日本二百名山「燕岳」(合戦尾根経由東沢周回)


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山行記録

◎2011.7.13(Wed) 天気:曇り時々晴れ 気温:未計測

◎コース:07:50中房無料第一駐車場-08:13中房登山口-10:41合戦小屋-11:59燕山荘-12:50燕岳-13:54東沢乗越下山口-15:06東沢乗越-16:11西大ホラ沢出合-17:14ブナ平-18:22中房温泉-18.38中房無料第一駐車場(行動時間:11時間48分)

◎標高差:1363m

合計距離: 14968 m
最高点の標高: 2753 m
最低点の標高: 1310 m
累積標高(上り): 1834 m
累積標高(下り): -1737 m

今回の山行は、元々、「甲斐駒ケ岳」を黒戸尾根経由でピストンする予定でした。
しかし、先週のこと。
私の足に痛風の症状がでてしまい、黒戸尾根に向けてのトレーニングどころかまったく足を使えない状況となる。
そんな状況で単純標高差2000m超の黒戸尾根をやっつける自信もなく、他のコースはどうか?と色々物色していたところ「燕岳」が目に付く。
黒戸尾根ほどではないですが、北アルプス3大急登のひとつである「合戦尾根」をコース中に従えている。
合戦尾根経由で燕岳に登った場合、単純標高差は1360mほどであり、ビールを抜いて痛風の症状がなくなった病み上がりの体の慣らしとしても適当そう。
更に味付けを加え、下山は東沢登山道を経由し沢沿いで気分よく登山を締めくくろうというコースに仕立ててみました。

さっそく”ヤマレコ”で東沢のコース状況を確認してみると、ほとんど記録の掲載がない。
燕岳はイコール「合戦尾根」といってよい位、合戦尾根がメジャーなルートですが東沢登山道はほとんどの登山者が利用していない様子。
合戦尾根ピストンの日帰り登山者の記録は多いのに、「東沢登山道」周回コースは、なんでほとんど歩いていないのか?
合戦尾根ピストンが「燕岳」登頂の最短コースですが、多少余分に行動距離、時間を見ておけばピストンではなく周回コースでより充実した山行になると思うのに・・・。

”ま、道も空いているほうが気分よいでしょ”とのことで、現地、中房無料第一駐車場到着は07:34。
中房無料第一駐車場

…結構混んでる。
平日にもかかわらず、駐車率6割ほど。

今回同行は、K達氏。
時計の気温計で22.6℃。
ぼちぼち準備して出発。

07:50中房無料第一駐車場

中房無料第一駐車場

清々しい朝を意気揚揚と、燕岳へ向けて出発。
すると・・・。
アスファルト道をせっかく中房登山口まで登ったのに、そこで車の鍵をかけ忘れたことに気付く。
已む無く、駐車場まで下山。
”朝からなにやってるんだろ?”と、アスファルト道を登り返す。

08:13中房登山口

中房登山口

気を取り直し、燕岳へ向けて出発。

この合戦尾根。
よく整備されており、かつ道幅も広く、陽射しの強さも樹林が和らげてくれる。
”北アルプス3大急登”などと、物々しい異称を冠せられていますがストックもストレスなく使用することができ、快適に歩くことができます。

行きがけの車中にて山に雲が付きだすのを確認していました。
燕岳の頂上は、私達に絶景を与えてくれるのか?
祈るような気持ちで黙々と合戦尾根を登り詰める。

第一ベンチ
第一ベンチ

第二ベンチ
第二ベンチ

第三ベンチ
第三ベンチ

ここら辺りで雲に捕まりだす。

富士見ベンチ
富士見ベンチ

10:41合戦小屋

合戦小屋

先ほどからズーッとガスの中にいる。
よく取れば、直射日光から私達を守ってくれており、暑さ対策という意味では助かる。

合戦小屋では、スイカを販売していました。
料金はたしか?ハーフで800円。
カットで400円。
燕山荘で1泊行程であれば、ここでのんびりスイカを賞味したいところですが、シガナイ日帰りハイカーの私達にそんな時間的ゆとりはなく、一服いれた後、出発。

合戦沢ノ頭
合戦沢ノ頭

ここでボッカの方々4名ほどと出会う。
なにやら重そうな段ボール箱をそれぞれ抱えており、察するに燕山荘まで届ける様子。
先に出発されたのですが、段ボール箱にマジック書きで”26K”とある。
しかもサクサク歩いている。
人間、鍛え上げればここまで出来るんだな~、と、感心。
20Lザックに日帰り装備の私は、その後ボッカの方々に追いつくことはできませんでした。

