


  3. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    ブログ拝見させていただきました・
    今週末男体山を計画してますが
    アイゼンは12本あった方が良さそうですかね、、、
    軽6だと厳しそうでしょうか?
    13日に登られた時はいかがでしたか?


  4. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    おかださん >
    初めまして。
    コメント拝見いたしました。
    13日以降、まとまった降雪も無さそうですし、私が登ったのと同コースであれば蹴り込まないと登れないほどの傾斜角はないので12本爪は無くても大丈夫だと思いますよ。
    ご心配なようであれば、ライブカメラご確認ください。
    ライブカメラはコチラ → http://www.sanbonmatsu.com/weather/
    私がライブカメラの画像を拝見する限り、私が登った時とさほど変わりはない様子です。


  5. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    レスありがとうございます!
    ライブカメラリンクまでいただいて、
    とても助かります♪
    天気が良いようなら、明日か明後日
    チャレンジしてみようと思います、、、
    またちょこちょこ覗かせていただきます~★


  6. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    おかださん >
    今週末の栃木方面は天気も良さそうで、絶好の登山日和!!
    羨ましい限りです。
    このコメント作成前に天気予報を確認しましたが、私が登った時より少々気温が低い予報です。
    安全登山お祈り申し上げます。


  7. SECRET: 0
    PASS: c9f8fb2a9db398270a7eef9bc7cd9e17
    こんにちは。
    記事を参考に本日無事、男体山山頂を楽しむことができました。眺めは最高ですが…寒かった…。
    林道の路面状況、同じくチェーンスパイク愛用者として、気象情報大変参考になりました。ありがとうございます。


  8. SECRET: 0
    PASS: 74be16979710d4c4e7c6647856088456
    たくやさん >
    私は”チェーンスパイク”を装着して何度も山に登っていますが、未だこの道具を使用している登山者と出会ったことがありません。
    ”軽い””コンパクト””知識不要”と、ある程度雪山のハードルを低くしてくれる素晴らしい道具だと思うのですが・・・。
    この道具を”使っている”とコメントを拝見するとなんか嬉しくなります。
    24日の男体山の気温は私が登った時より、少なくとも5℃は低かったんではないでしょうか?
    でも、天気が良くて何よりでしたネ!!

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