ユニクロ「プレミアムダウンウルトラライト」について(概要)

引退年月:2012.2
使用期間:未使用
引退理由:以前に実施した「保温性能確認実験」において、既存のインナーダウンと異ならない性能でした。
性能が異ならないなら、既存のものの方がその他性能が良いのでこのダウンを所有する意味を失う。
よって、ヤフーオークションにて売却。

今回購入した”ユニクロ「プレミアムダウンウルトラライト」”。
”登山用”として購入してみました。
私的には数あるユニクロ商品中”登山”への応用としては、このダウンジャケットが最も興味深い商品です。

外観上、”登山用”としてみれば、特に目新しい点はない。

強いて言えば”ポケット”が多い。
DSCF2211.jpg

内ポケットまである。
この辺りは”登山用”の商品ではないので多少重量が増えても”汎用性”を考えれば当然といったことろでしょうか?
しかし、目に付くのはその位で”登山用”としてみても外観上、違和感はありません。

次は収納時のサイズをチェック。
DSCF2212.jpg

中央が”ユニクロ「プレミアムダウンウルトラライト」”を付属のスタッフバックに収納したもの。
左が”モンベル「U.L.サーマラップジャケット」”(10年落ち)を1.5Lのスタッフバックに収納したもの。
ユニクロの付属スタッフバックは概ね2.0L位のサイズです。

更に重量チェック。

ユニクロ「プレミアムダウンウルトラライト」(Men’s L)
DSCF2214.jpg 234g。

モンベル「U.L.サーマラップジャケット」(10年落ち)
DSCF2213.jpg 252g。

私の場合、今まで”中間着”としてのインナーダウンは、いわゆるダウンではなく、化繊のものを選択してきました。
これは、素材が濡れた場合、ダウンだと”ダウン”自体が水分を保水してしまい、その特徴であるロフトを急激に失い、濡れ雑巾を羽織っているのと変わらなくなり保温能力がなくなってしまう為です。
やはり登山ですから、当然アウトドアな訳で、濡れてしまう可能性は数え挙げれば切がない。
*なお、チャッチコピーで”撥水加工”となっていますが、”防水”ではありません。あくまで表生地に撥水加工がなされているだけです。この撥水加工については経年劣化が生じます。

化繊系であればその素材自体はほとんど保水せず(繊維と繊維の間には水が溜まるとは思いますが・・・)、ロフトは減少するもの濡れ雑巾のようにペタペタにはならず保温力を発揮してくれる。
そんなことから”登山用”としてはダウンを敬遠していたのですが・・・。
暖かさを確認する為、Tシャツの上にそれぞれのジャケットを着用してみたのですが、明らかに”ユニクロ「プレミアムダウンウルトラライト」”の方が暖かく、ホオずりしたい位です。

しかし、上に挙げたように”ダウン”の弱点は”水”。
そこで私が思い至ったのが、
ユニクロ「プレミアムダウンウルトラライト」+GORE-TEXスタッフバック
のコンビネーション。

これなら万一ザック内が浸水してもそのダメージはかなり軽減できる。
で、1.5LのGORE-TEXスタッフバックに”ユニクロ「プレミアムダウンウルトラライト」”を詰め込んでみる。

更に重量をチェックしてみると・・・。
DSCF2215.jpg 245g。

これで
最強パック完成!!

後の問題は登山用として考えた場合、やはり気になるのは”フィルパワー”。
カタログデータ上、フィルパワー640以上となっていますが登山においてこの”640″という数値が妥当なのか?
この問題は個人差がでると思います。
モンベルで代表的なインナーダウンとして「U.L.ダウンジャケット」があります。
これは800フィルパワーあり価格は12,800円。
コストパフォーマンスで考えれば、この価格であれば”ユニクロ「プレミアムダウンウルトラライト」”が2着買えます。

そもそも”フィルパワー”とはなんなのか?
*こちらに詳しく説明があります → http://www.qtec.or.jp/jp/index.php?id=395(一般財団法人 日本繊維製品品質技術センター)

こちらの説明によると、

フィルパワー = 羽毛のかさ高性を表す単位

とのこと。

具体的には、羽毛1オンス(28.4g)当たりのふくらみ度合いを立方インチ(2.54cm立方)で示し、例として、
”「600フィルパワー」とは1オンスの羽毛が600立方インチの体積にふくらんでいることを表す”
とあります。

なお、フィルパワーとダウン率は相関性があるそうで、一般論として、

  • FP500以下:低ダウン品
  • FP600~700:良質ダウン
  • FP700以上:高品質ダウン

と、されているそうです。

各アウトドア用品メーカーで、様々インナーダウンを販売しておりますが、
恐らく!!
上記区分でいえば、”高品質ダウン”の製品しか販売していないと思います。

ユニクロ「プレミアムダウンウルトラライト」はフィルパワー640とのことで、惜しくも”高品質ダウン”からは外れています。
更に、日本繊維製品品質技術センターのページに掲載されている各フィルパワーのダウンのボリュームを写真で見せつけられると如何に”モンベル「U.L.ダウンジャケット」”のフィルパワー800という数値が大したものかを感じさせられます。
まあ、同重量若しくは更に軽く、性能が良いということであれば言うこと無しではありますが・・・。
この問題は十人十色と申しますか?皆さん色々ご意見がある所と思いますが、少なくとも、私が所有していた10年落ちの”モンベル「U.L.サーマラップジャケット」”よりは暖かいことを私は”体感”することができました。

その体感を踏まえ「まあ、これなら問題ないかな?」という位の意味で”ユニクロ「プレミアムダウンウルトラライト」”をインナーダウンとして私の装備に加えてみようと思います。

カタログデータ

【仕様】前中央ファスナー開き,ポケット:前×2(左右・ファスナー付き)・内×2(左右),付属品:収納用巾着袋サイズ[収納用巾着袋]サイズS・M:直径12cm×高さ23cm,
【サイズ】L・XL・XXL:直径12.5cm×高さ25cm素材表地:100%ナイロン,中わた:90%ダウン・10%フェザー,裏地:100%ナイロン
【取扱い】手洗い
*この商品はソフトで軽い風合いに仕上げるため、表地を工夫し、中生地を使用していません。静電気やご使用中の摩擦などで羽毛が吹き出すことがありますが、デザイン特性としてご理解下さい。
【Premium Down ULTRA LIGHT】プレミアムダウンウルトラライト
*高品質ダウンを使用した究極の軽さのダウン。ダウン混率90%。薄いのにしっかりと暖かく、包み込むようなやわらかな着心地をお楽しみいただけます。
【耐久撥水】耐久撥水
*生地に耐久性の高い撥水樹脂加工を施すことで、雨などの水をはじきます。
【ポケッタブル】ポケッタブル
*携帯に便利なポケッタブル。たたんでしまえるケース付き。コンパクトに収納でき、持ち運びにラクラクです。.
【価格】5,990円

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