燕山荘直下
DSCF1038.jpg

燕山荘が見えると同時に見えるのが、黒部立山アルペンルートを思わせる”雪のカベ”。
ちょこっと雪をすくい、火照った頭を冷やさせてもらいました。

11:59燕山荘

燕山荘

第三ベンチ以降、ズーッと雲の中にいましたが、燕山荘が見えると同時に晴れ間が顔を出す。
燕岳は私達を裏切りませんでした。

裏銀座方面一望
DSCF1043.jpg

槍ヶ岳もチョコットだけ顔を覗かせてくれました。
DSCF1046.jpg

松本側からの雲の吹き上げが物凄く(その中にずっと居た)、雲が多少多いですが、この時期のこの時間。
この位の眺望をいただければ、上々と思わなければなりません。
燕山荘のベンチで、絶景を堪能しつつ、ここで昼食。

しかし、この合戦尾根。
平日にも係らず、登山者の往来はかなり頻繁です。
昼時ということもあり、燕山荘のベンチは既に満杯。
”燕山荘で一泊できたらな~”と、この場にずっと留まっていたい私は、そのことばかり考えていましたが、そんなわけにはいかず、むしろ、下山後に中房温泉の湯に浸かりたいので、後ろ髪をひかれつつぼちぼち出発。

12:19燕山荘出発

燕岳

燕岳へと向かうルートはロープで仕切られて明確になっているので、漠然とした稜線ではありますがルートを間違える不安は皆無です。

イルカ
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”ヤマレコ”の写真でチョクチョク見かけていましたが、なるほど、イルカだ。

で、燕山荘を振り返ると・・・
燕山荘

このとおり、雲が猛烈な勢いで吹き上げています。

12:50燕岳

燕岳

燕岳山頂は、こじんまりとしていました。

今回の山行のハイライト、東沢登山道へと向かうべくこれから進むコースを目視したかったのですが、なにやら曇りだす。
ルートを目視させてくれなさそうなので、取りあえず先へと前進。
で、先へ進んでみると、今まであった登山道を示すロープ等なにも施されておらず、道から親切心が失われていく…。

北燕岳への途上にて(北燕岳)
北燕岳

北燕岳山頂?
北燕岳山頂

北燕岳へ登ったつもりだったのですが、登ってみてもなにも無い?
もしかしたらここではないかも知れない。
ま、北燕岳は云わば寄道なので、更に先へと前進。

先へと進むには北燕岳の山頂から北へ尾根経由で前進するのではなく、一度元来た登山道へ降り、北燕岳を巻く道を通過する。
けっこう大きく巻いており、最初にグッと高度を落とし、その後稜線へ登り返すことになる。

また、登山道からは更に親切心は失われ、登山道は細く、全般ザレ気味。
DSCF1072.jpg

登山道が細く、その上に上部から流れてきた砂だのジャリだのが、その細い登山道上にナナメって堆積している。
結果、足をとられないよう要注意。

で、ようやく再度、稜線まで這い上がる。
DSCF1073.jpg

起伏が少なく、日当りが良く、実に気分の良い稜線でした。

13:54東沢乗越下山口

DSCF1080.jpg

ここで、休憩中の出来事。
私が”ウソでしょ!?”と思わされた動物を見かけることとなる。

それは、これ。
DSCF1081.jpg

あまりにも素早い動きで、カメラの準備が完了した時には後姿になってしまいました。
皆さんなんだかお判りでしょうか?

答えは”ウサギ”。
私の人生で野生のウサギを初めて見ることになりました。
しかも標高2500m超。
今まで動物園でしか見たことがありませんでしたが、そのイメージから想像できないほどの素早さです。

ここから先は、雲中での行動となり、この気分の良い稜線ともお別れになります。

で、稜線上での最後のカット
DSCF1079.jpg

なお、今回の山行はこの後事件が続出します。
キッチリ報告しようとすると、写真のボリュームがいつもの記事の2~3倍位になってしまいそうです。
ただでさえ”お前のブログは写真が多くて重い”と登山部メンバーからクレームがでていましたので、どこまで細かく報告しようか?悩みながら記事を作成しています。

と、いうことで、多少端折って記事を作成しようと思いますが、トップバッターはコレ。
DSCF1092.jpg

”小”雪渓。
ルート上に忽然と現れます。

下から見上げるとこんな感じ。
DSCF1095.jpg

雪質は全般シャーベットで、一部アイスバーン有り。
念の為、チェーンスパイクは持参していましたが、スリップしても滑落するような場所ではなかったので、私達はトレッキングポール+キックステップで通過。
アイスバーンに足を乗せないようストックでガシガシ触診しながら進みました。
距離にして20m位?あると思います。

この雪渓の下部末端が登山道につながるのですが、少々性質が悪い。
DSCF1096.jpg

雪の下部がスカスカになっており、その上に足を置けば確実に踏み抜く状況。
雪面上部より、登山道までの高低差概ね1~1.5m位。
雪の下がどうなっているか?解らず、足を置いて踏み抜く気にならない。
已む無く、持参のストックで雪を破壊し通過。

破壊後
DSCF1098.jpg

ルート工作完了。

その後も、刺激的な道が続く。

ザレ①
DSCF1099.jpg

ザレ②
DSCF1100.jpg

15:06東沢乗越

東沢乗越

ここから”東沢登山道”へ突入することになる。

この東沢登山道。
”整備”という言葉はまったく似合わない。
この先出会うのは、数知れない
①渡渉
②登山道上に横たわる倒木
③苔
④木の根
⑤ザレ

という内容になっています。

登山道というものは基本なく、在るのは、
①踏み跡
②草刈
③赤テープ
④ペイント
⑤朽ち果てて苔むした橋、梯子等の構造物
⑥小ケルン

であり、これらが在るので辛うじて”登山道”といえるのかな?という感じです。

東沢への下山路へ入って以降、ズーッと急傾斜だったのですが、東沢乗越以降も急傾斜続きます。
DSCF1107.jpg

K達氏、苦闘中です!
DSCF1109.jpg

で、ようやく沢まで下ってきて、渡渉①。
DSCF1110.jpg

渡渉”①”としましたが、この先ブナ平までの間、イヤってほど渡渉を繰り返すことになる。

渡渉②
DSCF1112.jpg

切がないので省略します。

渡渉③…渡渉④…⑤

…⑪

渡渉⑫
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・・・計12回。
基本、下るほどに水量、川幅が増します。

また、倒木が登山道上に横たわっている個所も続出します。
DSCF1116.jpg

登山道は全般、草に覆われ・・・。
DSCF1117.jpg

ザレた斜面は、万一ここでスリップすれば50mほど下にある沢まで真っ逆さま・・・。
DSCF1132.jpg

山腹に設けられた道は、程度の違いはあれ、全般こんな感じです。
基本、トレースは細く、上部から流れてくる砂、ジャリが堆積し谷側へナナメっている。

登山道上に突如現れた、橋?如何すりゃいいの、これ?
DSCF1144.jpg

と、写真の時系列は無茶苦茶になってしまいましたが、カメラに収めるにしても切が無さすぎ、掲載の場所は一例にすぎず、また、私の撮影技術の拙さにより危機感を感じられないかもしれまが、かなりデンジャラスな状況が続出します。

16:11西大ホラ沢出合

”山と高原地図”上”西大ホラ沢出合”というポイントが存在していますので、私もそれに倣いこのポイント名を使用しましたが、どこが”西大ホラ沢出合”であったか?不明確です。

よって地図記載の場所と、GPSデータを比較し通過したと思われる時間を記載しています。

ここからブナ平までのコースを特徴づけているのが”高巻き”。
沢沿いルートなのでフラットなコースをイメージしていたのですが、大きく高巻き、鋭く下ります。

高巻き中
DSCF1133.jpg

鋭く下降中
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この高巻きに、精神的、肉体的にトドメを刺されました。

17:14ブナ平

ブナ平

中房川
中房川

吊り橋?
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古では吊り橋だった様子ですが、現在の橋はパイプで組上げたものです。

終盤、ようやく真面な道となる。
DSCF1145.jpg

18:22中房温泉

中房温泉

時間が遅くなってしまいましたのでムリとは思いますが・・・・。
念の為、入湯可能かどうか確認しました。
結果は、ダメ。
翌日、中房温泉のホームページを確認すると立寄り湯は16:00までとのこと。

18:38中房無料第一駐車場

無事、帰還。

合戦尾根上では、かなりの数の登山者の往来ががありましたが、東沢登山道上ではヒトッコ一人出会わず、雪渓上で確認した踏み跡もせいぜい一人ないし二人分位で、古いものでした。

しかし、東沢登山道の険しさには正直、閉口しました。
この道のコンディションは、普通、破線表示になるんではないかと思ってしまう位です。
諸々、詳細は上で説明したとおりですが、私の五感に”危険”と訴えかけてくる個所が続出し、そういう場所は当然、単純なスリップやつまづくだけで命取りになるような場所です。

そんな場所でかなり役立ったのはトレッキングポール。
渡渉も場所によっては川幅が広い所もあるので、やはりポールが役立ちました。

なお、この「東沢登山道」。
東沢乗越にある道標を見ると「中房温泉」まで5.2kmと記載がある。
この5.2km中、私的に油断ならないと感じるは少なくとも4kmはあり、この間は苦闘が続きます。

また、参考データとして。
本日、燕岳までの登りに要した時間は、5時間ジャスト。
燕岳から駐車場まで下山に要した時間は、5時間48分と下りにも係らず、登りよりも時間を要していることをもって「東沢登山道」の険しさをお察しいただけるものと思います。

”軽く病み上がりの慣らし”のつもりで訪れたのですが・・・。
山をナメテはいけません。

本日は、寄道せず帰宅。

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